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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

J

2015-03-27 | エッセイ、旅行記


ジェーン・スー
『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』★★

またこっち系?(笑)
ちなみにこの方日本人です。
いやはや笑ってしまう箇所が多くて痛快!
あぁ痛い痛い よくぞ代弁してくれたわと。

「未婚の子ナシ女は四十路で週刊現代」
(笑)








以前ニュースで28歳女子が恋愛のもつれで殺人を犯したと、、、
「もったいない・・・でもわかるような気がする・・・」
確かに27歳で大失恋した時この世の終わりだと思った。
もぅ何も残されていないと。

依存症と客観的視点の欠如

でもでもでも!!!33歳でこれも大失恋した時はそんなこと思わなかった。
そう 確実に 強くなっている。
身体的にもボロボロで円形脱毛症になるわで大変だったけど、
時の流れの中でどうあがいても人生は否応なく続いてゆくと。

「やり直しはきく」

絶望した時を何度も経験し乗り越え今度こそはと願う。
深い傷を負う前に先に見切りをつけて去ろうと何度も考えた。
でも逃げずに今できることがあるのでは?
やらない後悔よりやった後悔(なつかしい)
それで叶わなかったならちがう道を模索するのも遅くないんじゃないかって。
奇跡って信じる?(笑)


「全てを手に入れるオンナ」どうかしら?

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N-M

2015-03-20 | 三浦しをん


中村うさぎ 三浦しをん
『女子漂流』★★★

TEL待ちでサクッと読む2
中村うさぎは置いといて、興味をひいたのが三浦しをん
そう『まほろ駅前多田便利軒』
そして『舟を編む』
二つともドラマと映画でみてる。原作は未読
普段ドラマは海外モノばかりなのに唯一気になったまほろ。
それとブサイク(平凡)な辞書作りの松田龍平
・・・って両方共だわ!偶然?意識してなかった(笑)

しかしこの二人の会話
恋愛に依存している私と興味がないお友達のよう。
「結婚する気はないし、子供を産むつもりもない」
その考えにブレがない。永遠の片思い?




























無視には無視の仕打ちかしら・・・
21日目は明日だったのに。

白PARMを食べる。甘い。

来ると思う。
何事もなかったように。ね?

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Y

2015-03-19 | 山川健一



山川健一
『イージー・ゴーイング 頑張りたくないあなたへ』★★★★★

わたしの一番大切な本

今回も救われた。


手に取ったのは何年ぶり?

失恋の一つや二つや三つ(短期間に何やってるんだか。。)
それをなんなく過ぎてからの今回の大波。。
なんせお風呂で泣こうとしたからね「お風呂場で泣く女」
備忘録にない4年前


この本にいつどこで出逢ったのかは忘れてしまったけど、
青山ブックセンターで二冊注文して一冊をお友達にプレゼントした記憶はある。
その時「絶版」と言われ残りの貴重な在庫をお取り寄せした。
今は復刻してるのかな?


ありがとう山川さん。


何とか哀しみと仲良く?肩を並べて語り合い脱することが出来ました。

って言っても毎日深呼吸ばかりして平静を保とうと努力してるけどね。



27歳で一つの大波 転機
それから色々あったけど、、




























「最愛の人は一人しかいない」
「最愛の人を逃したら?」
「最愛の人は逃げない」

 勘違いも楽しいね。


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E

2015-03-16 | 江國香織


江國香織
『号泣する準備はできていた』★★★★



「あなたのことがわからないわ」

「なぜすべてわかろうとする?」
穏やかとも言える口調で、夫はそう言った。
前進、もしくは前進と思われるもの。



--------



「歩きながらうたうのも好きだけど、歩きながらお酒をのむのも好きなの」

「両方する?」

「するっ」
私たちは手をつなぎ、小さい声でうたいながら歩いた。ときどきそれぞれビールをのんだ。むし暑い夜で、ビールはぬるく、濃くやさしい味がした。

「熱帯夜だね」

「うん。熱帯夜だ」
一度、立ちどまって深いキスをした。ビールはぬるいのに、唇はつめたく新鮮な味がした。



--------



鮮やかなオレンジ色の、ミモレットチーズ



--------



「~知ってた?私たち、一緒に暮らしてはいても、全然別の物語を生きてるのよ。知ってた、そのこと」



「私たち一度は愛しあってたのに、不思議ねぇ。もう全然なんにも感じない」

「ねぇ、どう思う?そのこと」



--------



なにもかも、上手くいかなくなってる。そのことに気づきたくはなかったが、気づいてしまった。
注意深くしていたのに。
私は思うのだけど、注意深くするのは愚かなことだ。当然だ。誰かを好きになったら注意など怠り、浮かれて、永遠とか運命とか、その他ありとあらゆるこの世のないものを信じて、さっさと同居でも結婚でも妊娠でもしてしまう方がいいのだろう。



--------



「私たち、もうじき墜落するわ」



--------


雨がまだ降り続いている。窓はすべて閉きってあるのに、さわさわという細かい音が、まるで耳元で囁くみたいにふいに近くにきこえる。



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M

2015-03-15 | 村上春樹




村上春樹 
絵 安西水丸
『ふわふわ』★★★


さっきペットショップで、
子猫のマンチカンのみじかいあしのかわいさに見とれ、
ティーカッププードルの90万円に驚き(触らせてもらった)
柴犬の負けん気の強さに苦笑し、
ベンガルのあまりの高貴さに少々引き、
コンクールで優勝した親を持つアメショウの目ぢからに恐れ入り、
そしてまさかのエキゾチック!(静岡のねこ博物館以来の出逢い)
抱っこさせてもらった時のあまりのふわふわ感に酔いしれた。あぁ

で春樹のふわふわを読む(笑)








深呼吸2
ふぅぅぅ
あぁ何も考えずどこまでも運転したい欲求


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E

2015-03-15 | 江國香織


江國香織
『ウエハースの椅子』★★★★



世の中はどこもかしこもメッセージで溢れているので、私はなんだかうんざりしてしまう。



私にとって、人生は運動場のようなものだ。入口も出口もなく、無論どこかにはあるのだろうが、あってもそれに意味はない。無秩序で、前進も後退もない。みんなだた運動しているだけだ。私はそこで、途方に暮れている。



私もたくさん本を読むが、いい読者とはいえない。読む本がなかったら、恋人のいない時間をどうやって過ごしたらいいかわからないから読むだけだ。だから、夜、恋人が帰ったあとに、読書する。あるいは恋人の現れない昼に。
たくさん読むが、読んだはじから忘れてしまう。題名さえ忘れてしまうので、ときどき同じ本を二度買ってきてしまう。そして、それを読み始めても、随分ながいこと気づかない。ときには最後まで気づかずに読みおえて、二冊あることを知ってはじめておどろく。



私は抱きかかえてきたブランデーの栓をあけ、墓石の上からどぶどぶとかける。甘い匂いが線香の匂いにまざり、墓石は濡れて俄然生気を帯びる。ブランデーは母の好物だ。



私は、自分が恋人の人生の 離れ に間借りしている居候であるように感じる。彼のオプションのように。彼の人生の一部ではあるけれど、同時に隔離されているように。現実からはみだしているように。

私の恋人はやさしいが、やさしければやさしいほど、私は自分が架空の存在であるような、彼の空想の産物であるような気がする。
私は身動きがとれない。



言葉なんて役に立たない。言葉を使って物を考えようとすると、いつも結局どうどうめぐりをしてしまう。









「あのときあなたがいてくれれば、私はあんなに孤独ではなかったのに」








私はソファに横たわって目をとじる。そして、でもこのまま死んでしまってもかまわない、と、心から思う。



恋人と別れるべきかもしれない。
このごろ、気がつくとそんなことを考えている。私は恋人以外の男性に興味がないが、恋人と生きようとすれば、閉じ込められてしまう。



夕方、予定よりも一日早く生理がやってきて、私は絶望的な気持ちになってしまう。



「おどろかない?」
つややかでつめたいスパゲティをフォークにまきとって口に入れ、白ワインで喉をうるおしてから私は言った。
「なに?」
訊き返した恋人の目は愉しげで、私の言うことをもう知っているのだとわかる。








そして、絶望がやってきた。








私たちはみんなけものなのだ。一匹ずつべつべつの、孤独な。それなのに一体何だって、社会などという幻想をつくってしまったのだろう。

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T

2015-03-15 | 作家別諸々(た行)



高村薫
『冷血㊤』★★★


トルーマン・カポーティの『冷血』に触発されたオマージュ作品
読み終わったばかりだからその流れで迷わず手に取った。

高村薫は『マークスの山』以来、、

シンプルな装丁 目に飛び込んでくる冷血のフォント
日本の殺人事件は『相棒』で十分だけど、これは読ませる感じかもと。



しかし…この『冷血』読み進めてゆく内に苦痛になってきて。
そう被疑者の目線が何とも…


でも動き出したのは第二章の 警察
するするするとあっと言う間に読破
ここから犯人につながってゆくのかとうんうんうん。


雨予報の土曜日があっけなく外れて、夕焼けに染まったもくもくした雲を見て残念には思ったけど。
インドアをイマイチ楽しめないわたし(苦笑)
まぁ来週は韓国だし、
今月は何かと厳しいしよしとしないとね。


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T

2015-03-11 | 翻訳物



トルーマン・カポーティ
佐々田雅子 訳
『冷血』★★★

『冷血』は作者にさらなる富と名声をもたらしたが、以後、作者は作品を1つも完成出来なかった。



2/26(木)やっと惨殺場面
誰の目線にもなっていないのが不思議な感じ。
ただの傍聴者に過ぎない。
そこが結構むずかしくはあると思う。



2/28(土)淡々と続く物語
現実とはそんなもの。
どこでも時間があれば読み進め、その世界へ。



3/5(木)犯人への接点
やはり誰にも感情移入出来ない。



3/7(土)逮捕拘留
明確な記憶を巡る独白



3/9(月)そして裁判
〝明白な動機なき殺人”


スミスはクラッター氏を襲ったとき、いってみれば心理的日食の状態、精神分裂病の深い闇の中にあった。というのは、自分が殺そうとしていると〝突然気づいた”相手は、必ずしも生身の人間ではなく、〝過去の外傷の中の中心人物”だったからだ。それは、彼の父親か?彼を嘲り、打ち据えた孤児院の尼さんか?いまいましい軍曹か?彼に〝カンザスに足を踏み入れるな”と命じた仮釈放監察官か?その中の一人か、あるいは、全員なのだ。


「ご心配なく。記憶から引用できると思いますので。創世記第九章第六節 『人の血を流す者は、人の血を流される』」



3/11(水)追悼の日
終焉


抜粋
「ところで、死刑については何か意見があるかい?おれはべつに反対じゃねえんだ。死刑ってのは復讐ってことに尽きるが、復讐の何が悪い?とても重要なこと
だ。」


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S

2015-03-10 | 椎名誠


椎名誠
『ナマコのからえばり』★★★★

ナマコシリーズ
分かるんだけどあははと笑ってしまう。
だからゆる~ぃ椎名さんのエッセイはたまに読みたくなる。

しいなまこと

確かにいる なまこ


---


おとうさんのための健康的万能野菜カレー製作方法

まず、ジャガイモとニンジンをわりあい小さく切ります。量はどーんと多め、タマネギはそれ以上に切っておきます。鍋にいれた水にかつおぶしとコンブの粉末だしを入れてグラグラに。そこへ野菜どもを投入。状況によってトマトをどさっと入れてもいいんだ。全体が柔らかくなってきたらカレールウとだし醤油、ちょっとサケかワインをいれてやや煮込んで完成。どっちかというとそば屋のカレーに近い味になる。簡単ですよ。肉類なし。ごはんにはかけないでスープのようにいただく。沢山作ってあるからウドンを茹でたときにはそこにかけると即座にカレーうどんになる。そのときはアブラアゲを焼いて細く切って少し煮込んだほうがよい。何度か煮返して野菜類の原型がなくなってきたらタマゴを一~二個わりいれてかき回すとまたまた旨くなるし、すこし肉が恋しくなっていたらコンビーフをいれる。こうなるとだいぶとろっとしてくるのでゴハンにかけてカレーライスにするといいです。ぜひおためしくださいませ。


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落ちた気分をなぐさめるが如く。
勝手に浸っているのはわたしだけ?警戒しているのは分かる。
これは暇人の特権かなぁ


今夜はビビンバの気分で神保町の韓国バルへ♪

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M

2015-03-08 | 村上春樹




村上春樹
『雑文集』★★★


なが~くかかった放置本のひとつ。

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音楽でも文章でも、何かをクリエイトしつづけていくことの大変さは、基本的に変わりない。前向きな姿勢がとれなくなったら、生み出される作品から力や深みは消えてしまう。



僕らの人生とは、記憶の積み重ねによって成り立っている。そうですよね?もし記憶がなかったら、僕らには今現在の僕らしか、頼るべきものがない。記憶があればこそ、僕らは自己というものをなんとかひとつに束ね、アイデンティファイし、存在の背骨のようなもの――たとえそれがひとつの仮説に過ぎないにせよ――とりあえず設定することができる。



映画というのは不思議なもので筋やら俳優の名前やらは全部忘れてしまったのに、ただ一箇所のシーンだけがどうしても忘れられずに残っている、という場合がある。



人は何かに向かってたとえ血の滲むような努力をしても、必ずしもそのことで他人に認められるとは限らないのだ。それはたしかに人が肝に銘じておいていい事実であるだろう。



個人的教訓というのは得ようと思って得られるものではない。それは不可思議な道筋を通ってかなり唐突に頭上から落ちてくるものなのだ。そして道筋が不可思議なものであればあるほど、それに比例してその効用もまた大きいように思える。そういう教訓にどれほどの一般性、普遍性があるかまでは知らないけれど。



「そういう組み合わせも悪くない」








わたし、いま、めまいしたわ……



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「最愛の人は消えない」
そうあってほしい。切実に思う。 想う。


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