南湖公園
辻村深月
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』★★
辻村深月に出逢った当初どんな著書があるのか見ていて、
題名から惹かれた本
何となくだけど、戦争っぽぃイメージがわき、
装丁はぱっと見、山口県の例の絶景に似ていて(荒れくれさは別として)
とにかく気になっていた本へやっと辿り着いた。
貸してくれた本人は「あまり好きじゃないかな わたしはね」って一言
平和で和やかな物語な好きな彼女だからそうかと思ったけど、
裏表紙の内容を読み・・うん。イヤな予感は的中
感じたのは角田光代の『八日目の蝉』を彷彿とさせるものがある。
(konobibourokunihakisainasi)
どうしても映画の印象が強く残っていて、小池栄子が浮かんだ。
そういう芋ずる式の記憶ってするすると出てくる。
どうなの?どうなるの?
そういう探求より早く物語を終わらせたかった。
彼女の独白
辻村マジックはいらないと思った。
思い込みってそう。
裏切りってそう。
身近な彼女に酷評を伝えたけど、
これは読む年齢によるんじゃないかと思う。
その時期をなんなく通り過ぎ(わたしは逃げるを選択)
遠く離れ、新しい世界を構築するのに毎日が充実して、
30歳の壁なんて何てことなかった。
強がりでもなく、都会と田舎地方の格差
プロポーズさえ現実なのに自分のことと思えなかった。
道が二手に分かれていて迷いもなくわたしはその道を選んだ。
ドラマちっく。
“ブラディ・ドール”シリーズ第5弾
部長曰く「おしゃべりな殺し屋」だそう・・(笑)
そんな印象は受けなかったけど、しかし代官山の高級マンションにフェラーリですからそこが笑える。
いつの時代もオサレな街は大きくは変わらない。
知らないだけであって現実に存在する。
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「負けだわ」
「俺は、博奕打ちじゃない。必要に応じて勝負するし、必要に応じて勝つ」
「どうしてなの?」
「博奕の好きな人間は、必要のないのにやってる。俺は、好きでもないのに、必要だからやってる。その違いだよ」
負ける時は、負けるはずだ。それは寿命が尽きれば死ぬことと同じだった。そういうものだと思えば、負けることに恐怖はない。
「俺が撃ち殺した」
「仕方ないだろう。どう死んだか決めるのは、警察なんだ」
「殺し屋が、人を助けようとして死にかかった。失業だな」
「失業かね、やはり」
「死のうとした。自分の意識になくてもな。」
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左肩が痛くなり、ぐぎぐぎ。
最新の山本(やまぼん)を眺めて、今年こそ「高川山」って思う。
念願の西沢渓谷もあたまの片隅に。
そこに新たな風「国師ヶ岳」との提案wow
2000M級じゃない!
「登山口から一時間位で行けますよ^^」だって。
今週末は鋸山
てっとりん♪
“ブラディ・ドール”シリーズ第4弾
間に何冊か入れて週末読書
この季節に近づく秋の終わり冬のはじまり。
「芋煮会来ませんか?」結構しつこいぐらい誘われていたけど、それはうれしいことで^^
でも楽しめるそういう雰囲気でもなく終日お留守番・・
海に行きたい欲求も封印
かすんだ富士山の陰影を眺め、調布の花火大会を眺め、心の安定を保つ。
そういう時もある。
静かに静かに。
さて新たに登場したのは初老の画家
そしてジャガー!
どれだけの外車が出てくるのか・・(笑)
ホテルもヨットハーバーもカフェも出来、順風満帆!
旧ヨットハーバーのおじさん(おやじと言うべき?)いい味出してる。
主要人物はみんな無事なままEND///
藤木がまだ生きている。
そこがどきどき
そういつか殺される・・はぁ
その衝撃がいつかくる。
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「彼女のためにやることじゃない。俺たちの心の中にある墓に、花を供えるようなもんです。言い方は気障かもしれないが」
「なるほどね」
「人間が生きるというのは、複雑なことだ」
「複雑さをつきつめれば、単純になるとも言えますよ」
「君と、言葉の論理で争う気はない。私は、いまの感じというやつだけで生きてきたからね」
「じゃ、単純だったでしょう」
「いまは、複雑だと思ってる」
葉巻の香りが、躰を包み込んできた。
アッパーブリッジ
「とんでもない。ただ、手を汚すのは私たちの仕事です。特に私の。先生の手は、汚れてしまうほどきれいですが、私の手は汚れようがありません」
「汚れきっていて?」
「そう」
「汚れていないと思っていて、ほんとうは芯まで汚れきっている。そういう人間が多いものだがね」
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生き残るのは誰か
“ブラディ・ドール”シリーズ第3弾
今回は間に数冊入り、並行読書で勢いストップ///
海辺の街が鮮やかになってくる。
駿河湾に伊豆半島
発展してゆく街
http://www.kadokawaharuki.co.jp/bloodydoll/list/知る人ぞ知る
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「私は、この世にいること自体が、余計なことでしてね」
「まあ、そうだな」
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途中藤木の言葉にしびれ悶えてしまった。
これは読んだ人にしか分からない!
にやにやが止まらない。
味がある。迷わず藤木だね。
今のところコレ一番!
何より平和なのがよい(内容的に平和ではないが・・;)
この時代の文庫本を読む楽しみとして、巻末ページの宣伝
今じゃ色々な作家さんがいるけど、あの時代は・・
森村誠一、和久峻三、胡桃沢耕史・・ふむふむ、西村京太郎、松本清張、赤川次郎と続く。
もぅ絶版している本もありそう~
カルボナーラに粉チーズ+ 新橋のパスタ屋さんまだあるのかな・・恋しい。
この本を再読する時はウイスキーだね。
身体を温めてくれる。