朝日新聞特別報道部
『プロメテウスの罠7
100年先まで伝える!原発事故の真実』★★★
今週電力自由化のニュースが駆け巡ったけど、
「東電が家庭契約のシェア2割を失っても痛くない理由」
からくりを知ると結局は・・・。
原発反対!その声も聞かなくなった。
意思表示を示す時が来たとも言える?
今回も知らなかった真実がたくさん。
読んでいてうんざりしてくる東電の対応
麻痺してくるね。
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国の医療班・・・・・・来ない
15日、国の現地対策本部は福島県庁に撤退した。来るはずの文部科学省、厚生労働省の医療班員は最後まで姿を現さなかった。
「実弾を撃ったことがない兵士が最前線で戦うようなものだ」
「雨でフォールアウトしてるんとちゃうか?」
フォールアウトとは飛散した放射性物質が地上に落ちることだ。
甲状腺の測定すらまともにできなかったこの国に、原発のような巨大システムを動かす能力があるのだろうか――。
「チェルノブイリ事故の影響で乳がんが増えている可能性がある」
13年6月に汚染水漏洩問題が発覚すると、第一原発の作業員が大きく増えた。13年秋には、第一原発では一日当たり延べ3千~4千人、第二原発では2千人が作業をしていると聞いた。作業員の数は増え続け、14年5月時点では、第一原発だけで延べ6千人を超えることもある。
幸い、高線量の被爆をした傷病者は出ていない。しかし、数ヵ月に一度、汚染水付着などの患者や、重機に挟まれて両足切断といった重傷患者が出る。
おら、おいでがっちゃ
原発事故後、ホーム(特別擁護老人ホーム)に家族が迎えにきたのは
たった一人だった
「あの薬、効くんだ」。
「強いから何度も飲めないけど、特別ね」と白い粒を渡す。
それを飲むと、安心した様子で帰る。
「ラムネ菓子なんです」といった。
「お年寄りはみんな自分を特別にしてほしい。あの一粒を求めてくるんです。で、治るんです」
医務室には、こんな「特別な薬」がいっぱいある。
東京電力福島第一原発の地下には、山側から毎日800トンの地下水が流れ込んでいる・
うち400トンは、震災でできた隙間などから1~4号機の建屋地下部分に浸水し、そこで核燃料を冷却した水と混じり、放射能汚染水となる。
汚染水はくみ上げられ、地上のタンクに次々とためられている。たまった汚染水はいま約50万トン。タンクの数は1千機を超えた。
流れ込む地下水を遮断しない限り、タンクは無限に増えていく。
地下水のうち120トンは、建屋の周囲をすり抜けて海に注ぐ。汚染された土壌を通っていくので、海への汚染水流水は今も続く。
東日本なくなるぞ
原子力委員会委員長の「近藤シナリオ」
3月末、東電関係者だけの集まりで、東電OBが「どうやってイチエフをリエントリーしよう」というのを聞いて驚いた。リエントリーとは福島第一原発の再稼動を意味していた。
あれだけの事故を起こしても再稼動させたい人間がいる東電
東電の主流部門である企画部のエリートが、
「遮水壁、やめてくださいよ。株主総会があるんですから」
えらく高飛車な言動
実は経産省のかつての高官の息子だった。
「東電はカネをケチって失敗することを繰り返している」