レイモンド・カーヴァー
訳 村上春樹
『ぼくが電話をかけている場所』★★
中々手に入らなかった春樹の初期の翻訳本
昭和58年7月 中央公論社刊
1986年1月10日 初版
1989年9月5日 13版
初版本じゃないけど、ぱらりと捲ると古本の香り
レイモンド・カーヴァー・・
レイモンド・チャンドラー・・
過去の備忘録にはないけど傑作選は持っているはず。
短編と詩を主としためずらしいスタンスの作家さん。
・ダンスしないか?
・出かけるって女たちに言ってくるよ
どういう展開なのかアメリカっぽいね。
日本じゃ・・ないない。
・大聖堂
わけのわからない盲人って・・(苦笑)
三人でがつがつと夕食を平らげる描写が臨場感
・菓子袋
主人公が本のセールスをしている。
そこから『中国行きのスロウボート』の百科事典販売の中国人が浮かんだ。
・あなたお医者さま?
「私たち会うべきだと思うの」
・ぼくが電話をかけている場所
引き続き電話がキーワード?
!!!
これは驚き 春樹の原点(と言えるよね?)井戸の話はここからもらったのね。
是非 春樹好きは読んでみて下さい。
抜粋は省略
・足もとに流れる深い川
よく読み込まないと彼女の思考が・・オチを求めてはいけない。
春樹のあとがき(巻末)にあるよう、カーヴァーは奇妙な執筆作業をする人らしく、
ひとつの物語をリトライして短くしたり、長くしたりしていた。これは長い方の版
・何もかもが彼にくっついていた
ちなみにこの文庫本 定価290円です。
290円!!(1989年9月)
今がどれだけ文庫本の値段が高いかよく分かります。