アーサー・コナン・ドイル
訳:小林司/東山あかね
[注・解説:C・ローデン 訳:高田寛]
『シャーロック・ホームズ全集⑥ シャーロック・ホームズの帰還』★★★
こちらもかなりの大容量!全798P!(レンガです)
13作品を纏めた短編集
付録まで付いていて読み応えたっぷり
解説こわい・・(^▽^;)
初めて出版されたのは、1903年
前々作の『最後の事件』でモリアーティ教授と共に死んだシャーロック・ホームズ
アーサー・コナン・ドイルの苦悩からの復活作です(^▽^)/
ホームズ生き返りました!
ゾンビか?(笑)
--------(抜粋)
『最後の事件』で滝底に消えたホームズ(『シャーロック・ホームズの思い出』所収)
しかしドイルは読者の強い要望にこたえ、巧妙なトリックでホームズを「帰還」させた(『空き家の冒険』)
独自のプロットで読者を魅了する『踊る人形』や、国家機密をめぐりあざやかな解決にいたる『第二の汚点』などの傑作群を収録した第三短編集
ホームズ物語を3倍たのしむオックスフォード大学版の精緻な注釈と解説
初版本イラスト全点を復刻掲載
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28作目
・空き家の冒険
ホームズ復活譚・・(笑)
突っ込みどころ満載
苦し紛れな言い訳にしか聞こえませんが、生きていたってことで流しましょう~
しかしワトスンの不幸が少ししか触れられていないのは、タブーってことかしら?
29作目
・ノーウッドの建築士
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「あの故モリアーティ教授が死んでからというもの、ロンドンはひどくつまらない都市になったね」
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ワトスンの不幸は詳しく語られず、開業医をやめ(医院の権利を売却)
再びホームズと二人暮らしをスタート
vsレストレイド(毎度のホームズにしてやられるパターンですな)
30作目
・孤独な自転車乗り
美しい依頼人登場
しかしホームズは女性に興味がないらしい・・(^▽^;)
依頼人と恋に落ちるとか期待ゼロ
ここでもワトスンネタはなし。
ホームズの代わりに調査に行き、その報告にダメ出しをくらうワトスンが気の毒でならない。。
いささか逆ギレしたワトスン(私も逆ギレするわ!(笑))
31作目
・踊る人形
村上春樹の『踊る小人』が浮かんだ(全然関係ない)
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「個々の推理そのものは単純で、なおかつ、それぞれ前に推理したものにつなげて一連の推理を作るのは、それほど難しいことではない。そうしてから、真ん中の推理を全部とりはずして、出発点と結論だけを話して聞かせると、人をあっと言わせる、すばらしい効果が出せるのさ。」
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推理小説っぽい暗号が出てきます(それが表題の人形の絵文字です)
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「発明した人間がいるのなら、それを読み解く人間もいるということです」
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このおでこが広いのがホームズです(^▽^;)イメージ通りですか?
(ディーン・フジオカ美化し過ぎ)
32作目
・プライオリ学校 ★★★★
ホームズ多額の報酬に目が眩んだ模様・・(笑)
綺麗事はいらないって?この事件以外は報酬なんて興味がなかったホームズ
事件の質、興味をそそられる内容、自分の能力が試されるような奇怪な劇的な事件に着手
33作目
・黒ピータ
定番中の定番って感じな事件
新聞が連絡手段として重要な役割を果たしていた時代
34作目
・犯人は二人(元々は・ロンドン一の悪党)
正義とは何か?悪(わる)とは?
短期間で女性を手玉に取ったホームズ!(笑)
35作目
・六つのナポレオン
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「これはたしかに新しい種類の犯行だ」かれは言った。
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『固定観念』 文字通りには、「固定した考え」「妄想・妄念」といった意味がある。英国、或いは米国の心理学者が最初にこの言葉を使い始めたのは、1830年代のことでその後広く使われるようになった。
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わたしたちは、ファッションのロンドン、ホテルのロンドン、劇場のロンドン、文学のロンドン、商業のロンドン、そして最後に海運のロンドンの街を次々と通り過ぎ、川沿いの街についた。
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36作目
・三人の学生
表題の通り三人の学生の内犯人は誰か?当てクイズじゃないけど、当てました!
(ネタバレですが、単純に「らしくない」一人に的を当てただけ(^▽^;))
解説では相変わらず細かい話が進行中
この舞台となった大学はどこか?
運動所の距離まで測って予測している始末・・(苦笑)
37作目
・金縁の鼻めがね
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前にも言ったかもしれないが、ホームズは、その気になれば、女性に取り入るのが大変うまく、すぐに相手との信頼関係を築かれるのだった。
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ロシアが絡んできた・・今も昔も裏で色々ありますな(^▽^;)戦争は勘弁
38作目
・スリー・クォーターの失踪
さすがのホームズもラグビーとなると別世界らしい。
それも一筋縄ではいかない相手との駆け引き・・ホームズ焦燥
さてどうなる!?
偵察役にわんこも登場🐶
39作目
・アビ農園 ★★★★
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三つのワイングラス、あれがすべてだ。
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ホームズの推理が冴える。
ラストに感動!
何が何でも真実を白日の下に晒さなければならないということはない。
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「民の声は神の声なり」
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40作目 ラスト!
・第二の汚点 ★★★★★
ホームズの手柄を立てようとする意気込みがなく、ユーモアを交えて大団円を迎え去ってゆく姿に拍手!
以上 13作品収録
ホームズ復活となった本作
「ホームズが死亡したのは、まず間違いのないところでしょう」と言っていたコナン・ドイル
その後に「しかし実際には彼は難を逃れ、健在であるのかもしれません」と認める。
・・ズルい!(笑)
映画の続編を作れるように、主人公の生死がどちらでも取れるようなエンディングを迎えると同じね。
売れるか、売れないか、
大人の事情も多々含まれる。
お次は『恐怖の谷』です。
谷と言えばモリアーティ教授・・一瞬の登場だったから生きていたらおもしろいのに。