山本周五郎
『日日平安』★★★★★
新年おめでたい題名ね。
お友達が買って、その本人が読む前に渡された本
わたしが速読だと思っている模様
毎日の通勤時間トータル一時間読書なんだけどね。
ってことで「お先に読書」です(*^^*)thanks!
--------(抜粋)
切腹のマネをして一飯を乞うほどに落ちぶれた浪人が、藩の騒動にまきこまれ、それを手際よく片づけるまでをユーモラスに描いた『日日平安』
安政大獄によって死罪を命じられた橋本左内が死に直面して号泣するという“意外な"態度のなかに、武士道をこえた真実の人間像をさぐった『城中の霜』
ほかに『水戸梅譜』『しじみ河岸』『ほたる放生』など、ヒューマニズムあふれる名作全11編
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映画化もされているよう。
映画『椿三十郎』原作(本書収録『日日平安』)
1962年1月公開、東宝
監督:黒澤明
出演:椿三十郎:三船敏郎、室戸半兵衛:仲代達矢、
井坂伊織:加山雄三、見張りの侍木村:小林桂樹、次席家老黒藤:志村喬、千鳥:団令子
2007年版
監督:森田芳光
出演:椿三十郎:織田裕二、室戸半兵衛:豊川悦司、
井坂伊織:松山ケンイチ、木村:佐々木蔵之介、黒藤:小林稔侍、千鳥:鈴木杏
・城中の霜
カチカチに堅い・・やはり初期作品だった(昭和15年)
そろそろ20冊目ぐらいだけど、昭和20年代の作品が秀悦だし読みやすい。
・水戸梅譜
水戸光圀 想像出来うる世界
・嘘アつかねえ
市井物
周五郎さんの十八番 お得意物です。
読ませるなぁ
標題作
・日日平安
武士物と言うより、滑稽物ね。
映画化されていると言うことで『椿三十郎』観てみたいかも~
・しじみ河岸
お江戸の推理小説✨
伏線は気づいています。
・ほたる放生
なぜか岡場所物だと考えてしまう・・
ダメな男に惹かれる気持ちに寄り添ってしまう・・
抜粋したい文章が多々ありました。
・末っ子
末っ子は甘やかされる これは言わずとも。
しかしそうでもない場合も!?しっかりちゃっかり者
・屏風はたたまれた
不思議物語
毎度の木村さんの解説では『おさん』収録
・その木戸を通って 同様「不思議小説」らしい。
・橋の下 ★★★★★
(「小説新潮」昭和33年1月号)
題名からも想像出来る「橋の下」
(過去、レインボーブリッジ近くに住んでいて冗談で「橋の下に住んでいる」と言われたことをFB)
想像は出来うるが出奔からの人生について考えらせられる。
救いとは何か?
こういう一作に出逢えると、本当に感無量である(笑)
・若き日の摂津守 ★★★★★
(「小説新潮」昭和33年5月号)
摂津国 - Wikipedia
脳足らずの振りをしている内に、本当にそうなってしまった!?
いやいや・・どうなる!?葛藤と共に読み進めた一作
まるでドラマ、映画でもよいけど、そんなラストの場面には胸がスッとする爽快感が漂う。
これは再読する価値が大いにあります!!
★★★★★
・失蝶記 ★★★★
(「別冊文藝春秋」昭和34年10月)
P420 !!!
仙台藩と出てまたドキッとした。
聴覚を失った谷川主計 その音のない世界で生きる中起こってしまった悲劇
そこから葛藤もある中、復讐に燃えるのではなく、広い視野を持って考えられる器に脱帽
周五郎さんの描く主人公の人を見ると、人間とは?なんて普段考えないことを考えさせられる。
またよい短編集に出逢えました。
端から見たらまだ飽きないの?って感じかもしれませんが、まだまだです(笑)
お次は読書会課題本『青べか物語』 現代小説です。
(最初青かべかと思った・・)