宇江佐真理
『さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話』★★★
My本箱からです。
そんな時、顔見知りの子供が犠牲になるむごい事件が起きて―。
そしてお文の中にも新しい命が。
江戸の季節とともに人の生活も遷り変わる、
そんな本書は伊三次とお文の生活にも大きな動きが。
芸者上がりの女房は所詮住む世界が違う!?
裏長屋での女房暮らしも板についてきたと思った矢先にちょっとし
もう目に見えるような展開で・・誰にも止められない。
その言葉が変化して「さんだらぼっち」となり、子供に大ウケ!?
宇江佐真理
『さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話』★★★
宇江佐真理
『さらば深川 髪結い伊三次捕物余話』★★★
宇江佐真理
『紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話』★★★★+
続伊三次シリーズ第2弾
My本棚からです。
2002年1月10日 第1刷
帯に「伊三次は僕のふるさとです —中村橋之助」
お江戸物語シリーズ名作に外せない一作です。
--------(抜粋)
材木商伊勢屋の主人・忠兵衛からの「世話をしたい」という度重なる申し出に、心揺れる深川芸者のお文。一方、恋人の伊三次は、本業の髪結いの傍ら同心の小者として、頻発する幼女殺しに忙殺される日々。2人の心の隙間は広がってゆく(表題作)。そんな時、小間物問屋の大旦那・惣兵衛殺しの嫌疑が伊三次にかかり……(「菜の花の戦ぐ岸辺」)。他、お文の女中・おみつが行方不明になる「摩利支天横丁の月」など波瀾にとむ全5篇
人の痛みを描く人気捕物帖シリーズ第2弾!
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今回★★★★+でした。
初回とは違い今回涙涙の物語
ついつい涙がこぼれて止まらなかった。ホント涙もろくなってる。
物語と言えども共感出来てしまい、ついつい。
伊三次とお文の距離が離れてゆく。
もどかしいけど、離れてこそ分かることもある。
危機感満載だけど、安心して読めてしまう再読です。
宇江佐真理
『幻の声 髪結い伊三次捕物余話』★★★★
大江健三郎習慣に少々疲れ・・
馴染みある宇江佐さんの伊三次シリーズ
My本棚からです。
2000年4月10日 第1刷
--------(抜粋)
本業の髪結いの傍ら、町方同心のお手先をつとめる伊三次。芸者のお文に心を残しながら、今日も江戸の町を東奔西走…。伊三次とお文のしっとりとした交情、市井の人々の哀歓、法では裁けぬ浮世のしがらみ。目が離せない珠玉の五編を収録
選考委員満場一致でオール読物新人賞を受賞した渾身のデビュー作
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今回★★★★でした。
初回は涙涙の物語(備忘録+)
◆お江戸?なぞワード◆
まだお江戸言葉に不慣れだった頃で色々調べながら読んでいたなぁ
再読のよさは既に主人公の行く先が分って安心出来ていること。
その分何気ない会話やら、その人物像にじっくり目が行き届く。
違った楽しみを味わえる。
お文の啖呵が気持ちよい。スカッとする!
いつの時代も男女関係は色々あるものです。
宇江佐真理
『糸車』★★★★
My本棚からの一冊(未読本)
最近は風野さんに翻弄されたお江戸物語が続いていたから
宇江佐さんで安定したホッとする人情物を楽しみたいかなと・・(笑)
--------(抜粋)
深川の長屋で独り暮らしのお絹。三年前までは、松前藩家老の妻だったが、夫を殺され息子勇馬は行方不明。小間物の行商をして、勇馬を探し続けている。商いを通じて、同心の持田、茶酌娘などと親交を深めるうち、様々な事件に巻き込まれ、それぞれの悩みに共感し奔走するが…。船宿の不良娘と質屋のどら息子の逃避行、茶酌娘の縁談、そしてお絹に芽生えた静かな愛。
下町の人情が胸に染みる時代小説
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母は強し!しかし探し始めて3年目に見つけ出した息子は陰間に身を落としていた。
そう人生そう簡単に上手くはゆかないと宇江佐さんは厳しさをも描いている一作
とんとん拍子と何の苦労もなく収まる人生ばかりじゃない。
息子の勇馬はそれでも心の奥では、父の仇討ちを誓っていた。
お江戸物語ではかならず仇討ちが出てくる。
もう慣れたもので何の違和感もないんだけど、よくよく考えるとスゴイことではある。
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倖せと不倖せは紙一重である。今が倖せでも、その先がどうなるのかわからない。持って生まれた運にも左右されるだろう。
肝腎なのは何があっても折れない気持ちを持つことだ。そして、何事も決めるのは自分である。人に相談したところで始まらない。
迷いながら死んだお君は本当のところ、どうしたかったんだろうか。その答えは永遠にわからず仕舞いとなってしまった。
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野分(台風)
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野分と言えば・・
宇江佐真理
『酒田さ行ぐさげ 日本橋人情横丁』★★★
--------(抜粋)
お前ェも酒田に行くべ――
日本橋の廻船問屋の番頭・栄助の前に現われたのは、以前同じ店で働いていた
愚図でのろまの権助だった。権助が庄内酒田の出店の主に昇格したと聞いて
驚きと同時に嫉妬の情が湧きあがり……表題作のほか、葬具屋、花屋、夜逃げする
呉服屋など、名手がお江戸日本橋に生きる人びとの悲喜交々を描く傑作短篇集!
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・浜町河岸夕景
リアルな日常
綺麗ごとばかりじゃないと実感させられる。
子は親を選べない。
ただ将来の伴侶は自分で選ぶことが出来てよかったね「ふうちゃん」
・桜になびく
北町奉行所 年番方同心を務める戸田勝次郎が主人公
やはり宇江佐さんの物語は柔らかい。
紆余曲折があり、どん底を経験しても前向きに生きる。
平和なお江戸物語
・隣の聖人
・花屋の柳
・松葉緑
・酒田さ行ぐさげ
すっかりブランクがあって、残りの四編は忘れた頃に読む。
短編だから特に問題はないけど、舞台の日本橋から遠ざかっていた。
宇江佐真理
『桜花を見た』★★★
My本棚より
富士山とにゃんこ てっぱん
--------(抜粋)
刺青判官遠山景元と落し胤との生涯一度の出会いを描いた表題作ほか、北斎の娘お栄、蠣崎波響など実在の人物に材をとった時代小説集
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今回約3年ぶりの再読となったけど、文章に「固さ」を感じた。
宇江佐さんの本はどちらかと言うと人情味に溢れ、ゆるさの方が強い気がしていたけど、
読む時によって感じ方が変わるんだなと実感
特に蝦夷の物語にはそれが強かった。
ラストは少しタイムラグがおきてしまった。
この一年山本周五郎漬けだったので、宇江佐さんの本を読んで人心地がついた。
なんか女性の温かみにホッとさせられる作家さんです。
しばらくは宇江佐さんの本が続きます。
GW備忘録(予約投稿)⑦
宇江佐真理
『明日のことは知らず-髪結い伊三次捕物余話』★★★
お風呂どぼん本
もうお風呂読書での年季も入りぱりっぱりです(笑)
今回で5度目の再読
一冊の本を読みこんでみる。
髪結い伊三次捕物余話シリーズの中では後半戦
宇江佐さんが闘病中に書かれた一作です。
それを知ると居たたまれない気持ちになる。
最初
・あやめ供養 さすがに流れが読めた(5度目で!)
二話目
・赤い花 最初の展開忘れてた。そんなものですね(^▽^;)
三話目
・赤のまんまに魚そえて いつの世も男女のいざこざは絶えない。
四話目
・明日のことは知らず 伊三次の息子伊与太登場であの話だと分かった。
ってことは同じ本を5度も読めば記憶に残る!?(笑)
五話目
・やぶ柑子 浪人者のプライド
最終話
・ヘイサイバサラ ・・・忘れていた(^▽^;)
宇江佐さん未読本GET
VITAは越後湯沢のフリーペーパー⛄ 行くぜ雪山!
どぼん本4度目再読
どぼん本3度目再読
どぼん本2度目再読
どぼん本
宇江佐真理
『深川にゃんにゃん横丁』★★
『ヨルガオ殺人事件』を筆頭に殺人事件漬けだったので(^▽^;)
「誰も殺されない物語」二冊目です。
それも現代じゃなくお江戸物語が恋しくなり、未読本からこちらをチョイス
平和な市井の生活の中へトリップ!
宇江佐さんならまちがいない。
痴話げんかですらたまらなく愛おしい。
人と人との繋がりが江戸という街を一つにしていました。
--------(抜粋)
お江戸深川にゃんにゃん横丁
長屋が並ぶこの場所は、その名のとおり近所の猫の通り道。白に黒いの、よもぎにまだら。愛らしい猫たちがあくびをしているその横で、雇われ大家の徳兵衛は、今日もかわらず大忙し。悲しい別れや戸惑いの出会い。報われない想いや子を見守る親の眼差し──。どんなことが起ころうと、猫がニャンと鳴けば大丈夫
下町長屋の人情溢れる連作時代小説集
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「書訳さん。この世の中はね、当たり前に暮らせない人がごまんといるのだよ。当たり前のことがどれほど大変か、ご苦労なしのあんたにゃ、わかりゃしないよ」
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「先のことを知るのは恐ろしいよ。何とかなると思っていれば、何とかなるもんだし」
「そうだ、そうだ。先のことを心配しても始まらないよ」
「冗談じゃない。破れ鍋にとじ蓋って寸法かえ?痩せても枯れても、このおふよ、人の情けに縋って生きるなんざ、まっぴらだ!」
「よッ」
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藍玉を溶かしたような闇
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秋たけなわ
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蛤になる苦も見えぬ雀かな
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一茶の俳句・・どういう意味?
「俳句の世界では、雀が海に入ると蛤になるという考え方があって、これは晩秋の季語になっているのさ」
今更ながら・・
商家で働く人はまず丁稚奉公から始まり、小僧から手代、そして晴れて番頭へとなる。
長い道のりがあります。
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ちょっぴり平和な心持ち。
時代劇も相変わらず鬼平、斬九郎、斬り捨て御免などを流している。
中村吉右衛門、渡辺謙ばかり観てるな。あとあの身軽なおじさま長門勇(笑)
宇江佐真理
『明日のことは知らず-髪結い伊三次捕物余話』★★★
お風呂で読書どぼん本
今回四度目の再読です(笑)
これだけ読んでいても展開を忘れていたりする。
6話からなる短編集です。
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・あやめ供養 直次郎登場
相手をどこまで信じられるか。
・赤い花 弟子の九兵衛と魚佐のおてん
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「待ってやんな」
「え?」
「おてんちゃんが赤い花になるのを」
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・赤のまんまに魚そえて 九兵衛の道具開き
・明日にことは知らず 息子の伊与太の恋、憧れ、茜の近況
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(伊与太、優しい伊与太。お前は元気で修行に励んでいることだろうね。わたくしは大人の思惑に神経をすり減らしているのだよ。自分が望んだ道とはいえ、わたくしは辛くてたまらない。伊与太、子供の頃はよかったね。何も悩みなどなく、思う通りに生きていたのだから。わたくしが死んだら、伊与太、涙のひとつもこぼしてくれるだろうか。お前と夫婦になるなど、よくも甘い夢を見られたものだ。伊与太、愚かなわたしを笑っておくれ)
くうっと喉が鳴った。
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・やぶ柑子 女中のおふさの隣に住む浪人夫婦 伊三次とお文の気遣い
・ヘイサイバサラ 伊三次と伊与太の貴重な?探索
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さすがに飽きてきた?
現在お風呂本、春樹の『スプートニクの恋人』です。.。o○
津波大丈夫でした(^∀^;)焦るよね💧