瀬尾まいこ
『そして、バトンは渡された』★★+
前情報なしに読みたくても情報過多・・
困ったものね。
チラッとでもネタバレが起こる。
2019年本屋大賞 大賞
(2020年は凪良ゆう『流浪の月』)
やはり学生目線物語だと乗れない。
たくさんの親に育たられたオンナのコが主人公
--------(抜粋)
森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。
「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。
でも、全然不幸ではないのだ。」
身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作
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現在の父親とのやり取りでほっこり?する場面が多々あるけど、
でも乗り切れない。
既に過ぎ去った学生時代だからかと思う。
ただのうわべだけの言葉
自分のことも分からないのに、相手のことが分かるわけがない。
それでも誰かと関わって生きてゆく。
好きな人達とだけ生きてゆく。
しがらみを捨てることは出来ないけど、そこに帰る場所がある。
第二章からの展開が微妙・・
好みの問題かしら?
なぜに本屋大賞って言われる理由が分かる。
ハンモックに揺られ読書
那須高原202009
色々ブログ拝見しているけど、
今年のベストなんちゃら!って記事が多くて
よいなぁと思う。
わたしの目標1000冊を超えるか、
近々ブログ10年目だから★★★★★
纏めてみたいなぁ
なんてね。
お正月読書は貴志佑介『新世界より』です♪
伊坂幸太郎
『ガソリン生活』★★★★
何とな~く伊坂 ぷつりと途絶えた途中から
本棚には『アイネクライネナハトムジーク』新刊のまま
(2014年ってことは6年も経過wow)
やっぱり舞台は仙台
しっくりくる~(笑)
名取の渋滞場面も浮かぶ浮かぶ
Low
Drive
Parking
Drive
Parking
自動車目線の会話もユーモアに富んでいておもしろい。
娯楽小説として厚さはあるけどあっという間
それとお約束的な他作品の主人公達がチラッと風景として登場
あれ?もしや?という発見も気づくと楽しい。
最新刊『逆ソクラテス』
こちらはデビュー20周年記念作品
さて読むのは何年後になるのかしら(笑)
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平野啓一郎
『ある男』★★★+
『マチネの終わりに』がせつなくて、
他の作品も読みたいなと思ってすっかり忘却の彼方
次作の『ある男』を手に取ってみた。
最初の感じがあの『熱帯』と酷似?
一体この物語はどこへ連れてゆくんだろうと不思議な気持ちに。
この日は電車移動が多くて、
初めて乗った多摩モノレールから京王線そして西武線
移り行く景色を感じながらの移動読書
多摩モノレールは富士山が綺麗で見とれてしまった。
高幡不動で下車
ちょっとした事があったけど、うわの空
この物語が浮かんでは消え、浮かんでは消え、 ぼけっとした街歩き(★100山)
いつもの同じパターン?
独りなんだけど孤独じゃない。
感情の赴くままに、一息 深呼吸はつかない。
関係が壊れたらそれまでと思った。
後々後悔するとしても。
見知らぬ街(多摩ニュータウン)は寒々としていた。
休憩兼ねて日向ぼっこ
ベンチでページをめくるも寒風で続かず。
ムートン手袋大活躍
ハードカバーって重いけどこのずっしりした感じもよき。
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彼は、ウォッカで酔ってゆく時の角度を愛していた。 素潜りのように、深い酩酊の淵に向けて、 まっすぐ一直線に沈んでゆく。途中の道行きは澄んでいて、 言葉は決して追いつかず、風味さえ、 振り返った水面に遠く輝く光のようだった。
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「林業に携わっていて、最後はその現場で亡くなったんです。」
と言い、更に差し障りのない範囲で説明をした。小菅は、 腕組みをして、口を半開きにしたまま聴いていた。柳沢も、 顎に梅干しの種のような皺を作って相槌を打っていた。
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誰も、他人の本当の姿など、知ることは出来ないはずだった。 自分の目の前にいない時、その人が、どこで何をしているのかも。 いや、たとえば目の前にいたとしても、本心などというものは、 わかると考える方が思い上がっているのだろうか。・・・
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やはりこの方グッとくる。
読後お友達に教えようとしたら名前が出てこなかった。
「・・えーと『マチネの終わりに』書いた名前がながい作家さん」
知らんがな。
平野啓一郎 平野啓一郎 平野啓一郎
今日も平和に在宅勤務
イヴイヴ
前以て両親にプレゼントを送って、
昨夜電話があってその場で開封してもらった。
「電話持ってるのに開けられないわよ~」なんて言いつつうれしそう。
電話越しとはいえ喜ぶ様子が伝わりにっこり。
スマートな若々しい父とグレーヘアーの丸い母の姿が浮かぶ。
明日のクリスマスディナーはおうち鍋
チキンとケーキ、シャンパンぐらい開けようか。
★京都2019★
日々たくさんの感染者が発表されているけど、
東京の人口を思うと、感染者数が多いのは致し方なし。
感覚の違いも然り。
一人の感染者に沸く田舎の話を聞くと複雑な気持ちにもなる。
帰省出来るのはいつ??
静かに年越しを迎えましょう
新田次郎
『聖職の碑』★★★+
初出は昭和55年12月
文庫としての新装版
--------(抜粋)
大正2年8月26日、 中箕輪尋常高等小学校生徒ら37名が修学旅行で伊那駒ケ岳に向か った。
しかし天候が急変、嵐に巻き込まれ11名の死者を出した。
信濃教育界の白樺派理想主義教育と実践主義教育との軋轢、
そして山の稜線上に立つ碑は、なぜ「慰霊碑」ではなく「 遭難記念碑」なのか。
悲劇の全体像を真摯に描き出す。
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この一文を読むだけで背筋に冷たいものが走った。
遭難本 それも本当にあった話
取材力が半端なくて、 執筆に至るまでの経緯を読むだけでも伝わるものがある。
長野県人「信州人らしいクールなタイプの人」
(取材記・筆を執るまで 参照)
「私の故郷の霧ケ峰に立つと、甲斐駒ヶ岳も伊那駒ヶ岳( 西駒ヶ岳)も手の届きそうなところに見える。その伊那駒ヶ岳で、 遭難があっておおぜいの児童が死んだという話は、 小学校のころから知っていた。 誰に聞いたかははっきり覚えてはいないが、一人にではなく、 何人かの人を通じて、 いかにその遭難が悲惨なものであったかを聞いた。
私が好んで山岳を舞台にした小説を書くようになってからは、 いつかは、 この遭難についての報告書を読んでみたいと思っていた。 小説に書く書かないは別として、調べてみたい問題だった」
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風化の極に達した白い砂と岩石によって覆われた尾根がずっと続い ていた。北川秀吉、堀峯、 有賀直治が死んだのはこのあたりだった。おそらく、 この三人は強風地帯で体温のすべてを奪われて相継いで倒れたのだ ろう。寒かったであろう。苦しかったであろう。 せつなかったであろう。
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(涙)
書籍を検索してくると膨大な数
ん!?浅田次郎? 名前が紛らわしい。
デビュウ作に興味が沸くが、手に入ってなし。
取材記に載っていた『アラスカ物語』も気になるところ。
(本人は恥ずかしがって、いや迷惑がっていたけど(笑))
なぜにそこ!?(笑)
せまいところがすきなのか。
まいにちわんこにいやされる。
いとしい。
びょうきにまけるな!
ながいきしてね。
飲み終わっても残る💚
未だに韓国コスメ好き。
さーて今日も平和に在宅勤務
そろそろ1000人になるかな?
明日は出勤大掃除
新田次郎
『冬山の掟』★★
初出は昭和53年7月
文庫としての新装版
山岳短編集
昭和感漂う一作もあるけど、山に関しては40年経過した今読んでも変わらない。
自然に対してハイテク機器は通用しない。
GPSは便利な機能だとは思うけど。
しかし・・救いようのないのが冬山
注意喚起小説でしょうか。
助かってほしい!そんな思いも空しく視界がきかない。
身体の感覚が失われてゆく。そして急激に訪れる睡魔・・
今週末はボードだけど、改めて吹雪の怖さを再確認(先日かぐらで死亡事故があったばかり)
先日の棒ノ嶺でも記載したけど登山での道迷い。
道が狭くなり、気づいたら踏み跡が消えている。
どう考えても違う道と気づく。
その時点での判断が重要とされている。
素直におかしいなと思ったら戻る(これ基本)
何となくだけど、男子はそのまま突き進む人が多い気がする。
(男尊女卑は問わない)
自信?プライド?下手な経験?
その時点でわたしは目印を決めておき、突き進むに付き合うけど、結局はその目印まで戻ることが多い。
ほーら言ったじゃん!
登山歴や経験以上に人柄が出る。ゴルフみたい。
行き当たりばったりだけど怖い目に合ったことがない。
勘というか何なのか。
人間の五感が研ぎ澄まされるのが山
山をなめるなって?
低山専門なのはそのせいかもしれない。
なので登り納めがない(笑)
続けて読んだのが『聖職の礎』史実に基づいた小説。
ドキュメンタリー山小説よき!