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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

Y

2022-04-28 | 吉本ばなな

 



吉本ばなな
『ハードボイルド/ハードラック』★★★

 

お風呂読書
何となく濡らしても問題ない本を選んでしまう(へんに神経質?)
半身浴読書にはもってこいな薄さ
二度に分けて読む読む。

 

「吉本」の頃のばななが好きで(以前にも言ってますが)
やはり若かりし頃の描写は瑞々しい感じがして、その感覚がよいのかもしれない。
成熟すると卓越してしまう・・

 

死に関する内容がどこか似ている箇所が多くて、
山道をクルマで走っていて、前のトラックから鉄の棒が落ちて来て刺さって死んだ話は何だったかな?

すっかりどの物語か忘れてしまった(^▽^;)ど忘れ

 

世間体がなんだ!と思った時ばななを読むと、すーっとその思いが解消されます。

 

 

 

 

 

 

 

 



久々に図書館(毎度返却遅れの常習犯。。)

この『10月はたそがれの国』題名が素敵!わくわく

 

 

 

自分を取り巻く人間関係が男性寄りにシフトしていて、
女子との会話が足りてない・・

仲良かったコとも疎遠気味

GWは女子旅としましょう(^▽^)/♪


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Y

2021-06-17 | 吉本ばなな

 

吉本ばなな
『うたかた/サンクチュアリ』★★


『キッチン』からの二作目
勢い大爆発!だそう(本人談)
 
芸術選奨新人賞受賞作
 
 
With a quiet love
人を好きになることは ほんとうに悲しい
 
 
この作品集は1988年、福武書店より刊行された。
 
 
---
 


思わず部屋中を見回してから、寝ぼけた顔に10カラットの絶望が飛びこんでくる。
 
冷たい夜明け、窓の外はるか遠くにほんのひとすじ光る雲も連なりを見つめて、ぞっとするほど孤独な気持ちがおそってくる。
 


---
 
また人が死んでいる。
 
サンクチュアリの主人公はあまりにも感傷的過ぎる。
異性という違和感を感じて、上辺だけをなぞっただけ。
落ちている人に寄り添う気持ち。
 
海を見たいという心理
 
偶然の出逢いはどこにでもある。
それを劇的に変えるのは双方のリアクション
 




+フィルターを通すと、90%の不幸も「伸びしろ」になるそう・・(笑)
わたしはかとうさんを応援します!

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Y

2021-05-08 | 吉本ばなな

 




吉本ばなな
『キッチン』★★★


『ムーンライト・シャドウ』を読んだ後、
『キッチン』を懐かしく思い本棚からチョイス
実家にもあるぐらい初期のばなな本は読み返すのに最適

今回抜粋はなしで、とつとつと読む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


みんな死んでゆくぜい。

物語の中の死はどうしても喪失感が希薄となる。
その時の感情、見える景色の空気感を上手く表現している。

簡単に死なせないでよと思う反面あっけなく死は訪れる。

 



















 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京五輪中止署名 | 宇都宮けんじ公式サイト

宇都宮けんじが発起人となり立ち上がった、「人々の命と暮らしを守るために、東京五輪の開催中止を求める」ための緊急署名キャンペーンです。政府と都...

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2020-01-21 | 吉本ばなな

吉本ばなな
『哀しい予感』★★

未読本が山積みなんだけど・・
江國香織に続くMy本棚からチョイス★
何度目かの再読
『N.P』かこの『哀しい予感』か。

 

昔はしっくりきていたから再読を重ねたけど、
今は逆に遠い世界のように思えてしまった。
こういうパターンもあるのね。
大体歳を重ねてから過去読んだ本を再読して、感銘を受けることが多々
この『哀しい予感』主人公が19歳という年齢だからかもしれない(10代最後はとても貴重)
書いている本人は別でも、そこに寄り添っているわけで。
新鮮な気持ちで恋愛に向き合えないところまで来てしまったからかもしれない。
いつか一回りするんだろうけど。
歳と共に帰化するということ。

 

こちら文庫版で、それでいて新装版なのか?
著者の内部事情が垣間見えるけど、そこを煩わしく感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




待ち焦がれるこの想い。
どうしてくれよう?(笑)

もっと素直に生きたいけれど、そうもゆかないご関係
どうなってゆくのでしょう?

 

「今週会える日はありますか?」


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Y

2019-11-26 | 吉本ばなな



吉本ばなな
『TUGUMI』★★★★


図書館本
大体決まった作家さんの書籍棚を回っていると蛍の光♪
そうここ最近は平日の夜に駆け込む。
残り時間15分とかそんな感じ。

なぜに『TUGUMI』?(笑)
一体何度読み返したんだろう。
何となく熊本旅行に持参しようと思った。

きゅーんとせつないこれぞ青春(だから先日から死語と言っているんだけど)
潮の香りがしてきて、夏の夜の空気を纏うよう。
確かにあなたは存在した。
やはりこれを超える本はないと思う。



---



ある朝の散歩の時だった。
その日は雲ひとつなく晴れていて、海の色も空の色も何だか甘いような青だった。
すべてが光の中でハレーションをおこして金色にまばゆく見えた。



本当は心の底に眠るはずのどろどろした感情を見せないように無意識に努力している。人生は演技だ、と私は思った。意味は全く同じでも、幻想という言葉より私にとっては近い感じがした。その夕方、雑踏の中でそれはめくるめく実感の瞬間だった。ひとりの人間はあらゆる段階の心を、あらゆる良きものや汚いものの混沌を抱えて、自分ひとりでその重みを支えて生きてゆくのだ。まわりにいる好きな人達になるべく親切にしたいと願いながら、ひとりで。

「お父さん、あんまり無理してオーバーヒートしないでね」
私は言った。父は顔をあげてきょとんとした。
「無理って何だい」
「だからほら、早く帰ったり、おみやげを買ってくるとか、私に服を買ってくれるとかね、しすぎると疲れちゃうでしょう」
「最後のは何だ、やったことないぞ」
父は笑った。








夏が来る。さあ、夏がはじまる。
必ず1回こっきりに通りすぎて、もう2度とないシーズン。そんなことよくわかった上できっといつも通りに行ってしまうだろう時間は、いつもより少しはりつめていて切ない。その時、夕方の部屋にすわって、私達はみんなそのことをよく知っていた。悲しいくらい知った上で、なおとても幸福な気持ちでいた。



風が心地よかった。はるかに流れるグレーのうすい雲のすき間に夕方の光の名残がちらちら見えかくれしてはぐんぐん押し流されてゆく。



夜はときおりこういう小技を使うことがある。空気がゆっくりと闇を伝い、遠いところで結びついた気分が星のように手元にすとんと降りてきて、人をおこす。
同じ夢を見る。それはすべて、ひと夜のうちにおこり、ひと夜限りの気分なのだ。
翌朝には、あったことさえあいまいになり、光にまぎれてしまう。そしてそんな夜は長い。果てしなく長く、宝石のように光っているものだ。
「じゃ、散歩にでも行く?」








私も立ちあがり、後を追って海に入った。はじめ飛びあがるほど冷たく感じる水が、さらりと肌になじむ瞬間を私は愛している。見上げると青空を背景に海を囲む山々が光る緑をつやめかせていた。
海辺の緑はやけに濃く、くっきりと見えた。









「熱がある時って、世の中が変に見えるだろう、楽しいよな」



私も、来週には東京へ帰る。
こうしてまぶしさに満ちて、その残光を西の水平線にちらりと輝かせて惜しげもなくどんどん暮れてゆく海を、今年も何度見ただろう。



---

そしてつぐみの独白・・
これは省略としよう。
読後の温度差があり過ぎる。



---



美しい朝だった。
本当に秋が訪れたのだ。空はどこまでも青磁の澄んだ響きをたたえ、木々が遠い秋風にゆっくりと大きくそよいでいた。すべてがしんと秋の香りに満ちて、音のない透明な世界を造り出していた。私はこんなにまぶしい朝を久しぶりに感じた
ような気がして、しばらく空ろな頭でその光景を眺めていた。心が痛むほどきれいに映った。



---

上記の抜粋を過去もしたような気がする・・
若かりしばなな時代の描写が好き。








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Y

2018-07-26 | 吉本ばなな

吉本ばなな
『忘れたふり どくだみちゃんとふしばな2』★★★


1巻ほど感動はなく、するすると読む読む。

「今」しか働くときはない
世界はあなたを待っている



























バンコクの蓮




























あの猛暑日を思うと今日は涼しく感じる。

夜エアコンをつけないで寝ると熱中症になるよって。
隣の部屋のエアコンの残り気(残り香的な(笑))で寝ているけど、寝苦しくなく快眠
ただ毎日夢をみていて、その夢に縛られて違った意味の苦しさがある。
二つの世界が存在するかのよう。
昔してた2時間切りは×あれは寝苦しさで目が覚め、汗だくの気持ち悪さも残る。

先日アメリカで52℃を記録・・どんな世界?
Twitterで「公式記録では、史上最高気温はアメリカ、デスバレーの56.7度らしい。記録更新までもう少しなんだな。
っていうか、最高気温はアフリカあたりで出ているのかと思ったらアメリカなんだなあ。さすがアメリカ様、なんでも1位だぜ!」
(苦笑)

世界の終わり

ハードボイルドワンダーランド


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Y

2018-07-23 | 吉本ばなな



吉本ばなな
『すべての始まり どくだみちゃんとふしばな1』★★★★+


久々のばななワールド
ペンネームをひらがなに変えたあたりから離脱して、
再び漢字に変わったらしい。

正直な気持ちと大人としての卓越した考え方
過去を踏まえての経験から得られたあるがままの姿
素敵なハッとさせられる言葉の数々
そう抜粋するよりも読み進んでしまった。
プロの文筆家だからこそ、悪口に聞こえない表現での悪口(批判)
それさえなければ完璧なエッセイだと思う。
言いたいことは分かるけど、発信しなくてもよい内容もあるんじゃない?って。
その線引きはむずかしいとは思うけど。

FB伊豆の土肥温泉
やっぱりよいなぁばなな

同様うちの祖母もどくだみ茶を飲んでいて、
子供ながらに苦かったけどおばあちゃんの味って感じで受け入れてた。
それを想い出させてくれた。



https://note.mu/d_f/m/m91df6ae09447


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Y

2016-08-22 | 吉本ばなな



吉本ばなな
『夢について』★★


旅立つ前のちょっとした時間に。
いくら電子化といえども本屋さんは人でいっぱい。
天窓からは夕方の陽の光
自由に運転出来る田舎の生活ってよいなぁ
離れると何でもよく感じる。


結構突拍子もない夢をみる。
白い蛇が出てきたり、
家が火事になったり、
黒い犬に腕を噛まれたり、
全部の歯が抜けて新しく生え変わったり、
あと夢の中で夢をみたり(これは夢だと意識している)

二度続けて津波にあった夢をみた時は考え込んでしまった。

それをいつもお友達に話しているからか、
お誕生日に夢占いの本をプレゼントされたぐらい。

帰省したその夜にみたのは空を飛ぶ夢だった。
なんてことなく簡単にふわーんとそしてびゅーんと。
まるでスーパーマン☆

その夢占いの本によると…








夢は美しく生きるためのもうひとつの予感。


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J-Y

2016-08-18 | 吉本ばなな



ジョン・キム 吉本ばなな
『ジョンとばななの幸せって何ですか』★


電車の待ち時間に。

こういう本ホント好きねぇ
ばななって目にすると反応してしまう。
もちろん隆明氏にも。

村上だったら春樹か龍か
大体いつも同じワード


・最悪を想定することが、「幸せになるための技術」につながる
って誰かも言ってたなぁ

じわじわ








半年ぶりに逢った前上司
「転職するかも」
お盆休みの飯田橋駅前
みずほとUFJが隣り合わせって便利!
しかしSAKURA TERRACE側の改札がなくなっていて無駄足。。


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Y

2016-06-12 | 吉本ばなな



吉本ばなな
『ひな菊の人生』★★★


気持ちが高ぶっていて集中して読書が出来ない気がして、、
その人の不在が結構堪える?わけじゃないけど、
あたまの片隅に確かに存在している。

新たな出逢いを思い、何となくばななを読もうと手に取った。



---



音と心がひとつになるために楽器はあるのだと思った。



空はどんよりと曇っていて、雲はあらゆる灰色をあふれんばかりにたたえて遠くまでずっと続いていた。



朝の光を浴びると、体が清められるような気がする。



別れのときが来ると、いいことばっかりだったような気が、いつもする。思い出はいつも独特の暖かい光に包まれている。私があの世まで持っていけるのは、この肉体でもまして貯金でもなく、そういう暖かい固まりだけだと思う。そういうのを何百も抱えて、私だけの世界が消えてしまうというのだといい。いろいろなところで暮らした、いろいろな思い出の光を、ひとつにつないでいるのは私だけだ。



私は胸がどきどきしてきた。なにかいいことがある前は、いつも胸がどきどきする。まるで体のほうが数時間後のことをリハーサルしているように。








いちぢくの匂い








悲しみという生き物の濃厚な精子を涙という形で外に放出しないと、体中を乗っとられて狂ってしまいそうだった。



植物は無慈悲にそしてある意味ではなによりも優しく大らかにその生命で時間の経過を示してくれる。



梅雨はあと数日で明けようとしていた。空気がどんどん夏を発散しはじめていた。植物はみな梅雨の間に得た水分を糧に、空へ空へと強い力で伸びていた。



雨はしとしとと降り続き、この世の全てを静かに濡らしていた。



西日は金色になって、世界を満たしていく。濡れていた舗道はきらきらと光り、水をたっぷり飲んだ木々の緑は、なめまかしい色をどんどん濃く重ねて育ってゆく。



私という箱には、私が想像できる全部のものごとがつまっている。
誰に見せることもなく、誰に話さなくても、私が死んでも、その箱があったことだけは残るだろう。



---








このお話は共感出来るところがあって、
そう いろいろな人と暮らしたあの頃のことをふつふつと思い出す。
真夜中にコーラが飲みたいって坂の下の自販機まで買いに行かされた時のぼぉっと光る自販機の灯りとか、
「部屋を密封状態にしないで」それを説明してくれた時に初めて見た窓からの夜景と外から漏れた首都高の音とか、
チャラ男の外見と話し方で危機感を覚えたけど中身は素直で礼儀正しく結構イイヤツだったこととか、
わんこのお散歩中拾い食いを阻止しようとし左手を噛まれ血を流した時に見せたニヤッと笑った顔とか、
そんな些細なことを。

最後の別れはどうだったんだろう?








今ハマっている『華麗なる遺産』の全録画をチェック☆
「ベタ過ぎて笑えるけどそれがおもしろいんだよね」
続いて『華政』
こちらはイマイチなんだけど、チューナー!の本心がみたいがため吹き替え&ながらで。


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