恩田陸
『私の家では何も起こらない』★★
図書館本
装丁がかわいい。
標題作の『私の家では何も起こらない』から始まる。
小さな丘に佇む古い洋館を舞台に起こる惨劇の数々
しかし読んでいる内に睡魔に襲われたため・・再読の再読
緊張感がないのかしら?
眠りを誘う本
「家の横にリンゴの木」という箇所を三度ぐらい読んだ。
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丘の上の家の向こうで、雲が流れ、日が落ち、雨が降る。時間というのが主観的なものであるということを実感する。
「時として、一人よりも二人のほうが孤独を深めるものです。一人ならば気付かぬ不幸を、互いの姿を鏡として、合わせ鏡のように増幅させてしまうことがあるんです」
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『私は風の音に耳を澄ます』
朝食風景の描写から、先日泊まったホテルでの同風景が浮かんだ。
雨上がりの青空が眩しくて、あえて窓に背を向ける席に食事を運んだのに、
(朝食はバイキング)
飲み物を取って戻った時には、景色がよく見える逆向きの席にセッテングされていた。
相方のちょっとした気遣い。
自然なことだろうけど、感心する。
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二人が静かに笑う声。
ああ、なんと平和な光景なのでしょう。今日も明日も同じ日が続くと信じている人だけが立てられる笑い声です。
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『我々は失敗しつつある』
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蛇の道は蛇
黄昏の空に、雲が動く。窓ガラスに映った雲の輪郭が光る。
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『あたしたちは互いの影を踏む』
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「フラれるかもしれない」
そんな予感を一体何度経験したことか・・
あと
「これってフラれたってこと!?」
未確定要素が含まれ、現実を受け入れられず自問自答
完全にフラれた方がどれだけよいことか。
中途半端な答えだったら??
笑顔で別れよう。
脚にしがみつくが如く哀願なんてナンセンス(20代失恋)
あっさり背を向けて、独り泣く。。(もぅ泣いたけど)
さてどうなることやら・・
大器晩成を信じたい。
Lewis Capaldi - Someone You Loved