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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
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2025-03-11 | 三島由紀夫

 

三島由紀夫
盗賊


三島由紀夫三作目は薄い文庫本『盗賊』
文庫本は裏面でネタバレしてしまう・・

子爵家、男爵家、令嬢 出た出た

三島さんの得意分野と言うか、日常の一場面
一般ピープルには伺い知れないそんな世界を垣間見れます👀チラッ


--------(抜粋)


子爵家の一人息子藤村明秀は母の旧友の娘に恋をするが、したたかな相手に翻弄されるだけで終る。やがて、傷心のあまり死を決意した彼の前に、男爵家の令嬢山内清子が現われる。彼女もまた恋に破れ、自殺を考えていた。二人は互いの胸の中の幻影を育てあうという〈共謀〉を始める……。死の想いによって引き寄せられた一組の男女を中心にくり広げられる精緻微妙な愛のアラベスク


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―—1930年代に於ける 華冑(かちゅう)界の一挿話





初恋



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明秀は心の中にかくも艶やかに育ちつつある幻影をまともに見ながら、清子に語り伝えようとする言葉を失くした。清子は彼の拙ない粗描を彼女のなかの輝かしい佐伯氏と比べてみた。美子嬢はよほど醜いひとだと思われた。しかるに彼女が佐伯氏の影像を明秀に伝えようと試みると、明秀と同じ歯がゆさを味わねばならなかった。
二人はこのような愚かな探り合いからすぐ抜け出すことができた。言葉に頼ったのがまちがいのもとであった。彼等はお互いの超自然な力を閉却したのだ。彼等は黙示の裡にそれぞれの影像を相手の心へ伝える訓練をした。そして次第に二体の幻影は二人の共有物となりつつあった。
清子と明秀とが一つの部屋にいる時、清子は佐伯氏と、明秀は美子嬢と、向かい合っているような幻覚を屡々おこした。時にはまた、明秀は佐伯氏と、清子は美子嬢と、語り合っているような気がした。佐伯氏のつれなさも、美子嬢の気まぐれも、どこかへ忘れ去られて来たかのようだった。彼等は美しい獣のように振舞った。


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「牧場ハイキングまで 意外と難解」

「まさか最後に佐伯に出逢うとは!」

「結婚して心中ですよね?父と母のせめぎ合いの方がインパクトありました」


「山内男爵」
「一番まともな方ですね」










三島由紀夫生誕100年祭が行われていました。
こちら気づいたのが遅かったのでチャンスを逃してしまった。。

時代を読み解く。

写真は読書会メンバが送ってくれた一枚

 

三島由紀夫生誕100年祭

 

三島由紀夫生誕100年祭

mishima100

三島由紀夫生誕100年祭

 

 

協力企画展 三島由紀夫生誕100年祭

 

協力企画展 三島由紀夫生誕100年祭

2024年11月30日(土)―2月8日(土) 開館時間 午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで) 観 覧 料 一般300円(団体20名様以上は一人200円) 中学生・高校生100円 休 ...

日本近代文学館

 

 


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2025-02-21 | 三島由紀夫

 



三島由紀夫
仮面の告白


まず手に取ってこの表紙がナゾだった。
調べて全体像を拝見👉ギリシャ彫刻少年像


--------(抜粋)


【新装版、新・三島由紀夫】

この告白によって、私は自らを死刑に処す――。
初の書き下ろし長編
のちのすべてが包含された代表作〔新解説〕中村文則


女に魅力を感じず、血に塗れた死を憧憬しつつ自らの性的指向に煩悶する少年「私」
軍靴の響き高まるなか、級友の妹と出会い、愛され、幸福らしきものに酔うが、彼女と唇を重ねたその瞬間「私には凡てがわかった。一刻も早く逃げなければならぬ」――。
少年が到達した驚異の境地とは?自らを断頭台にかけた、典雅にしてスキャンダラスな性的自伝
巻末に用語、時代背景などについての詳細な注解、佐伯彰一、福田恒存、中村文則による解説、さらに年譜を付す。


【本文冒頭より】

永いあいだ、私は自分が生れたときの光景を見たことがあると言い張っていた。それを言い出すたびに大人たちは笑い、しまいには自分がからかわれているのかと思って、この蒼ざめた子供らしくない子供の顔を、かるい憎しみの色さした目つきで眺めた。それがたまたま馴染の浅い客の前で言い出されたりすると、白痴と思われかねないことを心配した祖母は険のある声でさえぎって、むこうへ行って遊んでおいでと言った。……(「第一章」)


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前回の『金閣寺』からの『仮面の告白』

ドストエーフスキイ『カラマーゾフの兄弟』から


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つまり悪行(ソドム)の理想をもって終るという事なんだ。いや、まだまだ恐ろしい事がある。つまり悪行の理想を心に懐いている人間が、同時に聖母(マドンナ)の理想をも否定しないで、まるで純潔な青年時代のように、真底から美しい理想の憧憬を心に燃やしているのだ。


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悪行(ソドム)の理想と聖母(マドンナ)の理想



あまりにもリアルな描写で、自伝としか思えない内容となっている。その時代を知らないけど伝わってくる苦悩
特に近江の描写なんて・・沸き立つ臭いが伝わってくるような肉感
近江への嫉妬が肉体改造へと相成ったのか納得

その当時はかなりのセンセーショナルだったに違いない。

 

三島由紀夫とは一体…?

---


『お前は人間ではないのだ。お前は人交わりのならない身だ。お前は人間ならぬ何か奇妙に悲しい生物だ』


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2025-02-04 | 三島由紀夫





三島由紀夫
金閣寺


昭和35年9月25日 発行


令和2年11月1日 新版発行

金閣を焼かねばならぬ。
破滅に至る青年の「告白」

--------(抜粋)


寺が寝静まる。私は金閣に一人になる。

吃音の悩み、身も心も奪われた金閣の美しさ――昭和25年の金閣寺焼失事件を題材として、放火犯である若い学僧の破滅に至る過程を抉る問題作

一九五〇年七月一日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔


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冬休み読書と言うことで、大江健三郎はお休み
初!三島由紀夫です。
何かと大江健三郎を読んでいると話題に出る三島由紀夫
正直名前と例の写真以外はよく知らない。
まず代表作として『金閣寺』
金閣寺が燃えた事件を知らなかった。
あぁ何も知らない平和ボケ

そもそも三島由紀夫とは?

三島由紀夫 | 著者プロフィール | 新潮社

 

三島由紀夫 | 著者プロフィール | 新潮社

三島由紀夫のプロフィール:(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威(きみたけ)。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1...

 

この時代にはめずらしい?凛々しきエリート(らしい)

大江健三郎全小説完読後、三島由紀夫を読み進めてゆこうと思ってます。


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「至極まともな文体ですね。有為子まで読みました」

「描写が美しい」

「まだ脱走兵」

「鶴川に出逢い感動したところまで。しかし注解多くて邪魔されます」

「にゃー猫を斬る話まで。大谷大学はまだですね。敗戦 いつ燃やすのかな」

「不浄な物を頭に載せる的な」

「大谷大学来ました。暗黒の感情」

「出た柏木 長々と語ってます。これからおかしくなる?燃やしちゃう?」

「ナルシスト?」

「塀から落ちて…」

「鶴川の死…」

「柏木美について語る。まだ燃やさないですね」

「老師に写真を挟んだ新聞 多分スル~」

「まだまだ燃えない🔥安心」

「内面の葛藤?混乱?」

「大学をサボるようになる。一種の反抗期」

「蜂の巣の営み 光クラブ 『青の時代』おもしろそう」

「出奔」

「おみくじ凶」

「由良川の通り雨」

「白骨のような柱 『金閣を焼かねばならぬ』キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

「京大生は出てきました。放火者」

「ただの散歩でしたね。柏木が借金の取り立てに来ました。確かに読者を誘導してますね。そろそろ燃えるか!?」

「鶴川と柏木がつながっていたのが意外でした それも自殺とは」

「老師がなぜかうずくまっているのを目撃中 自分にその姿を見せていると思うところがスゴイ…(笑)」

「釘を抜いたまで。そろそろクライマックスですよね。2本です」

「恩田陸の解説 はりぼて同志納得」

「火災報知器の故障」

「菓子パンと最中でたー! どきどき」

「確かに引っ張るだけ引っ張りますね。中々燃えません。池の端から金閣を眺めてます」

「残3P でも燃えない…泣いてます」

「バネ ボヨーン 読むの惜しいな」

「燃えました🔥」


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最後の突っ込みは「死なないんかい!」




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