「実を言うとね、僕は以前は犬だったんだよ」
「犬ですって」
「うん、コリーだったんだ」
このユーモアと言うか、ウィットにとんでいる内容にクスッとしてしまう。
さすが春樹が見出して翻訳しただけある。
たまに翻訳本を読むとおもしろい発見がある。
アメリカドラマをみたくなる時があるように。
バリから買い付けしたシルバーのピアスがよい感じ。
この夏はおもしろい本に出逢えるかな。
わたしはしばしば思うのだが、我々が自分たちのために選んだ世界の裏側には、もうひとつべつの、選ばれなかった、説明のつかない世界が存在し、それが我々を選ぶことになる。それは偶然の世界であり、出会いがしらの世界であり、そこでは願いが叶えられることになる。ただそれはきわめて希にしか我々の前に姿を現さないし、姿を現したときには、否応なしに我々をまるごと呑み込んでしまう。普通の場合それは我々をおびやかし、心を激しく震わせ、通常の選択によって成り立った世界の安全から、遥か遠く離れたところまで我々を引っぱり上げてしまう。
椎名誠
『殺したい蕎麦屋』★★★★
この題名だけで笑える。
またそこに蛭子さんの絵が(笑)
もちろん内容も笑えた。
入ったときから「ひそやかな殺意」のきざしがあった。
「わずか二百グラムぐらいの食品の中に十~二十グラムも占める(薬品も含む)食品添加物の入っている食い物をうまいうまい、と言って食っているあんたのほうがよほどゲテもの食いなのだ」と。
オゼイユってなんなのよ。
「アメリカネバダ州凍結輸入牛の超薄切り肉と取手産玉葱を農協だし汁で煮た南浦和風つゆだく仕上げ。印旛沼タカハシ兄弟養鶏場の五百個まとめ売りの生玉子を一ヶ添えて」
「自殺がいっぱい」ではなく、
「自然がいっぱい」と書いてあったのだ。
激しい雨の日に高速道路の曲がり道で激しく点滅している赤い文字がある。見ると「雨」と書いてあったりする。雨の日に雨だ雨だと騒いでどうする。
面白いのはモンゴルのとんでもない草原を「佐川急便」なんて大書きして例の飛脚の絵のついたトラックが走っていたりすることだ。
「へえ!凄いなあ。佐川急便はいまやこんなところまで配達している大国際宅配便会社になっているんだなあ!」
とびっくりし、感心したものだ。やがて佐川急便の中古車が走っているだけ、と知って残念と思ったり納得したりした。
ミャンマーのヤンゴンでは「西早稲田行き」なんて普段東京でよく見る表示をつけてるバスがやってくるのを見てやはりびっくりし、つい乗りたくなってしまった。
なーーーんにもしない休日
完璧な空を見てちょっと思うゴルフ行けばよかった。
三谷幸喜・清水ミチコ
『むかつく二人』★★
J-WAVE 『Docomo Making SENSE』
三谷幸喜と清水ミチコのラジオ番組を書籍化したもの。
http:// www.j-wave.co.jp/original/makingsense/
だって『ありふれた生活』パート2がいつ行っても貸出中で。。
それもパート2のみ貸出中。嫌がらせか?と思う。
ちなみに『アンナ・カレーニナ』も第一巻だけ毎度貸出中。
電車の移動中にはもってこいな本
毎回スマホばかりいじってては味気ないと思ってしまう。
たまにぼーっとしてて気づくと対面に座っている全員が片手にスマホで空恐ろしくなる。
みんな画面に夢中。。目が寄ってますよ にゃんて。
完全にスマホに支配されている世界
本ぐらい読もうよ!(余計なお世話)
圏外をお金で買う時代
梨木香歩
『不思議な羅針盤』★★★★
早緑
さみどり と読む。綺麗な響き。目で見ても。
人にはその人が発する特有の磁場のようなものがあり、それが心地よく感じられ
ると、繰り返しその人の元に通いたくなる。
はがきは速達ではない限り、相手の手元に届くまで数日かかる。メールなら瞬時
だ。
忙しさのあまり便利さを選ぶ心に、風流の棲みつく場所はない。
「東京のソバ屋のいいところは、昼さがり、女ひとりでふらりと入って、席に着
くや開口一番、『お酒冷やで一本』といっても、『ハーイ』と、しごく当たり前
に、つきだしと徳利が気持ち良く目前にあらわれることだ」
「野生」と付き合う
~ものとの付き合いは、自分との世界との折り合いの付け方の一つの象徴的な顕
れでのあるように思う。読書であれば、読みかけの本に栞を置く人、端をちょっ
と曲げる人、そのとき来た葉書を挟む人、線引き用の鉛筆を挟む人、ただ読んだ
ときのページのまま、ひっくり返しておく人、等々。
目的に沿ったやり方というものはあっても、正確なんてものはない。その人らし
さがあるだけだ。
五感の百パーセントをかき集めるようにして、丁寧に、例えば今、目の前にいる
相手と応対してみよう、と思う。バラバラになった自分が、そういうとき、きっ
と焦点を結ぶ。相手を大切に思う、というその一点に。
「いいもの」と「悪いもの」
ここで過去がFB
昔付き合っていた整体師のカレが穴のあいたボロ靴下をはいているのをみて
「別れよう」と思ったことを。
そこで世界は一変した。
窓の外では、ドバドが、デーデッポッポー、デーデッポッポーと鳴いている。
齢を重ねても、身近にそういう(生まれたての)存在がいなくても、世界を新し
く感じることができるのは、旅をしているときと、引っ越しをしたときである。
生活のすべてを一から始めなくてはならないという点では、旅より引っ越しの方
がよりそれに近い気分になっているかも知れない。
引っ越ししてしばらくは、見るもの聞くもの皆新鮮だ。家の内部がまず、目新し
い。今まで慣れ親しんだ家の動線とは違う動線を、一番効率的な動きのパターン
をつくらないといけない。その無意識の作業に、脳はたぶん、常時軽く興奮して
いるのだろう(しばらくは)。それから近所の郵便局、銀行、食物や生活用品を
買えるスーパー、小売店等、日常に必要な場所を把握するために脳内マップの作
成にも忙しい。さらに車を運転する人なら幹線道路から町内を走る道路との関係
等々。
引っ越しは、新しい本を読むことにも似ている、と思う。隅から隅まで読み尽く
すと次の本が読みたくなる。前の本が嫌いになったわけではないのだ。読み終わっ
た本は感慨をもって本棚に納めておき、そして新しい本が読みたくなる。どの本
も大切だがそれぞれの本の良さを語るためにも、別の本を知っておかなければな
らない気になる。だがもう、引っ越し歴もそろそろ終わりを迎えているような気
がしている。やはり体力のいる仕事なのである。
今までのお引越し回数は…6回
気になっていた『悪の法則』を二回続けてみた。
そして『凶悪』をみてる。『悪の教典』
悪ばっかり。
Robert Harris
『WOMEN ぼくが愛した女性たちの話』★★
「男と幸せになるには彼のことをいっぱい理解してあげて、少しだけ愛してあげること。
女と幸せになるには彼女のことをいっぱい愛してあげて、理解しようなんて思わないことよ」
ヘレン・ローランド
「少しだけ」ってことろがミソ (笑)
「女性の家に行って、彼女が本を持っていなかったら、そいつとは寝るな」
ジョン・ウォーターズ
思い当たる女性が…。
「男のキスは彼の署名よ」
メイ・ウエスト
そう思う。
「心の記憶は悪いものを除去し、良いものを拡大する」
ガルシア・マルケス
確かに記憶にない男子の名前がたくさん。。
九州から帰ってきてまた体調ダウン。。
神保町でのカレーもドタキャン。。久々のタイもお休みに。。。
それにしても明礬温泉恐るべし!!!究極な残り香