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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

2019-06-12 | 葉室麟


葉室麟
『随筆集 柚子は九年で』★★★

「私は歴史の敗者を描きたい。その存在に意味はなかったのかと」

モダンな装丁
短かなエッセイ+短編小説『夏芝居』収録

華がある作家さんではないけれど、地道に努力してきた素顔が伺える。
柚子は九年で花が咲く そこに一年+されたけれど花を咲させることが出来
時間枠がズレてしまったけど、祝福の気持ちが持ち上がる。

日常の何てことない一場面から行きつく着眼点の面白味
ただぼーっと生きているようでも、誰もが何かしら思い考えている。
人との触れ合いの中から生まれるものを大切にしたい。

世間で騒がれている引きこもり問題
引きこもることが悪いことなのか定義するつもりはないけど、
人とつながらずに生きることの難しさを思う。
NOストレスで日常過ごせるわけはなく、あぁわたしは相方にかなり当たってる!
と 最近特にヒドイ・・
それをやんわりスル~してくれる能力に脱帽
自分にはないモノを持つ対極とも言える人
先日会社で受けたストレスチェックは見事A(全然問題なし)→ぶつけまくってるからね・・








昨夜は毎度のメンバとの飲み。
新たなゲストとの新鮮な会話にホロ酔い★
ってかワインバーに行ったのに、ワインがないってどゆこと?


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H

2019-06-10 | 葉室麟


葉室麟
『風の軍師 黒田官兵衛』★★★★

どういう風の吹き回し?
歴史物を苦手としているのに・・(お江戸は別腹ね)
戦国時代の武将達
織田信長に豊臣秀吉に徳川家康
色々な人達が演じ、それぞれの個性がある程度浸透している有名どころ。
突出した魅力の織田信長
過去『センゴク』にハマッていたこともあったなぁ(なつかし)




黒田官兵衛のイメージは狡猾な策略家
葉室さんが描く黒田官兵衛はどんなだろう?と興味が湧いて。
関ヶ原の戦い
司馬遼太郎の影響で知ってはいるけど、
またまた岡田くん・・三成だったくせにこの方黒田官兵衛にも・・
『蜩ノ記』に続く岡田ワールド;(ってか役所光司も関ヶ原)
イメージが消えず、でもこの物語はそれを上回るツボに入ったおもしろさだった。

信仰心にイマイチ乗れない日本人 ですが・・

如水の名の意味を知り、横文字なキリシタン達が続々と登場
細川ガラシャなる美しい人も。
そして織田秀信――「かなわぬ夢」と「かなえてはならない夢」



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――用間の達人
と言われた。用間、すなわち間者を用いることに長けていたのである。『孫子』
の「間者編」では間諜の用い方は五種類あった。
すなわち敵国の人間を用いる郷間、
敵の陣営で不満を持つ者を用いる内間、
寝返りさせた間者の用いる反間、
自国の間者に虚偽の情報を流させる死間、
敵国に間者を忍び込ませ情報を持ち出させる生間である。



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私的に気になってしまったのが、後藤又兵衛
最後言い残した内容に心打たれてしまった。
想像での物語かもしれないが美しい!

あと福島正則が最後改易になる不運・・
なぜかこの武将も気になる。

一体この読書はどこへゆく?(笑)



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黒田官兵衛関連年表

1546 官兵衛、播磨国の姫路に生まれる。
1561 小寺政職の近習となる。
1575 岐阜城で信長に謁見
1577 秀吉の参謀となる。
1578 荒木村重によって、有岡城の牢に幽閉される。
1579 救出されるも、左足が不自由に。
1582 本能寺の変
1585 四国攻めに参加。この頃、キリスト教に入信
1587 九州征伐
1589 家督を嫡男の長政に譲る。
1590 小田原征伐
1592 文禄の役
1597 慶長の役
1598 豊臣秀吉死去
1600 関ヶ原合戦。九州北部を制圧する。
1604 官兵衛死去(59)

参照https://blogos.com/article/167425/

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H

2019-06-05 | 葉室麟


葉室麟
『蜩ノ記』★★★

前作の余韻が残るまま二作目を読んでみたいと思い本棚の前に立ち思案
結構たくさん書籍があり、やはりケータイで「葉室麟 おすすめ」で検索
そこでコレだ!と思った一冊
題名と装丁 そして「直木賞」の一言・・





カナカナカナと鳴く声が聞こえてくるような表紙
夏の日の夕景
うーん武士の静謐とした横顔がまたよい。

何度言ったら分かるのかしら?

そこで検索を終わっておけばよいのに、
どれどれとその快挙を見ていたら、映画化されていて、
主人公が役所光司で、脇を固めるのが岡田くんだと知る。
おかげで読んでいてもあたまの中で会話しているのが上記のお二方になったしまった。
よいのか悪いのか別として、小説はそういう想像はなしでゆきたい。
ちょっと残念 気をつけよう。

やはり葉室さんは真っすぐな人を描く。

武士道
わたしがなぜお江戸物語に心惹かれるのか・・その要因の一つ。



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「疑いは、疑う心があって生じるものだ。弁明しても心を変えることはできぬ。心を変えることができるのは、心をもってだけだ」



ひとは心の目指すところに向かって生きているのだ、と思うようになった。心の向かうところが志であり、それが果たされるのであれば、命を絶たれることも恐ろしくはない。

そう考える自分は、武士として恥ずかしい生き方をしているのだろうか。



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——蜩の記

とあった。
「蜩とは?」
庄三郎が訝しむと、秋谷はにこりとした。
「夏がくるとこのあたりではよく蜩が鳴きます。とくに秋の気配が近づくと、夏が終わるのを哀しむかのような鳴き声に聞こえます。それがしも、来る日一日を懸命に生きている身の上でござれば、日暮しの意味合いを込めて名づけました」



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H

2019-06-03 | 葉室麟


葉室麟
『柚子の花咲く』★★★

初作家さん で お江戸物語
題名からはそんな印象は受けず瑞々しいキレイな装丁
葉室麟という名前からもよい印象
帯には本上まなみ推薦で、
「悲恋、惨殺、青春、剣戟、師弟愛、謎解き・・・・・・。」とあり、
師弟愛・・今までにないジャンルかもしれない。

きっかけはやはり読書会メンバとの交換読書から。

調べるつもりがなくても、情報が入ってきてしまった。
どうにかならないものかしら?


「桃栗三年、柿八年、柚子は九年で花が咲く」
恩師の言葉が 最後に・・効いた。

真っ直ぐに凛として生きる主人公が眩しい。



◆お江戸なぞ?ワード◆

出府
地方から都に出ること。特に、江戸時代、武家が江戸に出ること。

居合い
日本刀(打刀とは限らない)を鞘に収めた状態で帯刀し、
鞘から抜き放つ動作で一撃を加えるか相手の攻撃を受け流し、
二の太刀で相手にとどめを刺す形、技術を中心に構成された武術




有明行灯
座敷行灯の一種
江戸時代、寝室の枕元において終夜ともし続けた。

そこもと、それがし
そこもととは、現代の「おまえ」に相当する人称代名詞
江戸時代には目下に使うようになりました。

それがしは、一人称(自分)を指す言葉として江戸時代頃に武士が好んで使っていたといわれている。




十六夜(いざよいと読)
陰暦16日の夜、またはその夜の月を意味する。

勤行(ごんぎょうと読)
勤め励むこと。




刀を抜いて青眼に構えた。
青眼の構えとは?
剣先を相手の左目に定める。

下士
分の低い武士
下級武士
⇔上士

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