司馬遼太郎
『街道をゆく 6沖縄・先島への道』★★★
本書は1978年12月に刊行された朝日文庫の新装版
http://publications.asahi.com/kaidou/06/index.shtml
沖縄~石垣島~竹富島~与那国島
結構な時間がかかってしまった。
しおりをはさまず記憶を辿るのがおもしろく、
同じところを何度も何度も読み「知ってる!」って。
やっぱりおもしろいのは須田画伯とのやり取り。
思わず笑ってしまう。
よく半身浴しながら読み、今日も筋肉痛緩和に半身浴読破
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今日、那覇の繁華街を歩いていて、気づいたことだが、どの商店の看板にも、ローマ字表記および英語が使われていない。それはみごとなほどの光景で、まれにその調和をみだす横文字は見つかるのだが、それは本土の弱電メーカーのものであったりした。一都二府一道四十三県のあらゆる都市のなかで、日本語の言語標示をこれほど大切にしている都市は、むろんどこにもない。
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しかし今日のレッスン 目からウロコ。。
たった半日で飛距離がUP!
「打たない、上げない、下ろさない」
おそれいりました。
イシオカプロにもっと早く出逢いたかった~
吉本ばなな
『イヤシノウタ』★★★
書き下ろし。
ゆっくりゆっくりかみ締めるように読みたい。
一章 一章
けど、ササササッと3回に分けて読んでしまった。
読ませるばなな
親しい人達を亡くして。
少し前に「吉本」に戻していたらしい。
そうよ。わたしは昔のばななが好き。
名前で変わる文体
ちょっとこれからが楽しみ。
かけがえのない回想される記憶
何てことのない日常の繰り返し
そこに訪れる運命的な出逢い
大切な家族
「セッションというのは、誰と一緒にやるかが大事なんですね」
トランペットの音色を探す。
ばななの余韻もつかの間、、
こちらも新刊
松田青子『ロマンティックあげない』
装丁に惹かれて読んでみたらこれがおもしろい!!
「緑色の前のジャガーが好き」
即答で「じゃあジャガー買おうか」
またまたご冗談を・・・と笑っていたらどうやら本気 らしい。
それもゴルフ専用
「好きなとき使っていいよ」
どんな世界なんだ?
「殺気」と「邪険」
田中真知
『たまたまザイール、またコンゴ』★★★★
黄色い装丁インパクト
新刊の紙の匂い
コンゴ民主共和国(旧ザイール)
名前は耳にしたことはあるけど場所は??
アフリカで場所を知るのは、エジプト、モロッコ、ケニアぐらい。
あと南アフリカ共和国、ガーナも何となく。
こういう旅行記は貴重!
この厚さなのに一日で読んでしまった(笑)
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ここに来るために、黄熱病、コレラ、破傷風、肝炎など、たくさんの予防注射をうった。くわえてマラリアの予防薬を服用したり、ビタミン剤を飲んだりもしていた。水には浄化剤を溶かした。妻は毎日日焼け止めを塗りたくった。村では、虫よけスプレーを噴射し、蚊取線香を焚きこめ、夜はネット付きのテントにもぐりこむ。虫さされにはムヒを塗り、けがはすぐ消毒して抗生物質入りの化膿止め軟膏を塗る。いずれも、村人には縁のないものばかりであり、どうして、そこまでしなくてはならないのか、彼らには理解しにくかったようである。
しかし、これだけ気をつかっていたにもかかわらず、舟旅が終わりに近づくころには、二人ともぼろぼろだった。妻は予防薬を飲んでいながらも二度目のマラリアにかかり、下痢もなかなか止まれなかった。生理も止まってしまった。ぼくの方は手足の数百か所の蚊やアリの咬傷が膿んでいつまでも治らなかった。マラリアの予防薬の副作用による発疹もあいかわらずだった。けれども、そんな環境の中で、ここの人びとはろくな薬もなしに暮らしていた。これは驚きだけではすまないことのような気がした。
ここには「文明社会」ではありえないような死があふれている。
日本では考えられない冗談のような原因で人は死んでいく。死はつねに身近に立っている。けれども、ここの人たちは、そうした偶然の死を自分たちに与えられた運命として受けいれる覚悟を、日々の暮らしの中で培っていくのだ。マラリアや無辜の子どもたちの死を、自分たちの死の運命的なあり方として淡々と引きうけるのだ。
けれども、もし自分が、注射もうたず、薬も持たずに、ここの暮らしの中に飛びこむならば、おそらく恐怖以外のなにものも感じないだろう。正直な気持ち、自分はここでは死にたくない、と思った。ここでの偶然の死を、自分の運命として受けいれる覚悟は、自分には持てそうになかった。
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タフであるとは肉体の強靭さとか不屈の意志ということとはあまり関係ない。むしろ、思いこみがはがれ落ち、中身の自分が意外と大丈夫だと気づくことではないか。
自分だけがそうなのか、あるいはほかの人もそうなのかわからないが、日本にいると、とにかく無力感にさらされる機会が多い。それは自分が本当に無力だからではなく、無力だと思いこまされる機会があまりにも多いからのような気がする。世の中はありとあらゆる脅威に満ちていて、それに対して保険をかけたり、備えをしたり、あるいは強大なものに寄り添ったりしないことには生きていけない。そんな強迫観念を社会からつねに意識させられているうちに、自分は無力で、弱く、傷つきやすい存在だと思いこまされてしまうのだ。
でも、ここでは自分でなんとかしないと、何も動かない。乏しい選択の中から、ベストとはほど遠い一つを選び、それを不完全な手段でなんとかする。状況がどんな矛盾と不条理に満ちていても、それが現実である以上、葛藤なしに認めて取り組むしかない。そういうことをくりかえしていると、意外となんとかなったりするし、なんとかならなくても、まあ、しょうがないやという気になる。まあ、しょうがないやと思えることが、じつはタフということなのだと思う。
「この国でいいことをしたら殺されてしまう」
いけない、いけない、ゆるす、ゆるすのだ。ゆるせなくても、ゆるすのだ。
コンラッドはこの地を「闇の奥」と呼んだ。だが、闇の陰影を見分けられるような精妙なまなざしを持つ者にとっては闇は闇ではない。そんなことを考えさせられたコンゴ河だった。
「いま、彼、すごいことをいいましたよ」
「なんて、いったの?」
「『空がひらいた』っていったんです」
「空がひらく・・・・・・」
「雲が切れて少し明るくなったことをいっているんだと思うんですけど、なんかぞくっとする表現ですね。『空がひらいた』って」
ボートはふたたびスピードをあげて、夜の、ひらいた空の下を疾駆しはじめた。
世界は偶然と突然でできている
理由はわからないけれど、そういうものなのだ。ゆるす、ゆるすのだ。おまえなんか、ゆるしてやる。
いずれにしろ、世界は偶然と突然でできている。それを必然にするのは生きるということだ。それがコンゴ河の教えだ。
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ちょっとしんみりする抜粋ばかりになっちゃったけど、
それとはちがった珍道中場面も多々あり読ませる旅行記だった。
石井光太
『遺体
震災、津波の果てに』
宮古市、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市、気仙沼市と続く。
釜石市が舞台
題名のとおり知ることのできない遺体安置所での出来事
震災から約三週間どうゆう状態だったのか。
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東日本大震災の津波によって死亡した人の数は、行方不明者も合わせて約二万人。一瞬のうちにこれほどまでに膨大な遺体があちらこちらに散乱したのは、六十六年前の太平洋戦争後初めてのことであり、震災に限れば関東大震災から八十八年の間で最大の規模の犠牲者数だ。現代の日本人がさらされた最悪の災害だといえるだろう。
「よく頑張ったね。もうすぐ成仏して天国へ行けるからな」
そして、、
寄せられた一通のメール
http://kotaism.livedoor.biz/archives/51807570.html
太宰治賞2015
発行するにあたり『名前も呼べない』へ改題
どんなものかと冒頭を読んだらそのまま惹きこまれた。
そして選評通り「終わり近く、とんでもない企みが仕掛けられている」
「!!!」そういうことね☆
違和感はそこで解消
二度読みするとまたちがったおもしろみがあると思う。
今回は次に読みたい本があるから二度読みは後日(っていつ?(笑))
もう恋なんてしないなんて~♪
「言わないよ絶対~」なんて言えない状態になってる。。
ときめきなんてない。
「俺もさ 男の子がほしかったなぁ」
「男の子?」
「うん・・・・・・」
「・・・今からでも・・・遅くないんじゃなぁい?」
「ん? あぁ・・・誰か産んでくれる人いないかね」
「さぁ・・・どっかにいるといいわね」
「うん ん? ・・・うん そうだね」
安浦さんとさくらのママの会話に突っ込みたくなった(笑)
いい大人が~!
もどかしいなぁ
小野一光
『殺人犯との対話』
怖いもの見たさ。
子供の頃 FBI事件調書の本を読んでいたけど。
今テレビっコが周りに皆無だから余計などうでもよい情報が入ってこない。
朝のNHK、会社での新聞の見出しとYahooニュースの情報しかない。
それでよいと思ってる。
それにしても、、
超集中して角田美代子まで一気に読んでしまった。
知らない殺人犯が結構いて、、
大阪、福岡での事件が多いのが特徴
現実は小説より奇なり。
本当に現実とは思えない残酷な犯罪のオンパレード
一概には言えないけど、生まれ育った環境がその人間をつくりあげている。
どこかにそれは出てくる。
実感
親は選べないけど、でも
「また歪んでみようか・・・・・・」
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過去 カウンターのお鮨屋さんは行ったことあるけど、
思えば築地のみで今回銀座のお鮨屋さんへ。
BARが併設していて、メニューがないのは初!
まさしくこわくて入れない、
連れが常連じゃない限り近寄れないパターン(笑)
薄暗いBARからガラス越しに明るいカウンターを眺めながら一杯
それからカウンターに移動しおまかせコース
慣れていないからか日本酒がすすんでしまった。。
「以前もいらっしゃいましたよね?」
ココでもそうだし、二軒目の「社会科見学」高級クラブでも言われた。
どこにでもいる顔なのか、
よく取れば銀座に馴染んでいるのか(笑)
30分もいないのにチラリと見えた領収書\70,000-超え!!!
知らないわけじゃないけど
÷3
座って1万の世界
よい人生経験
インドでのお祈りが効いたのか最近急上昇
そう思いたいのかもしれないけど。
「収集がつきませーん」 にゃんにゃん。
来週は平日ラウンド♪
風間潤
『ミナト神戸幽霊事件』
1989年7月5日 第1刷発行
1990年3月2日 第4刷発行
醍醐玲子登場~
ってことで3作目 今回はここまで///
次の帰省は京都、長崎、原宿とゆきましょう。
フジサンケイの解説で
「次は鈴木愛ちゃん」と紹介が出て、
「いつまでちゃんづけが出来るんでしょうかね」戸張さん。
何を言ってるの?思わず笑ってしまった。
タイムラグ後
「年下だったらちゃんづけはありでしょうね」
まじめに返答されてた(笑)
お二方から熱烈?アプローチ
あ 寄せは大事ってこと(笑)
やっと喪が明けた。
昨夜からハマってしまったREBECCA当時のNOKKOの歌唱力!
あとダンスにくぎづけ。
しかしI-podに一曲も入ってなかった。。
https://www.youtube.com/watch?v=PZRycReKCl0
風見潤
『スキー場幽霊事件』
1989年1月 5日 第1刷発行
1989年1月30日 第2刷発行
元々の出逢いはこの本
買うか買わないかすっごく子供ながらに悩んでいた記憶
出だしがABCですから(笑)
おばあちゃんにどんな本買ったの?って聞かれて渡したら、
無言で返された。それはそうよね~って。
まだお色気は健在
今読んでもおもしろい。
都内がとても遠くに感じる田舎の部屋
「まだ東京に戻ってへんの~」な~んて言われると余計
すっぴんで過ごす時間
スカートにストッキングにヒール!?必要ある?ってね(笑)
離れているからこそ大事に思えるんだと思って。
あと2年がんばろう。
(そして私はつぶされる)
www.youtube.com/watch?v=BdoO0aYEPhs
www.youtube.com/watch?v=56XBiNDwwY0
風見潤
『清里幽霊事件』
1988年7月 5日 第1刷発行
1990年3月29日 第7刷発行
なつかしいぃぃ
麻衣子と日下くんと美奈子
「誰が犯人だったかな?」と回想しながら3作続け読み。
記憶っておもしろい。覚えてる部分が多々あったり(笑)
先日の春樹のするめクラブでは清里は廃れていたけど、
もちろんこの時代は人気リゾート地!
ボードじゃなくてスキーが流行っていた時代
「よい時代だった・・・」的な。
活気があった時代だと今この歳になって思う。
その栄枯盛衰 現在廃墟だらけ!
このGWの小旅行で目に飛び込んできた廃墟はもぅ晩年を通り過ぎて
どうすることも出来ない様子
(『おくの細道』を辿る旅♪)
やっぱり一作目とあって読み応えがある。
途中からティーン向けということもありお色気部分が大幅にカット?
というかやんわりになって、そんな清いお付き合いってあるの?
疑問に思った記憶(笑)
路線変更 ティーン小説にとどまったのは何作目かな?