つい先日まで青々としていたのに
どんどん毬が茶色く割れて中から大粒の栗がのぞき始めると
あーついに来た、この季節が、と思う。
まだ学生の頃、母が顧問先から戴いたと持ち帰るお菓子に
マロングラッセがあった。
金色の少し分厚い二重になった紙を解き開くように
手に取ると少し躊躇する。
ひと口でいくには少し大きく、
でもひと口でいっちゃおうか・・・
ぱくん! 大きすぎて鼻が勢いよく動き、
栗のねっとりした香りが鼻からBU-っと去ってゆく。
あぁ食べちゃった。。。もう一個だけ、もう一個だけちょうだい。
と箱を少し浮かせては一個盗み取り、残りの数を数えていた。
マロングラッセ作りたいな。
そろそろお正月の栗きんとん用の水煮とかも作っておきたい。
お店にはすっかり栗だらけだ。
イソップの寓話だったかな。
名前は忘れてしまった。
暖炉の中の栗を盗もうとするお猿さんと猫さんのお話。
熱いものはつかめないからとお猿が猫にお願いします。
「暖炉の火のなかの栗を取ってくれない」
猫が熱い思いをして火から栗を拾うのですが
お猿はどんどんその栗を食べちゃう。
そこへ家の主が現れたので
お猿と猫は慌てて逃げます。
猫はひとつも食べられなかった。
あんなに熱い思いをしたのに。
この寓話から「火中の栗を拾う」ということわざが誕生しました。
他人の利益のために危険をおかすということ。
読書の秋、大人だってたまには童話に耽るのもいいかもしれない。
いろんな学びがあります。
猫さんに焼かせた熱々の焼き栗を食べながら・・・
↓「焼き栗」は週末レシピまで
ラム酒の良い香りがする美味しいお菓子です。
週末レシピ「焼き栗」