「ノスタルジー」という名がついた赤いバラ。
先日、横浜にある植物園でこのバラと出会った時、
中原淳一さんの世界に出てくる女性を想ったりしました。
大正ロマンを過ぎ新しい昭和を彩る女性たち。
中原淳一さんはそんな女性たちへライフスタイルを内面から提案する方でもありました。
美しい言葉、文字、所作、
日々観たり聴いたりすること、
インプットしアウトプットしていくそれらのすべてが
その人の細胞となりその人自身を創り上げていく。
「時」の経過で人はどんどん変容していきます。
中原淳一さんの本のなかにあった言葉が、
降りてきました。
「人は瞬間だけをみているのではありません」
時の経過とともに変化を受け入れ、変容し、これが私だ!
と今の自分自身を受け入れることができると
もうぴっかぴかに輝くんでしょうね。
こんな甘い香りのする器に
羽のような氷をのせて・・・ああ、かき氷が食べたい。
って、今日はそっち系の食いしん坊なお話ではなく。。。
ちょっと内面を輝かせましょうって。
サーモンピンクにパールのアクセサリーが似合いそうね。
まるで上質なタフタのソワレを身にまとっているようだ。
時の経過とともにこんな品格を手に入れた人というのは
どんな時を過ごしていたのでしょうか。
色々なバラの花にいろいろな想像をめぐらせながら、ふと、
あるバラの前で長い時間立ちすくむことに。。。
普段決してカメラを向けないような終わりを告げているバラでした。
バラの名前には
「イングリッド・バーグマン」と記されていました。
名前がつけられていると
観る側の想像でその花に想いを重ねます。
知的で美しいあの女性には
枯れてもイングリッド・バーグマン、と思いを馳せてしまうのです。
命というのはこの世を去る瞬間まで輝ける可能性を秘めていて
すごいなあって思います。
ため息が出るほど素敵な時間でした。