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まっすぐに発信する力  @慶応日吉キャンパス

2018-10-19 19:14:44 | 暮らし



昨日、慶応義塾大学日吉キャンパスにて


フォトジャーナリスト安田菜津紀さんの


「写真で伝える紛争地、被災地の「今」」を聴講させて戴きました。



素晴らしいのひとこと。 感動の講座でした。


途中何度も胸の奥が熱くなる時間を


シェアさせて戴きました。



安田菜津紀さんは以前からとても気になる女性のひとりで、


東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で貧困、災害の取材を写真を通して記録し続けている方です。


安田さんのとても美しい透き通るような語りと


スクリーンに映し出される凄まじく悲惨な写真のギャップに


彼女の逞しさ、優しさなどがよりいっそう伝わってくるのです。



トラフィックトチルドレン(人身売買の被害にあった子供達)のこと、


シリアでの空爆、樽爆弾(ドラム缶ほどのなかに火薬といくつもの金属がしかけられたもの)


の被害にあった幼い命、


遠いニュースだったはずが一枚の写真を前に肌まで伝わってくるものがあるのは


安田さんのフォトジャーナリストとしての立ち位置が


現地の人と寄り添っているところにあるのだと思います。


取材の時は現地の人々と生活を共にすることを基本としているそうです。


小さな命が失われた・・・「奪われた」と言い直していたのはその所以で


とても印象的でした。


静かに呻吟する安田さんの心が伝わってきます。




安田さんは写真とは「知りたいという最初の扉を開く可能性」と表現されています。


その写真を伝えてくれる人がいるなら


それを受ける私たちの想像性こそがこの地球の未来の縮図の一部として


とても役立つことだと感じました。



安田さんが発信する語りの中には誰かの言葉を引用したものはひとつもなく


全てが取材を通して現地の人から得た生の言葉を通して出てくるものばかりでした。


そこにはエゴがなく


自分の中心からまっすぐに発信する力に真のジャーナリストを感じるのです。



安田菜津紀さん、いろんなところで講座をもっておられます。


慶応日吉のキャンパスではパート2をやってくださいとの声が上がっていました。


その時はまた拝聴させて戴きたいと思っています。


芸術の秋に想像性を学ぶ良い時間を過ごすことができたこと感謝です。












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