ツヤツヤのはまぐり。
何故こんなにツヤツヤかというと・・・
貝合わせです。
この貝合わせは以前、漆のお教室で作ったもので、
絵は描いていません。
貴族のお姫様のカルタというところでしょうか。
貝をたくさん並べて一対の貝を合わせてとる。
トランプの神経衰弱と同じようなものです。
歌が書かれていたり、
四季の絵であったり。。。
昨日から大河ドラマが始まりました。
姫様達の切ない人生のようです。
この貝合わせは平安、鎌倉、室町から戦国時代まで愉しまれたものらしいので
きっと三人の姫様もこの貝合わせを楽しまれたのでしょうか。
作るにはかなり根気が必要です。
はまぐりを使いますが、
潮汁に使用した蛤で、殻を焼いたものはダメです。
貝のちょうつがいを丁寧にカッターで切り落とし
水に3か月浸けて柔らかくなった貝の表面の薄皮を剥がします。
内側に漆を塗って金を蒔くのです。
日本画をされている人はいいですね。
金を蒔いた上にきっと風情のある絵が描けると思うのですが。
私は日本画を描いていた母へのプレゼントしようと思い
結局このままになってしまい。
mmm・・・THE 無地!
また貝合わせを入れておく貝桶というのがあります。
これは六角錐の入れ物で
骨董市などで見つけたらお宝かもしれませんよ、笑。
滅多に出てきませんから。
目利きではないし、
あまりモノの価値に興味がないのですが、
ただ、時代を超えて今に伝わるものを手にすると
何となく風情を感じることのできる
そんな歳になったようです。
貝合わせは時々小さなギャラリーで個展があったり
銀座の鳩居堂さんでは販売もされています。
もし興味のある方はぜひ。