こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

助けちゃった!

2019-02-13 05:30:00 | いろいろ
私はいま、歯医者さんに行っています。それは昨日のこと。

診察を終えて 自動ドアから外に出たときに立っている踊り場の下から

「すみません・・」という声がしたので下を覗き込むと真下の駐車スペース

(車いす専用)に一台の軽自動車がとまって、運転席のドアが半開きになって

おばさんの人が上を見ながら「・・助けて・・」と消え入りそうな声を出しています。

私が「どうしたんです?」と聞くと「車から・・降りられない・・」と言います。

それは大変!「今行きます」と5,6段の階段を下りて車のそばに行くとおばさんが

体を斜めにして なんとか出ようとしています。なんで出られない?と思いながら

「え!どうしたん。」ともう一度聞くと「なんか これが(シートベルト)が外れない

んで・・」と言います。「外れないって・・おかしいですね。ちょっと見せてください」と

斜めになったおばさんの体の上に覆いかぶさるようにしてシートベルトの留め具を確認すると

ちゃんと留まっている。が・・・「これは 隣の助手席のはめるところで、運転席側の

はめるところじゃないから、うまく外れない・・」と私も頭でわかっていながら早く

おばさんを解放してあげたいのでベルトを引っ張ってみるけど やはり外れない。

で、一呼吸してよく見ると私もおばさんも ベルトを引っ張るだけで解除の赤いところを

PUSHしていない。それに気がついて赤いPUSH部分を押すと見事に留め具が外れました。

私は身を起こしてドア横に立つとおばさんも「あ~良かった」と車から降りようとしたところ

「出られん」と言います。なんで?ベルトは外れたのに・・と おばさんとベルトを見ると

ベルトはまだおばさんの体の上に残っている。解除したら 右上に巻き取られるはずなのに。

「あ!」私はこのおばさんが 素直に着席してベルトを装着せずに お腹に当たる部分の

ベルトと胸に掛かる部分のベルトをどういうわけか巻きつけたようになっているのを見て

しまった。どうしてこうなるのか?不思議な光景なのだが おばさんは下りられないし

窮屈で非常に困っている。説明をしようにも彼女をどう呼んでいいのか私は躊躇しました。

知らないおばさんだ。で 「オバちゃん、シートベルトから体、抜けんかな?なんか

変な感じになっているよ。」知らない婦人にオバちゃんと言っては失礼なのだろうけど

明らかに私よりは年が上だ。おばさんにオバちゃんという私も もう四捨五入すれば

還暦だ。どっこい、いい勝負だけど 関西人らしく オバちゃんと言ったのだが

とうのオバちゃんは 脱出するのに必死で聞こえていないみたい。

オバちゃんは分厚い上着を着、よく見ると えらいハンドルにシートが近い。

いくらなんでも近すぎじゃない?と思ったけど 年を重ねると だんだん前に

近づけるようになっていくのかもしれない。それでおばちゃんは 無事にシートから

出ることができた。「わたしねぇ 足が悪いし。遅いと思ったやろなぁ」と独り言を

言い始めた。誰か一緒に来てるのか・・と思ったけど 家に帰っておばあちゃんに話しながら

遅いと思った・・・というのは この歯医者さんは完全時間制予約で オバちゃんはたぶん10時

からの予約だったのかもしれない。私は9時半だったけど 駐車スペースは満杯で建物を一周回って

路上に止めている。オバちゃんは「おおきに。助かったよ」と階段を上がっていった。


年はとりたくないのだが、いずれ私もこんなちょっとした慌てたことで誰かの助けを借りることも

あるのだわ。・・・20年ほど前にも 家電店の駐車場で頭から入れた軽自動車のおばちゃんが

両隣に車が入ってしまって「すまんけど 出してくれん?」と言ってきたことがあった。

「オートマならできると思うけど・・」と今なら よくできたなと思うのだけど 天は私を

見捨てはせずにちゃんと車を出した。いまは そう懇願されても 体も固いし「やります」と

言えるかどうか・・・

まぁ、でも情けは人の為ならず・・・で ってことですよな・・・
コメント
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