先日、おばあちゃんとこげのグランドを焼いた時、風で火が思った以上広がりかけて
冷や汗をかいたのでかなりの量を残して焼くのを中止したのでした。水曜日の朝、
午後三時から雨になるという天気予報を信じ、ならば風もないうちに焼いてしまおうと
グランドにいきました。午後から雨が降るなんて嘘っぱちな、雲ひとつない澄みきった
青空です。前回はたんぼの真ん中を一筋焼いて終わったので、今度は燃え広がっても
前回焼いた場所まできたら燃える草も残ってないから、消えるだろうという計算です。
少しかき寄せて火をつけると、刈って何ヶ月も経つわりによく燃えます。少しずつ、少
しずつと声をかけながら慎重に焼いていきます。風が無いので青草に燃えついても
チョロチョロと広がりやがて消えていきます。そうです、こういう燃え方をしてくれ
るのを待っていたのです。かき集めては火の上に乗せて焼いていきます。そうしたら
灰になった黒い筋がたんぼに伸びていきます。おばあちゃんと左右に分かれて立ち、
両側から草を乗せるのです。そういう筋が数本できてたんぼには青く生えている草が
残るのですがたんぼを囲んだあぜも焼いてしまいたくなるのは、人情。おばあちゃん
にすればお米を作っていた時は、こんな日は草刈り機できれいに刈り終えていたんだか
らなおさらです。しかし、隣接する畑には漁網を張っている。下の田は≪わけわか
らん人≫に貸しているから万が一 火が燃え移ってもうちのたんぼやし、かまんと
おばあちゃんが言う。漁網を焼かないようにグランドに張ったメッシュ網の下を焼く
ことにしました。メッシュ網を金棒を打ち込みビニール紐で縛っているのでメラメラ
と火がたちあがってくると、その紐も縮んでいきます。私達は最初グランドにした時
木の棒でメッシュ網を支えたんだけど、何ヶ月もたんぼに雨ざらし状態にしておくと
木が腐って地面との境界部分で折れてしまうことに。で、金棒にしてメッシュ網を縛っ
たあとに≪わけわからん人≫がその杭に自分たちが打ち込む木の棒をくくりつけさせて
くれって言ってきた。優しいおばあちゃんがかまんですょというと、獣害ネットまで
くくりつけて、大風が吹いて木の棒が倒れても、シカが引っかけて破れても放置するか
ら金棒やメッシュ網が曲がってしまうことに・・・。見かねた私達は そっちの獣害
ネットをいじらずに、自分たちの金棒とメッシュ網を打ち替え、結び直したわけ。
ビニール紐にしたのも、その人々が針金で縛った挙句切れ端もなにもかもグランドに
投げ込むという常識ないやろ~!!精神に対抗したわけです。ビニール紐が燃えても
どうせまたメッシュ網をやり直すのでいいのです。おばあちゃんのほうから焼けてくる
のを私はグランド入り口のメッシュ扉で待っていると、生えている草が燃えるときの
足の裏に響くはじける振動に驚きです。刈った草はパチパチというだけ、生えている草
は熱に草全体が地中の根っこまで破裂しているような、響き感があるのです。途中の
紐を縮みあがらせながら火が、扉の支柱の周りの草まで焼きはじめました。ここには
まだ腐らなかった最初の時の木の棒が大黒柱のように立っているんだけど、なにやら
根元の方から煙が立ち昇ってきます。「木が燻っている」とおばあちゃんに言いながら
長い棒と短い棒の二本のうち、短いほうが煙を出しています。地上に出た箇所地面との
境です。手で押すと短い棒は地中部分が腐っているのかぐらぐらと揺れるので、このま
まだと長い棒に火がつくかも・・と、焦って短い棒を引き抜きにかかります。見慣れぬ
ワイヤーが巻きついています、あいつらか・・・、なんとかワイヤーを緩め、短い棒を
地面から引き抜くと 素手に握ったところが暖かい。「折れたわ~」と埋まっ
ていた部分をおばあちゃんに見せたその時、地面に埋まっていた部分から赤い炎が。
「火、ついた!!」私が握ったところ下部からも熱気が吹き出ています。なんというこ
とぉ~、ここには水は無いし、振りまわして消すこともできるかもしれないけど、周り
は枯れ草だらけ、私はまさに聖火ランナーごとく右手に持って道路に駆けあがり、10m
ほど離れた橋まで走り、橋の上から棒を水面に投げ込みました。やれやれ 引き抜いて
よかったもんだわ。くすぼっているだけだったのが空気に触れて発火したの?
振り向くと 焼いた部分がトラ刈りならぬトラ焼きみたいです。
冷や汗をかいたのでかなりの量を残して焼くのを中止したのでした。水曜日の朝、
午後三時から雨になるという天気予報を信じ、ならば風もないうちに焼いてしまおうと
グランドにいきました。午後から雨が降るなんて嘘っぱちな、雲ひとつない澄みきった
青空です。前回はたんぼの真ん中を一筋焼いて終わったので、今度は燃え広がっても
前回焼いた場所まできたら燃える草も残ってないから、消えるだろうという計算です。
少しかき寄せて火をつけると、刈って何ヶ月も経つわりによく燃えます。少しずつ、少
しずつと声をかけながら慎重に焼いていきます。風が無いので青草に燃えついても
チョロチョロと広がりやがて消えていきます。そうです、こういう燃え方をしてくれ
るのを待っていたのです。かき集めては火の上に乗せて焼いていきます。そうしたら
灰になった黒い筋がたんぼに伸びていきます。おばあちゃんと左右に分かれて立ち、
両側から草を乗せるのです。そういう筋が数本できてたんぼには青く生えている草が
残るのですがたんぼを囲んだあぜも焼いてしまいたくなるのは、人情。おばあちゃん
にすればお米を作っていた時は、こんな日は草刈り機できれいに刈り終えていたんだか
らなおさらです。しかし、隣接する畑には漁網を張っている。下の田は≪わけわか
らん人≫に貸しているから万が一 火が燃え移ってもうちのたんぼやし、かまんと
おばあちゃんが言う。漁網を焼かないようにグランドに張ったメッシュ網の下を焼く
ことにしました。メッシュ網を金棒を打ち込みビニール紐で縛っているのでメラメラ
と火がたちあがってくると、その紐も縮んでいきます。私達は最初グランドにした時
木の棒でメッシュ網を支えたんだけど、何ヶ月もたんぼに雨ざらし状態にしておくと
木が腐って地面との境界部分で折れてしまうことに。で、金棒にしてメッシュ網を縛っ
たあとに≪わけわからん人≫がその杭に自分たちが打ち込む木の棒をくくりつけさせて
くれって言ってきた。優しいおばあちゃんがかまんですょというと、獣害ネットまで
くくりつけて、大風が吹いて木の棒が倒れても、シカが引っかけて破れても放置するか
ら金棒やメッシュ網が曲がってしまうことに・・・。見かねた私達は そっちの獣害
ネットをいじらずに、自分たちの金棒とメッシュ網を打ち替え、結び直したわけ。
ビニール紐にしたのも、その人々が針金で縛った挙句切れ端もなにもかもグランドに
投げ込むという常識ないやろ~!!精神に対抗したわけです。ビニール紐が燃えても
どうせまたメッシュ網をやり直すのでいいのです。おばあちゃんのほうから焼けてくる
のを私はグランド入り口のメッシュ扉で待っていると、生えている草が燃えるときの
足の裏に響くはじける振動に驚きです。刈った草はパチパチというだけ、生えている草
は熱に草全体が地中の根っこまで破裂しているような、響き感があるのです。途中の
紐を縮みあがらせながら火が、扉の支柱の周りの草まで焼きはじめました。ここには
まだ腐らなかった最初の時の木の棒が大黒柱のように立っているんだけど、なにやら
根元の方から煙が立ち昇ってきます。「木が燻っている」とおばあちゃんに言いながら
長い棒と短い棒の二本のうち、短いほうが煙を出しています。地上に出た箇所地面との
境です。手で押すと短い棒は地中部分が腐っているのかぐらぐらと揺れるので、このま
まだと長い棒に火がつくかも・・と、焦って短い棒を引き抜きにかかります。見慣れぬ
ワイヤーが巻きついています、あいつらか・・・、なんとかワイヤーを緩め、短い棒を
地面から引き抜くと 素手に握ったところが暖かい。「折れたわ~」と埋まっ
ていた部分をおばあちゃんに見せたその時、地面に埋まっていた部分から赤い炎が。
「火、ついた!!」私が握ったところ下部からも熱気が吹き出ています。なんというこ
とぉ~、ここには水は無いし、振りまわして消すこともできるかもしれないけど、周り
は枯れ草だらけ、私はまさに聖火ランナーごとく右手に持って道路に駆けあがり、10m
ほど離れた橋まで走り、橋の上から棒を水面に投げ込みました。やれやれ 引き抜いて
よかったもんだわ。くすぼっているだけだったのが空気に触れて発火したの?
振り向くと 焼いた部分がトラ刈りならぬトラ焼きみたいです。