とうとう2月24日がやってきました。この日は翌25日の近所のお宮さんでの厄除けの
餅まきのための餅をつく日です。我が家では長男君が 数えの25歳となるので厄除けしな
くちゃならない・・・のだな。信じる信じないは二の次で(私の中では)、親である私たち
より老夫婦のほうが意気込んでいるように思うのだけどね。街で暮らす人たちはやっている
の?多くはどこかの神社でお祓いとか、参詣・参拝で済ますのでは?とにかくこの日は
年に一度の多くのお餅がお宮さんに運ばれ撒いて撒いて撒きまくって厄を拾ってもらうみた
いだ。前回はおとうさんの42歳の厄除けで、それ以来お祭りでもそうお宮さんには行って
ない不心得者です、私。今回は 7升ぐらいのもち米、餅つき機で3回まわすわけだ。
平日の為、餅つきは老夫婦と私の三人で、ついた餅をとる(ちぎる)のがおばあちゃんの役
だったのだけど、お正月、つるぎさんの餅つきと寄るとしなみには勝てずとうとう≪餅きり
機≫なるものを購入した。バケツ型の中につきあがった餅を入れハンドルを回すとムニュー
と餅が出てきてそれを装着されたナイフの部分で切ると、一個の丸餅がポトンと落ちるわけ
だ。おばあちゃんは地蔵さんの餅つきで、私はお不動さんの餅つきでその機械をみて「これ
やな!」と思ったのだ。というのも、我が家では餅つきになるとちぎった餅が大きい小さい
と老夫婦が険悪になるのが恒例で、なんとも気まずい餅つきになるからだ。
おばあちゃんと研究を重ね、ハンドルを回して餅を切る役と、落ちた餅を丸めて餅箱(もろ
ぶた)に入れ役、それを並べる役で三人で回っていける計算。ホームセンターで≪餅きり機
≫を見かけたり、実際に使っているのを見たけどインターネットで購入してもそう金額は
変わらない、なら よそと違うものを・・探したけど造りは同じだ、どこも。ただ探した中
にひとつだけ、台座がピンク色でメーカーが農業機械を作っている会社のがあったのでそこ
に決め、調べると機械の相方に回転受け皿というのが別売りであるらしく、おばあちゃんに
言うと「その回転皿に大きめの皿のようなのを乗せて餅とり粉を入れたら ひっつかずに
ええからそれも買おう」と言う。私は「これは自動で回って行かんからハンドルを回しなが
ら左手でナイフで切りその上回転皿を手動で回す・・・きつくないかい?」「できる!!」
で、≪餅きり機≫と一緒に購入すれば送料も一回で済むのに、後で注文したのでこれは少々
高くついた・・・けど、結局は役に立ちそうもないものだった・・・。で、その役だたない
回転皿をみながら「これなら別物で代用できるかも」。本体を据えるミニテーブルを探しに
コーナンへ行ったら、売り場に「回転台」というのがあって、テレビや植木鉢を乗せたら
らくらく方向を変えられる・・・「これや!!この上に大皿を乗せたらいけるやん!」
でも大皿は粉が飛び散るとおばあちゃんは あくまでもふちの高い入れ物を探すので、
シーズン処分品のところで「あぁこれや!」と 鍋物の野菜かご丸型をみつけた。それで
ミニテーブルに本体をセットし、手動回転皿を置いたのがこれです。
つきあがったお餅をバケツ部分に入れるときは、全部入らんかったらどうしよう・・・とい
い不安はあったけど、不思議と2升半のお餅は収まるのです。ハンドルを回すと中でスクリ
ューが回り、出口に押し出されハンドルの回数3回でカットしていくのだ。順調にいってい
てもやはり、組み立て式のためハンドルの根元やナイフのあたりに餅がニュルっと出てきて
それを取り除き、バケツの中の餅をシャモジでこそげながらカットもし、回転台を回しと
その役の私は忙しい。おばあちゃんは出てきた餅をかごの中の粉にまぶして餅箱に入れると
おじいちゃんがそれを箱の隅へ並べていく・・・家内工場のようだ。あまりの忙しさで撮影
できなかったのだけど、ほぼ順調に餅つきは終わった。
手でちぎった餅を丸めたのと比べたら若干、大きいように思うけど拾うほうは大きい餅がい
いのだろう。≪餅きり機≫だと切口がきれいになるので通称 餅の尻(餅の裏)はとても
きれいになっていました。ただおばあちゃんが回転台が回るのを待たずに野菜かご部分を
引き寄せるので回転台が回らずかごがあっちこっちになり、粉が舞いあがることになってし
まった。なんとかつき終わって袋詰も三人で、全部で331個と鏡餅。25日は朝から
厄の人や還暦の人が6時半、7時、7時半の好きな時間に餅まきをするのだ。おとうさんの
出勤前に終わらせるために、我が家は7時のコースをとった。