家のまわりに イノシシやタヌキが現れる凹さんちですが、周りの生活環境がどこも同じような状況
であることを理解してもらいたいのですが・・・。
先週、こげの散歩でのこと。真夏の間は散歩も30分以内、川には入らせない(長毛のせいか毛が濡
れると、お腹周辺が赤く荒れてしまう)ということが長く続きましたが、やっと風も涼しくなり
こげには絶好調の季節になりました。台風の雨で川の水も一掃されてきれいになりました。調子のい
い時は、冬の時のように遠くまで歩くことも。久しぶりに奥まで歩き、帰りに可愛がってくれるKさん
と帰路についたときのこと。まだ午後4時にもなっていなかったのですがふと川向こうの柿の木が
数本植えられた土手のような平地を見た時です。なにやら 動くものが数匹。「ん?あれってシカや
ん。シカおるわ」とKさんにいうと「ほんまや。」「いち、に、さん、し・・・四匹もおるわ」
シカが大小混じってなにやら地面の草のようなものをついばんでいます。「え、でもあれってサルも
いるで」というKさんの声に「うそ・・・あ、ほんまや」私が木でできた腰掛けと思ったのはじつは
サルがしゃがんでなにかを食べている姿だったのです。遠目で見ると 長方形にしか見えないだけで
おまけにすぐそばにシカがもそもそと食べているのに、そのどちらも相手が目に入らないのか、また
は知っているけど無視してる・・のか。私とKさんとこげは50mくらい離れているので、むこうも
危険度はないと思うのでしょう。こちらがシカだ、サルだと騒いでいるのに全然こわがりません。
ただ私達が少し声を大きくすると、シカが動きます。何と動くと四匹どころかその倍はいたでしょう
シカが動くとサルも ちょこまかと動きます。サルも子ザルから親まで、一群れのようです。柿の
木から飛び下りるサルや、逆に木に登るサル、山にむかって逃げるもの、草むらから現れるものと
隠れていたサルが出てきます。「なんやぁカメラ持ってないのが残念」と私が言い、その先をじっと
みつめていたら、私達より25mくらいさきに近くで花を作っているおばさん。おばさんからすれば
25mほど先にシカとサルがいる・・という状況です。「まだこんなに日が高いのにねぇ。」と
あまりのその風景が自然体すぎて呆れたのです。そうして歩きだしたところ私の目がテンになりまし
た。シカたちが闊歩しているその近くの無人家の玄関さきから、またもやなにか黒いものが二匹歩い
てきたのです。「ちょちょ、ちょっと、あれまたなんか出てきた。アナグマ?タヌキにしたら歩き方
ヨタヨタしてるし、タヌキより大きいで!」というと「タヌキやタヌキや」とKさんが言います。
タヌキかなぁ、たしかに色は黒っぽく見える。でもタヌキなら犬のように可愛らしく歩く。アナグマ
はのんびりな感じで歩くのだけど・・・。あれがタヌキならかなりの フルダヌキだ。なんと、シカ
とサルに混ざって夕食にやってきた、旅館の大食堂の様相だわ。混じっても 今度もまた三者が争う
ことはなく、ムシャムシャとそれぞれが食事中のようだ。「でもシカって柿、食べる?」と聞くと
落ちた柿やサルが落としたのやったら食べると思うで」とKさんが言うので、それが事実ならシカも
タヌキやアナグマのような相当なんでも食べる雑食動物ということか・・・。草だけじゃ身が持たな
いということですかね・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/4a/e86028b75d8738bbd2b9b05cd876f550.jpg)
その夜のこと、居間に面した空き地からガサガサと音がします。「うぉ~久々にイノシシか!」と
懐中電灯で照らすと 音がするのに姿が見えません。これはアナグマかネコか、タヌキでしょう。
排水溝に≪溜めグソ≫をしているタヌキなら、排便を一度でも減らすためには脅しをかけておいた
ほうがいいと思い、≪用意ドンピストル≫を片手に懐中電灯を持って外に。猫やタヌキなら足音を
聞くと逃げていくのに、まだどこかでガサゴソという音はしているのです。柿の木の下の草むらには
動くものがないし、でも音はするとなると、排水溝を≪溜めグソ≫周辺から照らしていくと柿の木の
下の排水溝は落ち葉が入らないように鉄板で蓋をして、私からはその出口しか見えません。ちょうど
その出口には青柿が一つヘタを上にして転がっています。「立派な柿やのに」と照らしながら見てい
ると、柿のヘタがプルプルっと動くのです。「ヘタじゃない!鼻や!」そうです柿をくわえたアナグ
マの鼻の頭がヘタに見えたのです。「パン!」とピストルを鳴らしても、怖くないのか柿をくわえて
排水溝の奥に後ずさりをして持っていこうとしているのです。そうしているとリンリンリンとこげの
鈴が母屋から走ってきます。おとうさんも マグナムなんとかのエアピストルを持ってきて「どこ?
撃ったる」と引き金を引きますが、もう十年も使ってないからピシッと飛ばずに30センチしか飛び
ません。「飛んでないって」と言っても私の頭でBB弾の飛んださきがみえないのです。その後ろから
こげが 猛突進して私達がブロック塀にもたれて覗きこんでいるのを自分も見るんや、見るんや!
というように前足でよじ登ろうとしています。おとうさんが届かないなら、排水溝の上から撃つと
空き地への扉を開けにかかると、今度はそっちに行こうとこげもついていく。それを「あかん!」と
一喝されると、いきなりブロック塀によじ登って隣の家の裏に飛び下りてしまい、たぶんアナグマの
匂いが蔓延していて、いきなり排水溝に頭を突っ込んで中に入ろうとします。「それはあかん!
入ったらあんたは自分で出てこれんやろ」と私達は「こげ!こげ」と名前を呼びますが この
シュチュエ―ションが猟犬としての血を 騒がせたのか吠えはしないけど排水溝を睨んだまま動きま
せん。二年くらい前に母屋でアナグマを追いこんだときにも こちらの温情で逃がしてやったのが
こげには許せない事なのかもしれません。が、相手は鋭い爪を持っているので、対戦経験のないこげ
が頭を出すと、目を引っかかれてしまいます。私は懐中電灯を持ったまま家を出て、排水溝の水が
流れ出るところまで行き、懐中電灯で柿の木の下を照らすと暗闇の中に爛々と光る青い目が排水溝
のトンネルに見えます。それはアナグマの目で、その上の地面にも光る青い目。こちらはアナグマよ
り大きく見えます。こげの目です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/e3/7b3827ed534121b639476a1ae9fabe01.jpg)
絵にすると抽象的ですが、真っ暗闇に光る4個の目が不気味です。なんとかこげが私のところに戻っ
てきたので、ホッとはしたけれどアナグマの獲物を取りあう叫び声が夜な夜な聞こえ、昨日の夕刻に
は今度はタヌキが二匹、落ちた柿を食べにやってきました。「こっち来いこっち来い」と小声で言う
と、前にイノシシが来たところまでやってきます。見た目はかわいいのですが、関わってはいけませ
ん。そういや、あれからイノシシはやって来ない。大きく成長してから来たりしたら こっちが
≪脱兎のごとく≫逃げねばならない・・・。
であることを理解してもらいたいのですが・・・。
先週、こげの散歩でのこと。真夏の間は散歩も30分以内、川には入らせない(長毛のせいか毛が濡
れると、お腹周辺が赤く荒れてしまう)ということが長く続きましたが、やっと風も涼しくなり
こげには絶好調の季節になりました。台風の雨で川の水も一掃されてきれいになりました。調子のい
い時は、冬の時のように遠くまで歩くことも。久しぶりに奥まで歩き、帰りに可愛がってくれるKさん
と帰路についたときのこと。まだ午後4時にもなっていなかったのですがふと川向こうの柿の木が
数本植えられた土手のような平地を見た時です。なにやら 動くものが数匹。「ん?あれってシカや
ん。シカおるわ」とKさんにいうと「ほんまや。」「いち、に、さん、し・・・四匹もおるわ」
シカが大小混じってなにやら地面の草のようなものをついばんでいます。「え、でもあれってサルも
いるで」というKさんの声に「うそ・・・あ、ほんまや」私が木でできた腰掛けと思ったのはじつは
サルがしゃがんでなにかを食べている姿だったのです。遠目で見ると 長方形にしか見えないだけで
おまけにすぐそばにシカがもそもそと食べているのに、そのどちらも相手が目に入らないのか、また
は知っているけど無視してる・・のか。私とKさんとこげは50mくらい離れているので、むこうも
危険度はないと思うのでしょう。こちらがシカだ、サルだと騒いでいるのに全然こわがりません。
ただ私達が少し声を大きくすると、シカが動きます。何と動くと四匹どころかその倍はいたでしょう
シカが動くとサルも ちょこまかと動きます。サルも子ザルから親まで、一群れのようです。柿の
木から飛び下りるサルや、逆に木に登るサル、山にむかって逃げるもの、草むらから現れるものと
隠れていたサルが出てきます。「なんやぁカメラ持ってないのが残念」と私が言い、その先をじっと
みつめていたら、私達より25mくらいさきに近くで花を作っているおばさん。おばさんからすれば
25mほど先にシカとサルがいる・・という状況です。「まだこんなに日が高いのにねぇ。」と
あまりのその風景が自然体すぎて呆れたのです。そうして歩きだしたところ私の目がテンになりまし
た。シカたちが闊歩しているその近くの無人家の玄関さきから、またもやなにか黒いものが二匹歩い
てきたのです。「ちょちょ、ちょっと、あれまたなんか出てきた。アナグマ?タヌキにしたら歩き方
ヨタヨタしてるし、タヌキより大きいで!」というと「タヌキやタヌキや」とKさんが言います。
タヌキかなぁ、たしかに色は黒っぽく見える。でもタヌキなら犬のように可愛らしく歩く。アナグマ
はのんびりな感じで歩くのだけど・・・。あれがタヌキならかなりの フルダヌキだ。なんと、シカ
とサルに混ざって夕食にやってきた、旅館の大食堂の様相だわ。混じっても 今度もまた三者が争う
ことはなく、ムシャムシャとそれぞれが食事中のようだ。「でもシカって柿、食べる?」と聞くと
落ちた柿やサルが落としたのやったら食べると思うで」とKさんが言うので、それが事実ならシカも
タヌキやアナグマのような相当なんでも食べる雑食動物ということか・・・。草だけじゃ身が持たな
いということですかね・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/4a/e86028b75d8738bbd2b9b05cd876f550.jpg)
その夜のこと、居間に面した空き地からガサガサと音がします。「うぉ~久々にイノシシか!」と
懐中電灯で照らすと 音がするのに姿が見えません。これはアナグマかネコか、タヌキでしょう。
排水溝に≪溜めグソ≫をしているタヌキなら、排便を一度でも減らすためには脅しをかけておいた
ほうがいいと思い、≪用意ドンピストル≫を片手に懐中電灯を持って外に。猫やタヌキなら足音を
聞くと逃げていくのに、まだどこかでガサゴソという音はしているのです。柿の木の下の草むらには
動くものがないし、でも音はするとなると、排水溝を≪溜めグソ≫周辺から照らしていくと柿の木の
下の排水溝は落ち葉が入らないように鉄板で蓋をして、私からはその出口しか見えません。ちょうど
その出口には青柿が一つヘタを上にして転がっています。「立派な柿やのに」と照らしながら見てい
ると、柿のヘタがプルプルっと動くのです。「ヘタじゃない!鼻や!」そうです柿をくわえたアナグ
マの鼻の頭がヘタに見えたのです。「パン!」とピストルを鳴らしても、怖くないのか柿をくわえて
排水溝の奥に後ずさりをして持っていこうとしているのです。そうしているとリンリンリンとこげの
鈴が母屋から走ってきます。おとうさんも マグナムなんとかのエアピストルを持ってきて「どこ?
撃ったる」と引き金を引きますが、もう十年も使ってないからピシッと飛ばずに30センチしか飛び
ません。「飛んでないって」と言っても私の頭でBB弾の飛んださきがみえないのです。その後ろから
こげが 猛突進して私達がブロック塀にもたれて覗きこんでいるのを自分も見るんや、見るんや!
というように前足でよじ登ろうとしています。おとうさんが届かないなら、排水溝の上から撃つと
空き地への扉を開けにかかると、今度はそっちに行こうとこげもついていく。それを「あかん!」と
一喝されると、いきなりブロック塀によじ登って隣の家の裏に飛び下りてしまい、たぶんアナグマの
匂いが蔓延していて、いきなり排水溝に頭を突っ込んで中に入ろうとします。「それはあかん!
入ったらあんたは自分で出てこれんやろ」と私達は「こげ!こげ」と名前を呼びますが この
シュチュエ―ションが猟犬としての血を 騒がせたのか吠えはしないけど排水溝を睨んだまま動きま
せん。二年くらい前に母屋でアナグマを追いこんだときにも こちらの温情で逃がしてやったのが
こげには許せない事なのかもしれません。が、相手は鋭い爪を持っているので、対戦経験のないこげ
が頭を出すと、目を引っかかれてしまいます。私は懐中電灯を持ったまま家を出て、排水溝の水が
流れ出るところまで行き、懐中電灯で柿の木の下を照らすと暗闇の中に爛々と光る青い目が排水溝
のトンネルに見えます。それはアナグマの目で、その上の地面にも光る青い目。こちらはアナグマよ
り大きく見えます。こげの目です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/e3/7b3827ed534121b639476a1ae9fabe01.jpg)
絵にすると抽象的ですが、真っ暗闇に光る4個の目が不気味です。なんとかこげが私のところに戻っ
てきたので、ホッとはしたけれどアナグマの獲物を取りあう叫び声が夜な夜な聞こえ、昨日の夕刻に
は今度はタヌキが二匹、落ちた柿を食べにやってきました。「こっち来いこっち来い」と小声で言う
と、前にイノシシが来たところまでやってきます。見た目はかわいいのですが、関わってはいけませ
ん。そういや、あれからイノシシはやって来ない。大きく成長してから来たりしたら こっちが
≪脱兎のごとく≫逃げねばならない・・・。