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こげと散歩に出た帰りにいつもこげをかわいがってくれる、Kさんの畑に寄りま
した。休耕田を花作りの畑に開墾しいまは夏のケイトウとヒマワリを定植したばか
り。私がKさんと話をしている間じゅうこげはあたりをクンクンクンクン・・・。
「ここらにはシカがバラバラ出てくるからやっぱり匂いするんやな」というKさん
「草刈っていたらシカのツノが出てきて」 「えッ!それは死んでいたん?」
「いや、シカは2年ぐらいでツノが生え変わるみたいや」 「へぇ~」
「そうや、こげさんに拾ってきてあげよう」と走り出し、草陰から持ってきてくれ
ました。きれいに根元から取れています。こげは生まれて初めて見るものなのに
それがとても気に入ったようで、よこせと飛びついてきます。それで、口にくわえ
させて家まで行こうとしたら 寄り道せずにまっすぐグランドに行きます。それも
普段は通らない近道を通って・・・。中に入ると そのまま草むらに座り込み写真
のありさま。写真で見たら なんやイカの足をかじっているように見えます。
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ちょっと休憩・・・なんか、かじっても歯が立つモノでもないけどこげには我慢
できない・・野生を思い起こすモノのようです。取り上げようとするとそれより先
にダッシュでくわえ去ります。
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長さ27センチ、生後2年くらいだと立派なのかな、不思議なことだけど取れた元
はきれいに乾いていたりするのかな?そこからまた伸びてくるのか・・脱皮形式
じゃないのか・・・あれこれ想像するのも楽しいです。Kさんがいうには漁師さん
はこのツノ先を使って網の修繕に利用するそうです。そういや適当な長さに切って
あの広い網を繕うにはこの頑丈なツノならピッタシ!逆の猟師さんは 大物のシカ
を仕留めたら ツノを切り落とし地面に突き刺して鹿肉をさばくのにそのツノに
もたせ掛けながらさばくそうです。それもアイデアだな。
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そういや我が家の 床の間にもあったなぁ~と最近は開かずの間に近い状態の床
の間に行って写してきました。刀置きに加工しています。『シカの三のまた』とい
ってなかなか置物とか壁飾りとかにはいいらしい・・・。我が家の『三のまた』は
は顔が作り物だけど、三尾川のは顔がはく製でした。実際にツノと頭がついたのは
自然には見つかりにくいらしく、山の中でみつけてもツノだけ持ち帰るのが多い。
猟で仕留めたら頭付きなんだって・・・タイの尾頭付き・・・みたいなってなんか
違う方向に想像してしまいました。で、こげさんのツノは『三のまた』にはなって
いないので、どうしようかと思いながら与えるとそればかり おしゃぶりするので
椿の木の枝の中に隠しています。言うことをきかせたいときや、脱走した時のエサ
に利用しようかな・・・。