なぜか、この間のメダカ獲りがおばあちゃんとその周辺に活気をもたらしたようで
す。この間、私達が獲ってきた野生メダカとおばあちゃんの山野草友達のおじさん
からもらったメダカ、おじさんメダカは一晩のうちにカワセミに獲られた・・とい
うところで前回は終わりました。おばあちゃんはその失意を、行きつけのパーマ屋
さん(美容室)で話したそうだ。そうすると「おばちゃん、それはカエル

が食べるんや」
と言われたそうだ。それには私もビックリ!カエルとメダカは水たまりの共生する
お友達ではないのか!カエルは虫を食べるんじゃないの?肉食?だったのか!
私達はカエルなら頷ける・・家の周りは休耕田、カエルの鳴き声も未だに聞こえる
そうか、かわいそうなことをしたもんだ。私達の無知のせいでごめんね。
ということで、スイレン鉢は網をかけたままでいたのだが、メダカをくれたおじ
さんが、土曜日にまたたくさん持ってきてくれるというのでおばあちゃんが途中ま
で受け取りに行ったところ、その途中の道端で知り合いの若い・・といっても、
60歳くらいの知人にあい、「メダカを貰いに行く途中や」と言ったところ「うち
もメダカを飼ってるけど、あれはカエルとカワセミに食べられてしまうんや」と
また言われたんだって。で、そのおばさんはおじさんに「メダカをかきに(すく
い)連れてって」と懇願し、「なら午後から連れてったる」おばあちゃんも行く
・・・という話になってしまったそうだ。午後になると、メダカおじさん夫婦と
若いおばさん、うちのおばあちゃんの4人が手に手にバケツとタマ(網)を持ち
自転車でヌタバのほうに出かけていきました。夕方になって、4人が大きな声を
あげながら、楽しそうに帰ってきました。「獲れた?」と聞くと「獲れた獲れた」
と、子供みたいに返事をします。おばあちゃんのバケツを覗き込んだところ、水が
透明で何匹かの大きなメダカ・・・?「これメダカちゃうやん!ハイやでハイ」
3人は帰ってしまい確認のしようがありません。でも、体が細く大きく背中中央に
点があります。これは群れになって川で泳ぐ、でもアユのように賢くはなくてわり
と網に入ってくる魚。大きくなると10センチにもならないけど、群れで泳ぐと
アユの群れと間違います。おばあちゃんが三尾川で育ったおばあちゃんがメダカと
ハイを間違えるはずもないんだけど・・・。
それでどこで獲ったか聞くと、ヌタバには姿がなくて側の小川でかいた(すくっ
た)、たくさん泳いでいた、エビもあったと言います。メダカおじさんがすくった
のがこれや・・というし、そう言われたらもしかしてメダカが大きくなるとハイに
なるのかと自信がなくなります。おとうさんも「ハイやで」というし、メダカとい
いはるおばあちゃん。「ハイならブクブク(水中ポンプ)がなかったら死んでしま
うで」と私の一言で「一晩置いてみる」とおばあちゃんが譲ったんだけどね。
翌朝、見事に全滅、かわいそうなことをしてしまった。それにしてもハイをメダカ
と取り違えるなんて、メダカおじさんのメダカ観察は失敗だったのか?でも、二回
め持ってきてくれたメダカはスイレン鉢で元気に泳いでいます。小川に入って子供
みたいにメダカ獲りをして、なんでもかんでもメダカに見えた・・ということにし
ておこう。

下がメダカ、上とは体の形が少し違う
ところでハイはこの辺の通称みたいだと思う、本名は知らない、誰も知らない。
子供の時に父親に連れられて川エビをふせに行った時に、お腹の辺りが赤いハイの
ようなモノを見せられ「赤バイや」と教えられた記憶がある。そんな赤バイも上流
にしかいなかった。おばあちゃんはメダカと思い込んでいたのが全滅したのが、こ
たえたらしくメダカおじさんにはそのことを言っていないようです。一緒に行った
おばさんところでは死んだようには聞いてないみたいだし、その家のだんなさんも
ハイではないと言ったし、こりゃタヌキに騙されたんじゃないかな。
私達も小川を見たけど、ハイは泳いでいたけどメダカはいなかったんだから。