ツルボ
一昨日、政府から南海トラフで大地震が起きた時の津波の最大波が新しく公表された。
そんな発表があるなんて知らず、朝新聞のテレビ欄で関西の夕方のローカル番組すべて
の見出しに≪南海トラフ≫や≪大津波の最大波発表≫と書かれているので、何か?と
思ってしまったわ。春頃に新聞に載っていた高さよりまだ高くなるのか?他の人はどう
捉えているかわからないけど、私は20メートルくらいかなと思っていたんだけど。
それより高くなるとこの串本町内はほとんど海の中になってしまうやん。
新しく発表された数字の中には最大波のほか、被害者数も出ていたけど和歌山県は
近畿の中でも数値は死亡者も被害数もダントツになっていた、死者8万人・・・和歌山
県だけでそれだけも・・・この中に私もいそうだ。2分で津波が襲って来て、その最大
が18メートルだとか。隣のすさみ町がこれよりも高くなるというからなぁ。すさみ町
すさみは高い土地がないうえ海に流れ込む川があるので被害は上流にさかのぼっていく
私はカナヅチなので、ぷかぷかと浮いて(実際津波で流されながら ぷかぷかなんて
思っていられるわけないけど)流れるとして、水面から下が18メートル・・・足が
着かないんやで!それを思うと冷や汗が出てくる。漂流物につかまろうが、その上に
乗っていようがその下が全部水だと思うと・・・・鳥はだものだな。2分で高さ1メー
トルの津波が到達し、その後何度も津波が高さを増しながら襲ってくるという。
東海・東南海・南海地震が同時発生M9クラスの大地震を想定してでのことだけど、
これにあわすとそんじょそこらの避難訓練なんてとてもじゃないけど、物を持ってなん
て無理やな。それどころか我が家も、母屋も家が倒壊してたらそこでアウト!だ。
夕方のNHK和歌山放送局のアナウンサーは「≪2分、18メートル≫この数字だけ
であきらめないでください。まずは逃げてください!」と真面目な顔で言っていたの
で、不謹慎ながらぷっとしてしまった。たしかにこの数字だと、うちのおばあちゃんな
んか「逃げられん」と逃げるまえに言いだすわな・・・。民放局ではこの数字を減らす
には≪声かけ≫て避難って言っていたけど、ご近所に声かけできるだろうか・・・
パニックだし、自分がどう行動できるかもわからない。時間があれば手を引き 高台
までいけるけど、かたや≪自分の命は自分で守れ≫とも言われてるしわからない。
わからないうえに おじいちゃんが避難所で共同生活ができるか想像するだけで涙がで
てくる。きっと他人に意味もなく八つ当たりし、パンは硬い、飲み物が冷たい、やかま
しくて眠れない、言いだす文句を羅列したら何十個にもなる。私たち一家は居づらくな
って倒壊した家か、残った車庫とかで自宅避難だと配給も分けてくれないかもしれない
からどうなることやろなぁ・・・そこでもまたおじいちゃんはあれやこれや文句を言い
私は「なんでこんな星の下に生まれたのか・・・。他人と協力しなくちゃならない非常
時でも自分ばっかでいられる、あなたの頭の中見てみたい」と思い、食料調達の毎日に
なるのだろう・・・な。それならいっそ、おじいちゃんたちが他界してから大津波が
やってきたらここに住むのは私達だけだから、避難所にも行けるし子供たちも心配する
のも半減するかもしれない・・・・って、今年とか来年とかだと次男君は静岡にいる。
静岡も和歌山県と並ぶくらいの危険地域だ。やはり我が家で生きのこれるのは神戸の
長男君だけになる。可哀想だが、一人でも生きのこって、新しい家庭を持ってほしいわ
ツユクサ
と、思いながら昨日は歯医者さんに行きそのあと、化粧品屋さんで久々のお手入れを
してもらった。途中の会話で新しく発表された被害想定の話になり、このお店は
串本駅の線路を超えて山に上がるのが避難路となっていて、そこは30メートルはある
そうで、そこから山伝いにサンゴ台につながって行けるんだとオーナーさんは自信たっ
ぷりに言っていた。サンゴ台に行ければ病院もあるし、災害本部もあって食料も水も
なんら心配ない。私らなんか20メートルの場所から、まだ先に逃げろと言われたら
山を上がるしかないし、その先に食料も水もないんだ。津波が引くまで山の中の木に
つかまって夜を明かすのかもしれない。おじいちゃんが暴れ出すのもきっとこの頃だ。
やはり、私はグジグジと不満を心の中で、いや山の中で叫び出すかもしれないなぁ
と、お手入れを終えて店を出ようとしたら「ウ~ウ~」とサイレンの音が聞こえた。
これは消防車みたいやな・・・と外に出たら、駅前商店通りのお店の人
が何人も外に出て、みな手に携帯を持っていろんな方向を向いていたので「これは
通りで事故か急病人が出て、救急車を呼んで待ってるのかしら」と
思ったのだが、なにやら辺りが白っぽい。車に乗り込みながら周りを見たら煙がどこか
らか流れてきてる。どこ?どこ?わからないからと通りを走りにかかると、キヨ―銀行
のずっと裏の方向からのようだ。「無量寺あたりかな、小学校あたりかな」どっちにし
ろ家屋が立てこんだ地区に違いない。このままキヨ―銀行方向に走ったら消防車の邪魔
になるから国道に行こうか・・・と、国道に出たら国道まで煙がきているやん。雨は
降ってても昼間は乾燥してるもんなぁ・・・義弟の家のほうじゃないやろな・・とか
思いながらも、Aコープに入って買い物をしレジに並んだ。前のお客(おばさん)は
「え、わからん、Aコープで買い物してんねん。煙?ここから見られん」とどなってい
る。外に出たら真っ白い煙が ポワっ、ポワっ、ポワっとみっつ見えたけどあれは
違うのかな?駅前通りで見た時は黒っぽい煙だったけど。友人のご主人が消防に勤めて
いて火事の時に野次馬が、消防士に「あっちに水かけろ、こっちにかけろ」と言い、
挙句の果てはホースを持ちに来たりするという話をしていた。またきょうもそうなのか
なぁと。大きな被害が出なければいいけど・・・ニュースでも報道されないから大丈夫
だったんだろうな・・・
そうそう、国道を走っていたら≪徐行≫の旗を出してくる道路管理の人がいるので
何してんだろうと見るとガードレールに何かしている。よく見ていると海岸沿いの
ガードレールや波除けのコンクリートに貼られていた『地震の時にこのラインまで浸水
します』のお知らせライン、ブルーのテープを全部剥がしていました。これは一昨日の
新しい大津波の想定値が変わったせいでしょうか。それならすごく仕事が早いです。
最大波が20メートルとなった今、このような気休めにもならないシールを貼っていて
は地元の人以外に誤解を与えます。20メートルの防波堤を造るのは時間的に無理だか
ら、まずは逃げるということからです。少しでも高いところに、逃げるという頭をもた
ねばなりません。ぼんくらさんも今度、来姫のときにあのブルーのテープが無くなった
のに気がつくかもしれませんよ。海南市では全国でも珍しい 津波が来たら水中から
浮上する防波堤を造るそうだ。そんな浮上が間に合うかはわからないような気がするけ
ど、それでも水面から6メートルチョイの防波堤で海南市の最大波は8メートルだそう
で「う~ん」と唸るなぁ・・・想定通り両方ともの数字だと2メートルの波はしかたな
くやってくるわけで、その防波堤も鉄製だとか・・数度の波に耐えられるか・・・
壊れて波と一緒に襲ったりしないかな・・・あれこれ心配すると大変だ!国民はとても
眠れぬ日々を過ごすんだから、国も議員も真面目に仕事してよね。