2007年も残すところあとわずか、年末とは思えないくらい暖かい木曜日に
おばあちゃんが仕事着に着替え、「たんぼを焼きに行く」というので私も出かけま
した。こげも一緒です。風は強くなく奥から吹き、絶好の野良焼条件。もうお米を
作らなくなった田んぼは こうして年に何回か草刈りをして刈った草を焼かないと
ススキやセイタカアワダチソウに占領され、草薮化すると害虫やスズメの隠れ家に
なったりと、近所に迷惑をかけてしまうのでこれはこれで結構 米作りをしている
時くらいの労働です。今は おばあちゃんが草刈機で刈っているけど数年後は私達
がやらねばならなくなります。人を雇って刈ったりする家もありますが それは刈
るだけで、刈りっぱなしにしておくと乾燥した草は風が吹くと舞い上がり、散乱す
るんですよ。風下に種まで飛んでいくから・・・そんなことまでおばあちゃん達は
気遣ってるわけ(なにもそこまで考えなくてもと思う私は楽したい派です)。
写真奥の囲いが こげグランド。その中にこげを入れて私達は火を点けています。
おじいちゃんは古竹を割り、束ねて先に火を点けそれをたいまつの様にしてくれま
す。これは持ち運びによろしく火持ちもよく、短くなったら燃え尽きるまで使える
畦をはさんで 赤い草が茂っているのは他所のたんぼ。刈りっぱなしの草が後から
生えた草の中で山になっているでしょ。この境界を焼く時は 他所のたんぼまで火
がいかないように気をつけます。
いきなり風が吹いてきて、あっという間に潮岬の『望楼の芝焼き』になってしま
いました。チョット3人はあわててしまったけど なんとか大事にもならずホッ!
「しもの地区の人はかみの地区で煙が上がっている・・・火事か?なんて思ったり
してね」なんて笑いながら話していたら、煙の向こうに赤い車が見え隠れ・・・
「あれって消防車・・ちゃう?」という私に老人二人が顔をあげて「消防車や」
「いや、郵便局の車や」(おじいちゃん)。煙がきれたそこに現れたのはまぎれも
ない串本消防署の赤い車・・・「え~!誰か通報したわけ?」私も焦ります。その
車は止まったままで、どうもたんぼを見ています。動き出したらなんと、消防署の
赤い軽トラック、消火栓を見回ったり狭い路地の中の火事現場などにいったりもで
きるヤツです。通過しながら こっちをジロジロ見てます。乾燥注意報が出ている
ので町内の消火栓を点検している最中、この煙りに遭遇したんで確かめにきたので
しょうか?とにかく おおごとにならずによかったです。
別にこの日に野良焼をしなくてもじつはよかったんですって。おじいちゃんが
また裏山の木を一人で切り倒しに行くと言うので、おばあちゃんが「それならたん
ぼを焼きに行こう」と連れ出した・・そうです。
今年は ここまでとします。来年もよい年で・・と思われる方、または来年こそよ
い年で・・と願われる方、皆々様によい年がやってくることをここ本州最南端、串本
からお祈り申し上げます。長い一年間 どうもありがとうございました。来年も
お暇な時に覗いてくださいませ。 ちのと と最近出番がなかった こげ
おばあちゃんが仕事着に着替え、「たんぼを焼きに行く」というので私も出かけま
した。こげも一緒です。風は強くなく奥から吹き、絶好の野良焼条件。もうお米を
作らなくなった田んぼは こうして年に何回か草刈りをして刈った草を焼かないと
ススキやセイタカアワダチソウに占領され、草薮化すると害虫やスズメの隠れ家に
なったりと、近所に迷惑をかけてしまうのでこれはこれで結構 米作りをしている
時くらいの労働です。今は おばあちゃんが草刈機で刈っているけど数年後は私達
がやらねばならなくなります。人を雇って刈ったりする家もありますが それは刈
るだけで、刈りっぱなしにしておくと乾燥した草は風が吹くと舞い上がり、散乱す
るんですよ。風下に種まで飛んでいくから・・・そんなことまでおばあちゃん達は
気遣ってるわけ(なにもそこまで考えなくてもと思う私は楽したい派です)。
写真奥の囲いが こげグランド。その中にこげを入れて私達は火を点けています。
おじいちゃんは古竹を割り、束ねて先に火を点けそれをたいまつの様にしてくれま
す。これは持ち運びによろしく火持ちもよく、短くなったら燃え尽きるまで使える
畦をはさんで 赤い草が茂っているのは他所のたんぼ。刈りっぱなしの草が後から
生えた草の中で山になっているでしょ。この境界を焼く時は 他所のたんぼまで火
がいかないように気をつけます。
いきなり風が吹いてきて、あっという間に潮岬の『望楼の芝焼き』になってしま
いました。チョット3人はあわててしまったけど なんとか大事にもならずホッ!
「しもの地区の人はかみの地区で煙が上がっている・・・火事か?なんて思ったり
してね」なんて笑いながら話していたら、煙の向こうに赤い車が見え隠れ・・・
「あれって消防車・・ちゃう?」という私に老人二人が顔をあげて「消防車や」
「いや、郵便局の車や」(おじいちゃん)。煙がきれたそこに現れたのはまぎれも
ない串本消防署の赤い車・・・「え~!誰か通報したわけ?」私も焦ります。その
車は止まったままで、どうもたんぼを見ています。動き出したらなんと、消防署の
赤い軽トラック、消火栓を見回ったり狭い路地の中の火事現場などにいったりもで
きるヤツです。通過しながら こっちをジロジロ見てます。乾燥注意報が出ている
ので町内の消火栓を点検している最中、この煙りに遭遇したんで確かめにきたので
しょうか?とにかく おおごとにならずによかったです。
別にこの日に野良焼をしなくてもじつはよかったんですって。おじいちゃんが
また裏山の木を一人で切り倒しに行くと言うので、おばあちゃんが「それならたん
ぼを焼きに行こう」と連れ出した・・そうです。
今年は ここまでとします。来年もよい年で・・と思われる方、または来年こそよ
い年で・・と願われる方、皆々様によい年がやってくることをここ本州最南端、串本
からお祈り申し上げます。長い一年間 どうもありがとうございました。来年も
お暇な時に覗いてくださいませ。 ちのと と最近出番がなかった こげ