こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

野良焼き

2007-12-29 05:43:46 | いろいろ
 2007年も残すところあとわずか、年末とは思えないくらい暖かい木曜日に

おばあちゃんが仕事着に着替え、「たんぼを焼きに行く」というので私も出かけま

した。こげも一緒です。風は強くなく奥から吹き、絶好の野良焼条件。もうお米を

作らなくなった田んぼは こうして年に何回か草刈りをして刈った草を焼かないと

ススキやセイタカアワダチソウに占領され、草薮化すると害虫やスズメの隠れ家に

なったりと、近所に迷惑をかけてしまうのでこれはこれで結構 米作りをしている

時くらいの労働です。今は おばあちゃんが草刈機で刈っているけど数年後は私達

がやらねばならなくなります。人を雇って刈ったりする家もありますが それは刈

るだけで、刈りっぱなしにしておくと乾燥した草は風が吹くと舞い上がり、散乱す

るんですよ。風下に種まで飛んでいくから・・・そんなことまでおばあちゃん達は

気遣ってるわけ(なにもそこまで考えなくてもと思う私は楽したい派です)。


写真奥の囲いが こげグランド。その中にこげを入れて私達は火を点けています。

おじいちゃんは古竹を割り、束ねて先に火を点けそれをたいまつの様にしてくれま

す。これは持ち運びによろしく火持ちもよく、短くなったら燃え尽きるまで使える


畦をはさんで 赤い草が茂っているのは他所のたんぼ。刈りっぱなしの草が後から

生えた草の中で山になっているでしょ。この境界を焼く時は 他所のたんぼまで火

がいかないように気をつけます。


 いきなり風が吹いてきて、あっという間に潮岬の『望楼の芝焼き』になってしま

いました。チョット3人はあわててしまったけど なんとか大事にもならずホッ!

「しもの地区の人はかみの地区で煙が上がっている・・・火事か?なんて思ったり

してね」なんて笑いながら話していたら、煙の向こうに赤い車が見え隠れ・・・

「あれって消防車・・ちゃう?」という私に老人二人が顔をあげて「消防車や」

「いや、郵便局の車や」(おじいちゃん)。煙がきれたそこに現れたのはまぎれも

ない串本消防署の赤い車・・・「え~!誰か通報したわけ?」私も焦ります。その

車は止まったままで、どうもたんぼを見ています。動き出したらなんと、消防署の

赤い軽トラック、消火栓を見回ったり狭い路地の中の火事現場などにいったりもで

きるヤツです。通過しながら こっちをジロジロ見てます。乾燥注意報が出ている

ので町内の消火栓を点検している最中、この煙りに遭遇したんで確かめにきたので

しょうか?とにかく おおごとにならずによかったです。

 別にこの日に野良焼をしなくてもじつはよかったんですって。おじいちゃんが

また裏山の木を一人で切り倒しに行くと言うので、おばあちゃんが「それならたん

ぼを焼きに行こう」と連れ出した・・そうです。


今年は ここまでとします。来年もよい年で・・と思われる方、または来年こそよ

い年で・・と願われる方、皆々様によい年がやってくることをここ本州最南端、串本

からお祈り申し上げます。長い一年間 どうもありがとうございました。来年も

お暇な時に覗いてくださいませ。    ちのと と最近出番がなかった こげ




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ケンポナシ

2007-12-27 05:55:02 | いろいろ

 これは何か?  ケンポナシ というものだそうです。ナシというからには梨み

たいなものか?どう見てもリンゴの頭にひっついた軸みたいにしか見えません。

 おばあちゃんが 地区の老人クラブの忘年会に行った時に 来ていたご老人から

「知ったあるこ?」とて手渡されたのがこれ。もちろん、「知ったあるよ。懐かし

のぅ」で貰って来たわけ。私達 若者は知っているか?確かめたかったみたい。


 見れば見るほど けったいな格好です。おばあちゃんいわく、「食べられるんや

で」・・・って この ケンポナシのどこを食べるのか?あぁ、比べるものを側に

置くのを忘れたけど、下の白い紙はチラシを半分に折ったものですからそうケンポ

ナシは大きくないでしょう?先の丸いのが種のようなことをおばあちゃんが言って

いたけど、その茶色い骨のような形のところを折ってみたら、匂いが「おい、これ

醗酵した匂いやん」と・・・。なんなんだこれは。実と言ったって実なる部分がな

いのです。検索してみました、けっこう可愛い花を咲かせるようです。

ケンポナシ

おばあちゃんが子供の頃に食べたことがあると言っていたけど、これを食べても

なかなか満足感は得られないだろうし、こんなものしか食べるものがなかったのか

と、まぁ 子供の山遊びでアケビを採って食べるような遊びの一つだったんでしょ

うね。私はこの食べる部分のないケンポナシより、コッコウナシが食べたい。ブロ

グでは「こんこんなし」となっていますが・・・。
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菜の花

2007-12-25 06:22:05 | 花・植物など
今年もあとわずか・・・ちのとは 日頃怠っている台所の掃除をこの一週間続けて

います。まずは、要らない物を捨てる段階からのスタートなのでこんなに時間がか

かっているのです。片付けながら「一歩間違うと ゴミ屋敷おばさん ってことに

なるわ」・・・まぁ テレビで放送される方達みたいにはそこまでひどくないです

よ。でも、なんで こうも溜め込むのか?「何かに使えるかも?」的発想しかない

みたいです。私が こうも集中的に片付けるには理由が・・・。冷蔵庫がおかしい

のです。最近、プリンがうまく固まらない時があるのです・・。これは 近々バー

ンとなって(どういう意味かわかりませんが)、ドアを開けると生暖かい空気が

顔に当たるようなそんな感じがするのです。それがいつかわかればいいのですが、

日時指定できないためいつ撤去となるか、それがわからないから冷蔵庫の回りを

片付けだしたわけです。あとは 食器棚。もう片づけにも飽きたので来年でもいい

か と思っていたら今朝の≪めざまし星占い≫の最悪な人はしし座で「山積みにし

たことを先延ばしにしてはいけません。年末までに片付けること」と出ていました

おまけにラッキー・パーソンは「年下の家族」って。それは一番当てにならない

次男君とこげじゃん・・・。やっぱりやらなきゃならないのか・・・。

     
 散歩コースの田んぼに 菜の花が咲いています。夏の間はヒマワリやケイトウが

作られていましたが、冬の今、黄色い色がとても暖かい。


 ほかの花作り農家は、センリョウ、葉ボタンと年末大忙しですが、この畑は私よ

り若いお母さんが作っています。種まきは一人で、出荷のときは家族でやっていま

すが、殆どは一人。この菜の花は 出荷というより 畑を遊ばせておくよりは・・

という感じです。でも、JAから出してと言われたら出すのかな?菜の花は種も

安いらしい。

 菜の花の近くにいくと かすかに菜の花の香りが、とても早い春の香りです。

ほら、働き者のミツバチがやってきています。しっかりと足に花粉の玉をつけてい

ます。・・・私も働かねば・・・。

 今年は ブログもここまでか?もうちょっとがんばってみたいけど・・どうなる

ことやら。

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鹿との遭遇!

2007-12-20 06:21:29 | いろいろ
先週のことです。こげの散歩に出たちのととおばあちゃん。その日は とても暖か

く 近くの山の中から猟犬の声も聞こえそれはのどかな冬の昼下がり。

乾いた「パーン」という銃声が山から聞こえてきます。

 こげをかわいがってくれるKさんの家のほうから何かが走ってきます。道を歩い

ていた私とこげは「?まさか 猟犬?イノシシ?」と身構え、どちらであってもや

っかいなことだと、それが姿を現すのを待っていました。しかし、それは横の茂み

に入って、また山に戻るのか道のほうにやって来るのか分からなくなりました。

 こげは耳をピンとたて、緊張感とともに普段見たことないかっこいい顔になって

います。バシャバシャという音とともに鹿が現れました!!



 この原っぱに出てきて、犬と人間をみたので鹿は一瞬とまりましたが、何を思っ

たのか道に駆け上がって、そのまましもてに走るのかと思いきや、なんと私達が

立っている方に小走りにやってきます。「鹿が来る」こげは、それがイヌやらなに

やらわからず、「ク~ン、ク~ン」と鳴きそっちに行きたそうに後ろ足だけで立ち

シッポまで振っています。ちのとは、『ここでカメラよ!動画モードにして。これ

これこげ、動くでない。ぶれるやん』ばっちし、野生の生ジカの動画。前回の撃た

れたシカの時は 動画撮影なんて頭になかったからなぁ・・・。

 シカは ポンポンポン(そんな感じで)走ってきて、10mくらい先でやっと

立ち止まり、何をするかと思えばガードレールの下をくぐろうとしゃがんでいます

「シカってしゃがむのか?」これこそ ばっちしスクープ!です。ガードレールの

下は涸れた川・・・川を走るのか?私達もスクープの為にガードレールに近寄ると

シカは対岸のコンクリート護岸を見事に駆け上がって行きます。ちょっと、カメラ

は、間に合わなかった?でも 次は走る後ろ姿を・・・白いオシリがパンツみたい

で ピョンピョン跳ねていく姿も愛らしい。土手をしもてに駆けて行った。

「お~し!撮れたぞ!」その日の散歩は「シカが撮れた」の思いだけで早々に帰っ

てきて、いよいよ確認。写真は撮れた・・・えッ!動画は?ない、ない、。うそ!

まさに『うッそぉ~!!』画面の左下に電池マークが赤く点滅・・・・・

 動画を撮影できるほど電池がなかったのか!!大ショック。またまたカメラマン

大失敗です。せっかくのシカとの遭遇だったのに。。。帰って来たおとうさんと次

男君に「きょうの散歩でねぇ・・・」と事細かに説明して「おぉ。うまいこと撮れ

てんなぁ」と喜ばしといて「実は電池切れやってん」と言ったら 大ブーイング!

 はいはい、すみませんよ。伐採の動画撮影で電池を使ってしまったんです。
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檜の伐採 失敗

2007-12-18 05:29:46 | 動画(犬・その他)
おじいちゃんの 裏山伐採計画でとうとうヒノキが計画通りに倒れないという最悪

な状況になってしまいました。無理なことを一人でやろうとする、止めればよけい

にやってしまう、年寄りの頑固さと言うか何かあったらみんなに迷惑をかけるのに

私は絶対 こんな老人にはならないぞ!まずは動画でおじいちゃんの位置を見てみ

ましょう。前回の伐採場所と同じ所ですが そこから庭先でちょこっとでてくるの

がおばあちゃんで、あ、串本町役場からの町内放送なんかも入ってますが無視して




次は短いですが、後ろから撮影しました。



残念ながら、倒れる瞬間は私も逃げる準備をしていたので撮影できませんでした。

が、切った木の元が切り株の上に乗ってしまうという最悪の事態になってしまいま

した。



 前回ブログに載せた数日後、誰も見ていないうちに一人で一本檜を切り倒し、そ

れがまたきれいに横倒しになったので、気をよくして三本目に取り掛かってしまっ

たおじいちゃん。その気配を察知した私は 庭でカメラを構えていたら「ロープを

持って上がって来てくれ」というので、あがったわけです。「やっぱり、ロープ

じゃあかん」と一本目のときに言っていたのに、ヒノキが倒れこまないようにひか

えておくのにナイロンロープを使うようです。前回は黄色と黒のシマ模様のヤツ、

阪神のように最後の根性がないので、切れてしまいました。今回は別のちょっと

太いロープです。ついでに、ひかえたロープを持っていろ・・・そうです、前回の

次男君とおとうさんの役目を、このちのとにやれと・・・。切り出す前は ひかえ

のロープは二本だし、失敗はせんやろうと信じていたんですが。頭の計算と木の重

量は一致しません。おまけに こんな近くにいるのに手が塞がって撮影もできない

また≪カメラマン失敗≫です。

ヒノキは 運よく近くのヒノキの枝に倒れこんで今回も 母屋の上に落ちては

来なかった。けど、これはこれでまた問題です。おじいちゃんは 「道具を取りに

下に降りるけど、もし、この倒れかけた木が どうにかなっても(動きかけても)

どうにもするな(ロープをひっぱったり)」と言い残した時は「滅相もない。逃げ

るわ」と答えたわ。私がスーパーウーマンでない限り、いくら火事場の馬鹿力だし

ても 無理ってことよ。この日は もうこのままでおいて置く事になったんですが

3日後、おじいちゃんはまた一人でこの中途半端な状態からヒノキを倒すことに成

功したわけです。


 おじいちゃんが 木の先端部分の枝を払いに向かっています。

さすがにこの時は ジャッキのようなものとワイヤーを使ったようですが、今度は

この木を 下に落とすのが難題のようで、それに取り掛かる道具を田辺に、新宮に

と探し回っています。


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君の名は?

2007-12-17 05:32:00 | 花・植物など

 この花はなんでしょうか?おばあちゃんの畑に咲こうとしている・・・この花。

おばあちゃんによれば 昨年も咲いたというけど 私にはまるっきり記憶がないの

です。葉っぱは紅葉したような色合いだし、花はどうもピンク系みたいだ。もしか

したら、咲く時期がおかしいのかもしれません。もし名前をご存知の方がおられま

したら どうかご一報を、よろしくお願いします。


 季節がおかしい・・といえばこの クロタネソウも5月に引き続き12月の今、

咲き出しています。こぼれ種からの発芽、開花で季節も違うから成長はいいとは言

えませんが、さすが紀州っ子でしょうか。だんだん寒くなってきているので、いつ

まで持ちこたえられるか?がんばれ!


 一日一日師走らしく 寒い日もでてきました。雨が降ったあとはよけいに空気が

ヒュンと冷たいような気がします。そんな雨のあとの写真です。私が立っている場

所から、黒くV字になっている山の端までは曇っていて暗いのですが、V字の上に

日が差し込んで もやが立ち上ってきました。日が当たっている山はとてもきれい

で、これだけ見たら初夏の山と間違えそうです。

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かっぱの淵 (三)

2007-12-13 05:58:06 | 和歌山県
           
               神社前から大きく曲がっている右方向に淵がある

「お願いがありまして・・・・・・・・」

と言うから、入れて座敷へ上げた。女は遠慮深そうに座敷の端にかしこまったが、

まぶかに被った手ぬぐいの下からのぞく顔は、うす暗い行灯の光にも、かなりやつ

れた色がうかがえた。

 女は口ごもりながら、小さい声で話し出した。

「わたしァ、実は、こんぴらさまの淵のゴッタレボウシで・・・きょう、おうちの

 馬が水呑みに来ましたので・・・・・・ちょっといたずらしたろと思いまして

 ・・・・・・たづなつかんで、引っぱり込んだら、そいたら、馬がびっくらして

 とび上がって跳ねたひょうしに、わたしの腕がたづな握ったまま、ちぎれてしま

 いまして・・・・・・この通り・・・・・・」  女は右の袖口をめくって、傷

口もま新しいひじを出して魅せた。

「それで・・・・・・その・・・・・わたしの腕をいただきに参りました・・・・

 どうぞ、わたしの腕を・・・・・・お願いもうしまってす」とはらばうように頭

を下げた。

 前島さんは、気味悪くもあり、かわいそうでもあったが、ここで、やすやすと渡

してはと思って、黙って女を見つめていると、

「もう、あのようないたずらいたしませんさか・・・・・・もう、決して、あの穴

 から出て来ませんさか・・・・・・どうぞ、私の腕返してくださりませェ」

前島さんは、強い口調で言った。

「きっと約束するか!」女は嬉しそうに、はっきりと言った。

「はい、きっと

 この川が、さかさに流れるまで、

 炒った豆が生えるまで、

 あのヨノミの木が伸びて、向こう岸へ届くまで、

 決して、穴から出て来やしません。」

前島さんは、うなずいて、しまってあった腕を取り出して、女に渡してやった。

 女はその腕をおしいただいて、大事そうに持って出て行ったが、前島さんが行灯

の火を消して寝ようとした時、こんぴらさまの方角で、「ドブーン」と水音が、か

すかに聞こえたという。『田並夜話 増補版』亀岡英治 から 

          
         右上奥に垂れ下がるヨノミの木、向こう岸にもうすぐ届きそう


というお話です。川が逆さに流れたり、炒った豆が芽を出す・・ありえないけど

大津波で逆流はあるかも。ヨノミの木が向こう岸に届く・・・は一番現実的ですが

三条件が揃わないと 晴れて出ては来れないんだ。その間 隣村の有田で遊んでい

たのか?川原で相撲をとったり、いたずらもしたけど日本人にとっては身近な妖怪

みたいなものなんでしょうね。知り合いの田並のお年寄りに聞けば全員知っている

かっぱの話。ちゃんと伝承はされているようですが、近年(10年位前)は ここ

で泳ぐ子供もいた。今は写真の通り 水量が減り堆積した土砂、葦がはびこり泳げ

ません。


 

 

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かっぱの淵 (二)

2007-12-12 05:36:20 | 和歌山県
      こんぴらさまの淵の河童のはなし

今、妙見さんのお堂のある処に、昔 金平さまを祀っていたがその上り口の鳥居の

前の川岸に、古い大きな木が三本、ひとところに立っている。

そのうち一番大きなのがヨノミ(榎)で、幹が弓のように曲がって、ひろがった枝

が川の上におおいかぶさって、その先が向こう岸へ届きそうになっている。

     
  現在の川べり、鳥居が妙見さん。

このヨノミの木の上手に、川の流れが岸の岩に当たって、ぐっと曲がって深い淵を

つくっている。上水道の井戸が近くに設けられてから、川水も減ってきたが、昔は

いつも青あおとした水をたたえていて、どんな日照りでも、絶対に涸れることがな

かった。

 その頃は、この淵の底は、深くてはっきり見えないが、穴があいていて、その穴

に、ゴッタレボウシが棲んでいるというのである。そして、その穴が山の下を有田

の川まで抜け通っていて、ゴッタレボウシは、そこを行き来するのだという。岸に

立ってみると、その深い底から、今にもゴッタレボウシが出て来そうなのである。

子供たちはここでは決して泳がなかった。


     現在の淵、季節柄水が少ない


          数年前の淵、水面にかぶさるようにヨノミの枝が垂れている


昔、前島という家に、馬を一頭飼っていた。こんぴらさまの淵の前の芝っこに、そ

の馬をつないで、芝草を食わせるのが常であった。

 ある日、その馬が綱を引きずって、とんで帰って来た。家の人が見ると、その綱

に変なものがくっついていた。よく見ると、ちぎれた腕が、水かきのついた指で、

しっかりと握っている。前島さんは、不思議な事もあるものだと思って、その腕を

はずして、古ぎれに包んで、しまっておいた。その晩おそく、前島の家の戸をトン

トン叩くものがあった。戸を開けると、一人の若い女が立っていた。   つづく

          
                昔 川の流れがあたったであろう淵の岩





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かっぱの淵 (一)

2007-12-11 06:12:53 | 和歌山県
長男君が 「レポートを書くので田並地区のかっぱの淵の写真を撮影してパソコン

に送って」とメールを寄越しました。なんで?あの子の選択した科目にそんな昔話

をレポートにするのがあるのか?と思ったけど、行かなきゃ撮影できません。

 田並地区には古くからの 河童の話がありまして、昔の人は河童を土地の言葉で

『ごったれぼうし』と呼んだそうです。今のようにプールなんぞない時代ですから

子供たちは近くの川に泳ぎに行きます。当時は子供の水遊びに親がついて見張りを

することなどなかったので、子供が危ないところに行かないように『ごったれぼう

し(河童)』が出ると言う話をして水の恐ろしさを教えたのではないだろうか・・

と、参考にした本に書いていました。

 かっぱの淵は天満神社の下からホンの少しの間に位置したようです。


写真中央の外灯の後ろ、太い切り株が「ヨノミ(榎)」の木の名残です。

いまは このようにコンクリートで固められていますが昔は上の道も細く大人が

二人ほど横に並んで歩くといっぱいいっぱいで、左の山も雑木が茂り薄暗く一箇所

山から水が流れ落ちてくるところがあり、それは滴り落ちてくるくらいの水量で

昔の子供たちが手ですくって飲んでいたかもしれません。


 これがヨノミ(榎)の木?大きな木のようでしたが虫食いもひどいようですね。


この切り株が 昔話『かっぱの淵』の中にでてくるヨノミの木?です。   話に

言われるヨノミらしき切り株は二つ・・・どちらかな?         つづく

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オキザリスとゲラニューム

2007-12-10 05:35:53 | 花・植物など
 もう花は少なくなり、何ヶ月かまえに植えた鉢植えの『オキザリス』がつぼみを

つけだしたので、楽しみにしていたところやっと開いてくれました。


 『オキザリス』には花色もいろいろあり、やっかいなカタバミの一種ですが、

この『オキザリス』はパーシーカラーという種類で、他の『オキザリス』とは葉の

形や花の形がちょっと違います。カタバミのようなものを植えていると おばあち

ゃんが目の色を変えて「こんなやっかいなモノを植えてはあかん!」と飛んで来る

ので、わざわざ鉢植えにしたわけです。他にも 『ラッキークローバー』なるもの

も植えているけど、それもカタバミ系なので鉢植えで他に増えていかないように気

をつけています。このときは まだ二輪しか咲いていなかったのですが、簡易温室

に入れたら みごとに五、六輪咲いてくれたのは嬉しかった!!

 実は(関係ないけど)、簡易温室に入れた夜に、そうあれは先日の全日本対韓国

戦の夜、ハラハラドキドキして見事勝利を収めた後スッゴイ風が吹いて温室がひっ

くり返ったんですよ。夜の11時を回ってるし そのままにして翌朝みたら

オキザリスの鉢、ペンタスの鉢、オジギソウ、芽の出かかったシクラメンの鉢、

土はこぼれる、鉢は割れるで、植えなおしても冬に向かってあかんわぁ・・・状態

 諦めながら植え替えたから今回 花が咲いてくれたのは嬉しかったのです。


 こちらは家の裏に植え替えた『ゲラニューム』の花。きれいな青紫です。

今年の6月にも咲いたんです。その時は なんと赤紫です!  これは土の影響か?

半日陰を好むので 寒さにも強いから裏の空き地に植えたのが幸いしたようです。

願わくば グランドカバーになって欲しいのですが・・・。一緒に植え替えた『ル

ピナス』は消滅していました。しかし、暖かいとはいえ花がめっきり少ない今、

この二つの花は私にぬくもりをくれました。それで、ホームセンターに行ってパン

ジー、ビオラ、プリムラの一種を買ってきて植えました。しばらくは楽しめそうで

す。
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