さて、Ⅰの続きをすぐに書こうと思っていたのにグータラ癖がでてしまいそれでも何とか書けるわよ!ってな調子でいたら、いざ書こうとしても文字が浮かんできません。
でも書かねば次に進めません。きょうはお出かけしたら 話題になりそうなものを見たのに、でも運転しながらでは写真も写せず≪絵の無い絵日記≫みたいになるなぁ・・・と思うけど。
この白い作業着の人たちは県か町の職員さんだと思われます。私たちが作業の開始前にここに来たときにはいましたが「こんなにお天気よかったら花粉も飛んで、なかには花粉症の人もいるよね」と
小声で話していた時に思いっきりくしゃみを連発する人がいたので、振り返って見てしまったわ!!花粉症なのにこんなスギ、ヒノキが林立するところにきたら大変よね・・・
植え付ける苗木
左から茶色の葉はクヌギ、ピンクのリボンはコナラ、右の丸っこい葉がウバメガシ(和歌山県の木です)、その後ろがヤマモモの木です
ヤマモモ、ウバメガシは常緑樹、クヌギ、コナラが落葉樹。そして小学生のドングリとおじいちゃんの希望の桜、これはソメイヨシノになる予定。
おじいちゃんはもともと ここに桜を植えて串本の町から見えるような大木に育ったら人も山に上がって、ここから太平洋を見たり楽しんでくれるって思っているのです。
しかし、実際ここまでくるには道路をもっと整備しないと対向車とすれ違うには余りに片側が谷底だったりするし、ガードレールは途切れるし、斜面が崩れ落ちているし、落石でタイヤが乗り上げるしと
そのうえ公共マナーを守らない連中が 谷に向かってゴミを捨てていくことを思うと、おじいちゃんが山を大事に思うこととかなりギャップがあるんですけど・・・と私は思う。
今以上に荒れるよ、こんなめったに人の来ないところにテレビや洗濯機を捨てたってばれっこないじゃん・・って。不法投棄が増えるだけよ。
本当は、うちで育てた≪サクラボンクラ≫も植えたい・・と思って苗木を育てていたけど、なかなかお声もかからず、そうしていたらおじいちゃんが倒れたでしょ。昨年の真夏の高温で枯れたから
ハサミで伐ったのよ、そのままポットを放置していたら秋の大雨でなんと復活してきたの。復活したけど苗木としては形が悪く、それでも伐り忘れた何本かが三尾川のおじさんちに嫁らせてもらったの。
いままた サクラボンクラは細い枝を出してきたし、どこからか忍び込んでっていうか ここはうちの山だから植えてもいいのよね・・・植えてもシカに食われちゃうかもしれないけど、そういう秘密の
計画もしてるの。
おいしそうなみかん
コンテナにみかんが入っていました。ペットボトルのお茶なども用意されていました。おじいちゃんならきっと何かジュースなんかを自腹で用意するのだと思うけど。森林組合長さんが「みかん、食べてよ」
と言ってくれたけど、滅相もない。私たち夫婦は見学気分で来てるんだし・・・でも、植えてみたかったな・・・組合長さんが作っているみかんかもしれません。その後ろの看板、なにも書かれていませんが
もしかして≪漁民の森≫とかの言葉が書かれるのでしょう。春になったらおばあちゃんを連れてまた見に来る予定です。このとき、「あぁお義父さんを連れてきたらよかったなぁ」と思ったんです。
お義父さんも山林関係の老舗に長いこと勤めていて、山を歩いたり植林なども手掛けたことがあるのです。最近は家にこもりがちなのをお義母さんが嘆いていたのに・・と気晴らしになるものね・・と
おとうさんと帰りながら話したのでしたが・・・・・
「ク」と書かれたここはクヌギを植えます。
ヤマモモは「ヤ」、コナラは「コ」、ウバメガシは「ウ」という杭の箇所に植え付けるんだそうです。
若い人より60を超えた人のほうが多く、年配の人ほど上のほうに上がって植えてくれます。クワを振り上げるのが楽しいみたいでワイワイした声が聞こえていました。
翌日、おじいちゃんに報告しました。じつは おじいちゃんは一月中頃のショートスティから施設に入所しました。最初は・・と言うか、今もですが「家に帰りたい」と言います。
だけども、おばあちゃんと二人でもう限界に近い状態、寝かせてくれない、一息もつけない日が続いていたから、部屋の空きがでたときは今度こそお願いしようと決めていました。昨年一度
空き室ができたとケアマネさんに言われたけど、もう少し頑張って家で介護するからとしたんですが、やはり 病気とわかっていても声も荒げ、言いたくないことまで言ってしまうようになると
三人が三人とも辛くなってくるのです。親に言いたくないことまで言ってしまう、自己嫌悪が続くし、それでも毎日の生活もあって。おじいちゃんだってわかっているときもあれば 老人特有の
無茶苦茶を言い出すときもあって、誰が先に逝ってもおかしくないよね・・って感じでした。「殺してくれ」から始まり「包丁持ってきてくれ」と実際に包丁なんか握れるほどの握力もないのに
つぎは首絞めてくれ・・って 「あんたぁ家族を殺人者にする気かぁ」ってもぅ笑うしかないもん・・・今の自分が情けない、腹が立っている、みんなに迷惑をかけているって思うから言ってしまう
ことこっちもわかってるから、よけいに無茶苦茶言われたら苛立ってくるのよね・・・。今は、週二回面会に行くけど翌日には面会に行ったことなんか忘れてるのです。そして「明日来るように」と
職員さんに言うのです(笑)。「きのう山に行ってきたよ。企業の森計画で 漁連の方たちが植林してくれたの」と言った時に、ぼんやりしていた目がパッと見開いて、私の話を聞こうと頭を持ち上げて
来たのです。ゆっくり話すとうなずきながら「若いきみらで好きなようにやって。それはお金かかるんか?」「うううん、いらない。でもスギやヒノキじゃないんや」というと一瞬「え?」というような
顔をしているので「そこには落葉常緑樹のヤマモモやクヌギ、ウバメガシとか植えるんや。元気なころに森林組合でおじいさんも話を聞いて契約したんやで」というと「そうか・・とにかく君らに
任すよ」と言いました。こんな状態でも やはり頭の中には山林の行く末が気になってしかたないようです。これからの山は おじいちゃんが望むような形で残っていくのは無理だと思うけど、
まぁなんとか いいときが来るのを待つしかないです。
でも書かねば次に進めません。きょうはお出かけしたら 話題になりそうなものを見たのに、でも運転しながらでは写真も写せず≪絵の無い絵日記≫みたいになるなぁ・・・と思うけど。
この白い作業着の人たちは県か町の職員さんだと思われます。私たちが作業の開始前にここに来たときにはいましたが「こんなにお天気よかったら花粉も飛んで、なかには花粉症の人もいるよね」と
小声で話していた時に思いっきりくしゃみを連発する人がいたので、振り返って見てしまったわ!!花粉症なのにこんなスギ、ヒノキが林立するところにきたら大変よね・・・
植え付ける苗木
左から茶色の葉はクヌギ、ピンクのリボンはコナラ、右の丸っこい葉がウバメガシ(和歌山県の木です)、その後ろがヤマモモの木です
ヤマモモ、ウバメガシは常緑樹、クヌギ、コナラが落葉樹。そして小学生のドングリとおじいちゃんの希望の桜、これはソメイヨシノになる予定。
おじいちゃんはもともと ここに桜を植えて串本の町から見えるような大木に育ったら人も山に上がって、ここから太平洋を見たり楽しんでくれるって思っているのです。
しかし、実際ここまでくるには道路をもっと整備しないと対向車とすれ違うには余りに片側が谷底だったりするし、ガードレールは途切れるし、斜面が崩れ落ちているし、落石でタイヤが乗り上げるしと
そのうえ公共マナーを守らない連中が 谷に向かってゴミを捨てていくことを思うと、おじいちゃんが山を大事に思うこととかなりギャップがあるんですけど・・・と私は思う。
今以上に荒れるよ、こんなめったに人の来ないところにテレビや洗濯機を捨てたってばれっこないじゃん・・って。不法投棄が増えるだけよ。
本当は、うちで育てた≪サクラボンクラ≫も植えたい・・と思って苗木を育てていたけど、なかなかお声もかからず、そうしていたらおじいちゃんが倒れたでしょ。昨年の真夏の高温で枯れたから
ハサミで伐ったのよ、そのままポットを放置していたら秋の大雨でなんと復活してきたの。復活したけど苗木としては形が悪く、それでも伐り忘れた何本かが三尾川のおじさんちに嫁らせてもらったの。
いままた サクラボンクラは細い枝を出してきたし、どこからか忍び込んでっていうか ここはうちの山だから植えてもいいのよね・・・植えてもシカに食われちゃうかもしれないけど、そういう秘密の
計画もしてるの。
おいしそうなみかん
コンテナにみかんが入っていました。ペットボトルのお茶なども用意されていました。おじいちゃんならきっと何かジュースなんかを自腹で用意するのだと思うけど。森林組合長さんが「みかん、食べてよ」
と言ってくれたけど、滅相もない。私たち夫婦は見学気分で来てるんだし・・・でも、植えてみたかったな・・・組合長さんが作っているみかんかもしれません。その後ろの看板、なにも書かれていませんが
もしかして≪漁民の森≫とかの言葉が書かれるのでしょう。春になったらおばあちゃんを連れてまた見に来る予定です。このとき、「あぁお義父さんを連れてきたらよかったなぁ」と思ったんです。
お義父さんも山林関係の老舗に長いこと勤めていて、山を歩いたり植林なども手掛けたことがあるのです。最近は家にこもりがちなのをお義母さんが嘆いていたのに・・と気晴らしになるものね・・と
おとうさんと帰りながら話したのでしたが・・・・・
「ク」と書かれたここはクヌギを植えます。
ヤマモモは「ヤ」、コナラは「コ」、ウバメガシは「ウ」という杭の箇所に植え付けるんだそうです。
若い人より60を超えた人のほうが多く、年配の人ほど上のほうに上がって植えてくれます。クワを振り上げるのが楽しいみたいでワイワイした声が聞こえていました。
翌日、おじいちゃんに報告しました。じつは おじいちゃんは一月中頃のショートスティから施設に入所しました。最初は・・と言うか、今もですが「家に帰りたい」と言います。
だけども、おばあちゃんと二人でもう限界に近い状態、寝かせてくれない、一息もつけない日が続いていたから、部屋の空きがでたときは今度こそお願いしようと決めていました。昨年一度
空き室ができたとケアマネさんに言われたけど、もう少し頑張って家で介護するからとしたんですが、やはり 病気とわかっていても声も荒げ、言いたくないことまで言ってしまうようになると
三人が三人とも辛くなってくるのです。親に言いたくないことまで言ってしまう、自己嫌悪が続くし、それでも毎日の生活もあって。おじいちゃんだってわかっているときもあれば 老人特有の
無茶苦茶を言い出すときもあって、誰が先に逝ってもおかしくないよね・・って感じでした。「殺してくれ」から始まり「包丁持ってきてくれ」と実際に包丁なんか握れるほどの握力もないのに
つぎは首絞めてくれ・・って 「あんたぁ家族を殺人者にする気かぁ」ってもぅ笑うしかないもん・・・今の自分が情けない、腹が立っている、みんなに迷惑をかけているって思うから言ってしまう
ことこっちもわかってるから、よけいに無茶苦茶言われたら苛立ってくるのよね・・・。今は、週二回面会に行くけど翌日には面会に行ったことなんか忘れてるのです。そして「明日来るように」と
職員さんに言うのです(笑)。「きのう山に行ってきたよ。企業の森計画で 漁連の方たちが植林してくれたの」と言った時に、ぼんやりしていた目がパッと見開いて、私の話を聞こうと頭を持ち上げて
来たのです。ゆっくり話すとうなずきながら「若いきみらで好きなようにやって。それはお金かかるんか?」「うううん、いらない。でもスギやヒノキじゃないんや」というと一瞬「え?」というような
顔をしているので「そこには落葉常緑樹のヤマモモやクヌギ、ウバメガシとか植えるんや。元気なころに森林組合でおじいさんも話を聞いて契約したんやで」というと「そうか・・とにかく君らに
任すよ」と言いました。こんな状態でも やはり頭の中には山林の行く末が気になってしかたないようです。これからの山は おじいちゃんが望むような形で残っていくのは無理だと思うけど、
まぁなんとか いいときが来るのを待つしかないです。