だんだんと気温が上がってきて、はてさてこげさんの体力も大丈夫かなという季節に
なってきました。見えていないから 室内室外どっちにいてもわからないのか、
もともとが外で飼っていたから外にこだわるのか・・・こげの気持ちはわからないけ
どよく食べ よく寝ます。後ろ足が弱ってそれを支える前足は肉球に滑り止めがなく
なり、床ではつーっと滑っていきます。後ろ足が腰から下、ちょうどお人形を座らせ
たような形になるとこげはどうすることもできず、それでも前足で床を蹴ったり地面
に踏ん張りを入れてはいるけど だめなのです。そのまま床に横に倒れたら なんと
か体勢を変えて自分で起き上がることもできるのですが・・・。おばあちゃんも
こげに協力して起こそうとはしてくれるけど 94歳力もありませんし 膝が痛いので
まず座布団を膝に敷いてから。。。私も駆けつけていっても 腰をかばいながらの
起こし方・・・。これでは 草刈りにも出かけられない・・・家から田んぼはかなり
離れてるからSOSの旗でも立てようかと真剣に考えています。スマホに連絡では
草刈り機を使っていたら気が付かず、旗が上がっていたら田んぼからなんとか見えそ
うだ。
今朝のこと、お弁当を作り 朝食の用意をし食パンをトースターに入れて こげの
ごはんと薬を用意して母屋に行くと、母屋の三和土(たたき)にこげが立っている、
いつもならこの時間4時半にはほとんど寝ているはずが 電気をつけてみると
こげの足元が水浸し「おしっこしたんだ」これはまずこの液体を吸収しないと、と
古新聞を取り出しちぎっては液体にかぶせちぎってはかぶせ、と繰り返し周囲を
みると床にウンチが二個、これをウンチ袋で回収し台所に残っていないか確認して
こげのごはんを床に置き、ウンチが少々ついてしまった床マットを持ち出し、こげの
介護が始まってから 母屋の台所と玄関上がりには50センチ四方の床マットを敷いて
汚れたら外して洗う・・・ことにしている。でも最近はこげの肉球では滑ってしまう
んだけど。夜間は外に出ていかないよう引き戸は閉めているので おしっこをしたく
ても外に行けなかったのだから これはこげを𠮟れない。叱ってみてもしかたない。
これは人間の介護と同じなんだな。私は 引き戸を開けてこのあとこげが庭に出て
行けるようにして、まずは朝食を食べてから新聞紙を片付けようと離れに戻った。
テレビを見ながら 食べて 食べたものを台所に運び洗濯籠を洗濯機に持っていくと
こげが外に出てきていたので「出てきたんやね」と声をかけても聞こえていないので
反応はないけどね。昨日の乾いていない洗濯物を外に出してきょうの洗濯物を洗いに
かかり、離れに戻って洗い物をし服を着替えて出てきたら ポストの下でこげが
お人形さん座りになっている。ちょっと待ってよ、あ、ウンチ出た?とこげの腰の
下を見ると 今度はゆる便のようだ。ティッシュペーパーを出し ウンチ袋を用意し
て立ち上がらせようとしたとき、こげの右後ろ太もも外側にゆる便が付いている。
ちょっとこの状態は 介護が始まって初めてのことで「とうとう来たか!」という
心境でして、まずはこげに「動いたらあかんで!」と言い、こげ用の使い捨て古タオ
ルを持ってきて ハサミで半分に切り「乾いていたらあかんなぁ」とそれを水道で
濡らして絞り、こげの太ももを拭きにかかる。こげも自分でわかっているようで、
じっとしている、気持ち悪いのだから早くきれいにしてねって言っているようで。
ふだんならふらふらと歩いていくのに、頑張って立っている。でも持ってきたタオル
二枚では取り切れずまたタオルを二枚取りに行って、今度は四分の一ずつに切った。
切っている間もこげが歩いて行くんじゃないかと思ったけど、その場で立って待って
いる。タオルを濡らし絞って何回もゆる便を拭いて きれいになったところにスプレ
ーのペット臭消しを噴く。昨日の雨でコンクリートが濡れてその上で足が立たず
自分で頑張って立とうとして下腹に力を入れたら 出てしまったし、運悪くその上に
倒れたんだろうな・・・。小型犬だと部屋にトイレシートのようなものを敷いている
らしいけど、下手に敷物を敷くと今度はおばあちゃんが滑ってしまう(笑)
タオルを片付け その辺にウンチはないかと見回ると 健康ウンチがちゃんと残って
いて、このときは足の踏ん張りもあったようで一か所に積んでいた。最近は歩きなが
ら一個、一個と落としていくことが多いのでひとまとまりだとホッとする。
こげも 徘徊も疲れるし排便も疲れるようで このような騒動のあとは眠る。
犬とヒトの高齢化の症状ってそう大差はないのかな、でも どちらも きっとどこか
に 自分 それが何歳の自分なのかはわからないけど がちゃんとあって その時の
自分 が見えていない、聞こえていない 年取った自分がいる世界で すごく 怖く
て 不安なんだろうなって思う。