発心集

2020年08月22日 | Weblog

水戸気象台の観測ですが、今日の水戸の最高温度は30.5℃だそうです。
日中は暑くて外の仕事は出来ないので、夕方の気配がしそうな頃に外に出ました。
ブルーベリーの木を剪定したり、草をむしったり、草刈りをしたりと、しっかり働きました。

 
  人の顔のような砂防ダム

それは、しなければならない必須条件になっています。そういう仕事をしないと、何か
なくし物でもしたような気持ちになり、「今日はやらなくて良い日なのだ。大丈夫なのだ。」
とでも自分に言い聞かせないと、なんとなく落ち着かないものです。

 

いま読んでいる本は、鴨長明が書いたものですが、坊さんがあの世に行くときの話が多いです。
極楽に行きたいという願いがかなり強く、絶対にしくじらないように気をつけたり、心の持ちようを
大切にしたりしたようです。

それに関しては、家族も近しい人たちも十分に気を配ったりしたようでした。
なるほど、それを読んだだけでも、あれほど沢山の素晴らしい仏像を掘り、それが今まで残されてきた
理由が分かります。

現代の日本人は、それほど強い真剣に思うことがあるでしょうか。
それはもちろん、例えば学者とか文筆業者とか、職人とか芸術家とか、サラリーマンとか、
一つひとつの仕事をしっかりやっていこうと思っている人たちを見れば沢山いるはずです。

 

危篤に陥った師匠の身代わりに、その弟子がなったり・・・。祈祷師が身代わりになる人を佛に願うのだ
そうです。
もちろん、とても大切なことがあり、その時には代理人を立てなければならない事情があってのことですが。
それは、当時のものの考え方の流れだよ。と済ませれば出来ないこともないですが、真剣に死を賭して考え
実行することがあったのでしょうね。
平安・鎌倉の頃の世の中の様子の一部を知ることができます。

 

先日、蕎麦を食べに行ったときにお参りした満願寺の彫刻です。地方のお寺でも、これほどの
彫刻は大変なことです。
人々の信仰がこうあらしめるのですね。

いろいろ考えさせられました。