歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

つくば市竜巻被災地の現場その② 東電は居ません

2012年05月09日 | つくば市の風景
昨日の続きです。

北条の商店街を東から西に向かって歩いています。

商店街の通りに面した所よりも少し入った場所の方が被害が酷いようです。


裏は直ぐに山の斜面、風速が増すような?


こういう悲惨な光景は、何度も、何度も、東日本大震災の報道で見慣れてしまった為か、現実にこのような光景を目の前にしても“そうか、やっぱりなァ~、ホントに大変な事だァ”と、かなり冷静に受け止めてしまうのです。

やっぱり、どうしても、第三者なのです。被災当事者とは異なるのです。自分が被災者になって見ないと、この恐ろしさ、悲しさ、悔しさ、悲惨さは判らないと思うのです。


被災して3日、もう少し復旧工事が進んでいると思ったのですが、メインストリートの電柱は完全復旧にはもう少し時間が掛かるようです。


折れた電柱を抜き取るのは、それなり手間と時間が掛かるように見えました。コンクリート製の電柱はしっかりした基礎で固められていますが、途中で折れ曲がると木製よりも工事は大変なようです。


通りの瓦礫を片付け道路を通行可能にし、電柱を立て直し電気を復旧し、それから個人の家の復旧と云う順番のようです。


この右手が駐車場になっており、北条に来た時はいつもここに入れていました。


電柱の復旧は“東京電力”がやるのかと思っていたら、関電工とか地元の電気工事会社が作業をしていました。東京電力の車両はまったく見かけません。


地図で少し説明します。×印の「A」が中学生が亡くなられた場所です。「B」が映像でよく使われている雇用促進住宅の場所です。

125号線を東から西へ進み、信号を右折して筑波高校の脇を北に進むと北条の商店街に出ます。ミドリ色の線で囲った範囲が被害の大きかった所です。竜巻は南西方向から来て、北東方向に抜けたようです。


テレビ取材も未だやっていました。


ガソリンスタンドの鉄製の屋根は、


吹き飛び、ねじれ、垂れ下がっていましたが、周囲の家の屋根は無傷。


電柱の復旧はもう少し掛かりそうです。


こちら駐車場の向かいに面して「つくば青年会議所」のテント。ここで食事が被災者に配られているようです。


本日のお昼は「カレーライス」で、夕食は「鳥吉のやきとり弁当」のようです。ボランティアの受付もやっていました。


125号線に向かって歩く事にします。筑波高校の脇を通る道です。


こちらの通りの方が、


商店街の通りよりも被害が酷いようです。


屋根が飛ばされ、窓ガラスが割れ、室内はグチャグチャです。これでも、かなり片付けられたのでしょう。竜巻は恐ろしいです。

今日も、“竜巻注意情報”が出そうな気象条件だと朝刊に載っていました。“注意情報が出たら頑丈な建物に避難するように”と伝えていますが、私の家の近所にはそんな建物はありません。

注意情報が出たら雨戸を閉めて、家の中で“じっと”しているしか手がありません。注意情報は年間8百数十回でるそうですが、実際に竜巻が発生するのは数回だそうで、注意情報が無い時に発生することは数十回あるそうです。

ホント、毎回、ビクビクしていたら、生きてはいけません。被災したら、被災したで、その時きに考えれば何とかなるだろうし、何とかならない時は諦めるしかありません。相手は自然現象です。ジタバタした処で始まらないのです。

でも、しかし、兎に角、被災地の現場は、もう少し歩き回り、見て回ります。

それでは。



コメント (1)
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