やられました!
最終回を見終わるとこれまでの疑問が、そう言うことか!、となるのです。到る処に伏線が張り巡らされていたのです。最終回を見終わると面白さが何倍にもなるのでした。
BSプレミアムで、週1回30分の4回ドラマでした。最終回だけ録画したのですが、全回録画をしなかった事が悔やまれます。そのうちいつか地上波で再放送は確実でしょう。
最近は受信料増収計画により、衛星放送の契約促進を図っているようで、衛星放送に力を入れているみたいで、いろいろとドラマ枠を増やしているようです。
まあ、そんなことより、“二度死んだお父さん”のお話です。
兎に角、娘を演じた“南沢奈央”がヨカッタ!
顔は知っていたのですが、名前は知りませんでした。でも、何か、とても、気になっていたのです。笑った時より、怒ったと云うか、“ふくれた”と云うか、そして、何でも無いフツウの時の表情が、とてもイイのです。
そして、そして、誰が、何と、云っても、お母さん役の“麻生祐未”です。
アンパンを食べている後ろ姿は笑えます。可笑しくて、頼り無くて、何か、ハッキリしない態度、最近の麻生祐未のキャラクターにピッタリです。
そう何です! このドラマ、悲しくて、可笑しくて、そして、ミステリーで、とても、とても、楽しめました。
1回、2回、3回、ドラマが進行し、毎回謎が生まれ引っ張られるのです。
二人の刑事が葬儀場に泊まり込み捜査をしているのですが、残された“遺族”には、死亡状況の説明も、事情聴取も、積極的にはしないのです。
お父さんが借金を抱えていた謎は、ちょっと設定に無理がありました。宴会場の通路に掲げてあるような絵がです、修復費用に500万円は変です。
死因の謎、躰の痣の謎、借金の謎、愛人の謎、そして、最終回で全ての謎が解ける。面白かったです。最終回を見ると、もう一度、第一回から見直したくなる、そんな気にさせるドラマでした。
社長が愛人で・・・
当然、彼女が本妻なのだと・・・
思っていたら、夜明けの葬儀会場の前で、
息子が、この人、誰? です! お父さんは“大沢俊夫”です! 金倉って誰?
本妻と思っていた親子が、愛人とその子供で、愛人だっと思っていた社長が本妻だったのです。
“愛人の姉弟”以外は、全員、愛人だと知っていたのです。
そこから生まれる“ちぐはぐ感”が、見ている者を、混乱させ、引き込み、泣かせ、笑わせ、楽しませるのでした。
遠藤憲一も、イイお父さん役者になりました。“てっぱん”の時は、あの悪役顔に違和感があったのですが、それなりに慣れてきました。
パワハラ?で愛人?で悪い女社長と思っていたら、とても良い人だったのです。
ホントに、見終わって“やられた!” と、思いました。
もう一度、もう一度、観たいです。
NHKに再放送を要望します。
それでは、また。