『追憶』のタイトルに惹かれました。
追憶と聞くだけで、その文字を見るだけで、とても、とても、甘く、切なく、悲しく、辛く、でも、しかし、それなりに、充実し、楽しくもあったあの頃に、一人静かに想いを馳せる・・・・・・。
それで、映画『追憶・・・(1973年公開)』ですが、“タイトル”とは、とても、とても、ほど遠いストーリーでした。
1944年、第二次大戦の終結する一年前のニューヨークで二人は再会し、ドラマは始まります。
二人はスペイン内戦(1936年~1939年)当時に、大学で知り合います。
スポーツマンで、金持ちで、ハンサムで、成績も優秀で、政治的には無関心で、キャンパス1のモテモテの男と、
※大学生としては老けてます、無理があります。ロバート・レッドフォードはこの時37歳
政治好きで、議論好きで、まあまあの成績で、アルバイトをする苦学生で、まあまあの容姿の女。
※私は、映画「追憶」について、まったく知りませんでした。「バーブラ・ストライサンド」の名前は知っていましたが、顔は知りませんでした。画面に彼女が現れたとき、何か、ずいぶん、主演女優にしては、???だったのです。米民主党の熱烈な支持者で、政治的な発言も数多いそうで、それなりのキャスティグ?
この二人が卒業(1937年頃?)してから6~7年後の1944年に再会。男は売れっ子の映画脚本家、女はラジオ局のディレクター、二人は結ばれ、子供が生まれ、マッカーシー旋風に巻き込まれ、いろいろあって、そして、離婚。
“マッカーシー旋風”がハリウッドにも及んだのが1947~50年頃ですから、44年に再会し、結婚し、子供が生まれ、離婚したのは50年頃。
やたら年代を記したのは、出会ってから、結ばれ、そして、再会、年月の長さが気になったからです。30年代に出会い、40年代に結ばれ、50年代に別れ、そして、60年代に再会。
二人は別々の人生を歩み、10数年の歳月が流れ、街頭で再会します。還暦を過ぎたおじさんとしては、「追憶」と云うには30年程度の時の流れ短いような気がするのです。それにしても、ロバート・レッドフォードは最初から最後まで同じ顔でした。
女は核兵器反対運動で街頭で活動中、
男は再婚し、妻を連れ立ってホテルから出て来たところ、
男は妻を先に行かせ、
思わせぶりに抱擁し、女も、それなりに、応えるのです。
男の行動がこれまでの経過から、理解できません、不自然です。でも、「追憶」ですから、無理があっても、この展開なのです。
この視線、彼女は、未だ、未だ、未練が残っているのです。もう一度、やり直したい・・・・・・・と。再婚したと云ったのは嘘だと思います。
どうしても、二人が結ばれたことに、そして、再会後に、それとなく関係を復活する気配の演出に、とても違和感があります。
女の方が積極的で、男に夢中になるのですが、男としては、ちょっと、鬱陶しいのです。こんな女に、もう一度は、とても、とても、無理だと思います。
でも、行動的で、どんな時にも主義主張を貫き通し、真剣に、懸命に、ぶれない生き方を理解し、それなりに尊敬することはありえます。
でも、それが、です、男と女で、“愛情関係”に発展する、それも、2度までも、それは、ちょっとだと思います。
兎に角、オープニングとエンディングに流れる主題歌の『追憶』は、曲も、詩も、そして、そして、バーバラの歌声が、とても、とても、素晴らしいです。
追憶 (バーブラ・ストライサンド)
---------------------------
心の片隅に残る思いで
過ぎし日の思い出は淡い水彩画
散らばった写真に忘れてしまった笑い
互いに交わすほほ笑み
過ぎし日の私たちに あのころはすべてが単純だった
それとも時間がお話をかえたのかしら
もう一度やり直せるものなら やってみる? やれるかしら?
思い出は美しいもの つらい思い出は忘れ去り 楽しい事だけ思い出すから
過ぎし日を思い出すときは 過ぎ日を・・・・・・
※訳は映画の画面より
---------------------------
この作品は、バーブラの“追憶”という曲のすばらしさに対して、映画的には大した作品ではないと思います。
映画の為に曲が書かれたのではなく、曲の為に映画が作られたような、単なる、曲を引き立てる為の、プロモーションビデオのような作品でした。
と、云うことでした。
追憶と聞くだけで、その文字を見るだけで、とても、とても、甘く、切なく、悲しく、辛く、でも、しかし、それなりに、充実し、楽しくもあったあの頃に、一人静かに想いを馳せる・・・・・・。
それで、映画『追憶・・・(1973年公開)』ですが、“タイトル”とは、とても、とても、ほど遠いストーリーでした。
1944年、第二次大戦の終結する一年前のニューヨークで二人は再会し、ドラマは始まります。
二人はスペイン内戦(1936年~1939年)当時に、大学で知り合います。
スポーツマンで、金持ちで、ハンサムで、成績も優秀で、政治的には無関心で、キャンパス1のモテモテの男と、
※大学生としては老けてます、無理があります。ロバート・レッドフォードはこの時37歳
政治好きで、議論好きで、まあまあの成績で、アルバイトをする苦学生で、まあまあの容姿の女。
※私は、映画「追憶」について、まったく知りませんでした。「バーブラ・ストライサンド」の名前は知っていましたが、顔は知りませんでした。画面に彼女が現れたとき、何か、ずいぶん、主演女優にしては、???だったのです。米民主党の熱烈な支持者で、政治的な発言も数多いそうで、それなりのキャスティグ?
この二人が卒業(1937年頃?)してから6~7年後の1944年に再会。男は売れっ子の映画脚本家、女はラジオ局のディレクター、二人は結ばれ、子供が生まれ、マッカーシー旋風に巻き込まれ、いろいろあって、そして、離婚。
“マッカーシー旋風”がハリウッドにも及んだのが1947~50年頃ですから、44年に再会し、結婚し、子供が生まれ、離婚したのは50年頃。
やたら年代を記したのは、出会ってから、結ばれ、そして、再会、年月の長さが気になったからです。30年代に出会い、40年代に結ばれ、50年代に別れ、そして、60年代に再会。
二人は別々の人生を歩み、10数年の歳月が流れ、街頭で再会します。還暦を過ぎたおじさんとしては、「追憶」と云うには30年程度の時の流れ短いような気がするのです。それにしても、ロバート・レッドフォードは最初から最後まで同じ顔でした。
女は核兵器反対運動で街頭で活動中、
男は再婚し、妻を連れ立ってホテルから出て来たところ、
男は妻を先に行かせ、
思わせぶりに抱擁し、女も、それなりに、応えるのです。
男の行動がこれまでの経過から、理解できません、不自然です。でも、「追憶」ですから、無理があっても、この展開なのです。
この視線、彼女は、未だ、未だ、未練が残っているのです。もう一度、やり直したい・・・・・・・と。再婚したと云ったのは嘘だと思います。
どうしても、二人が結ばれたことに、そして、再会後に、それとなく関係を復活する気配の演出に、とても違和感があります。
女の方が積極的で、男に夢中になるのですが、男としては、ちょっと、鬱陶しいのです。こんな女に、もう一度は、とても、とても、無理だと思います。
でも、行動的で、どんな時にも主義主張を貫き通し、真剣に、懸命に、ぶれない生き方を理解し、それなりに尊敬することはありえます。
でも、それが、です、男と女で、“愛情関係”に発展する、それも、2度までも、それは、ちょっとだと思います。
兎に角、オープニングとエンディングに流れる主題歌の『追憶』は、曲も、詩も、そして、そして、バーバラの歌声が、とても、とても、素晴らしいです。
追憶 (バーブラ・ストライサンド)
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心の片隅に残る思いで
過ぎし日の思い出は淡い水彩画
散らばった写真に忘れてしまった笑い
互いに交わすほほ笑み
過ぎし日の私たちに あのころはすべてが単純だった
それとも時間がお話をかえたのかしら
もう一度やり直せるものなら やってみる? やれるかしら?
思い出は美しいもの つらい思い出は忘れ去り 楽しい事だけ思い出すから
過ぎし日を思い出すときは 過ぎ日を・・・・・・
※訳は映画の画面より
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この作品は、バーブラの“追憶”という曲のすばらしさに対して、映画的には大した作品ではないと思います。
映画の為に曲が書かれたのではなく、曲の為に映画が作られたような、単なる、曲を引き立てる為の、プロモーションビデオのような作品でした。
と、云うことでした。