前回の続きです。
櫻をもとめて千鳥ヶ淵を歩いています。
公園の木々の間から煉瓦造りの建物が見えて来ました。
近寄って、見上げて、じっくり見ると、なかなか趣のある建物。
煉瓦造りは、重量感があり、落ち着いていて、親しみを、温もりを、感じるのです。煉瓦造りは時代を重ねるほど、趣が増してくるのです。コンクリート造りは、時代を重ねるほど、薄汚れ感が増してくるのです。
それで、この建物の正体は「東京近代美術館」の別館、「工芸館」でした。こんな処に、こんなものがあったのです。
そして、その過去は、近衛師団の師団司令部庁舎だったのです。近衛師団は知っていましたが、司令部が、皇居と、こういう位置関係にあり、今も建物が健在だとは知りませんでした。
この建物内部で、周辺で、いろいろな人達が、歴史的な出来事が、いろいろと繰り広げられたのでしょう。
この「“旧”近衛師団司令部庁舎」とありますが、この表現だと、何か、今は別の場所に“新”近衛師団司令部庁舎があるの?と解釈されてしまうのでは? 「元近衛師団司令部庁舎」ではないのかな?
それで、話しはぐっと身近にトイレなのです。そろそろ行きたくなったので、もしかして、と思い、入り口に立っていた黒のパンツスーツ姿の案内係の女性に「トイレは入館する手前にありますか?」と聞いたら、「有りません」と云われました。
入館料210円だったのですが、未だ、それほどの切迫状態でもないし、見学する気もないし、トイレだけで210円はもったいないと考え、地図を見たら側に在りそうなので、そちらに向かう事にしたのです。
一応、それなりな、外観などを見回して、それとなく、トイレに向かいました。
向かう途中で発見しました。そうなのです!公共施設は、ほぼ、何処でも、65歳からは無料なのです。我が家の近くの国立科学館の筑波植物園も65歳から無料です。
でも、今さら引き返すのも何だし、公園の公衆トイレに向かいます。
こちら、元近衛師団司令部の側に立つ軍馬に軍服姿の銅像は、日清戦争で近衛師団長として出征した「北白川宮能久親王」です。
それで、トイレですが、結果として工芸館を利用するのが正解でした。男性側は待ち時間ゼロでしたが、女性側は待ち人は5~6人でしたが、連れ合いは15分も待ちました。
私は待っている間、公園を眺めたり、
科学技術館を眺めたり、
時間を潰していました。トイレから出て来た連れ合いが云うのには「流すボタン?レバー?が見つからずいろいろ押したり触ったりしたがダメだった!」との事でした。待ち人の数の割りに待ち時間が長かったのはその所為!
最近のトイレはいろいろな機能が付いて操作が複雑怪奇?になっているのです。水を流すと云う、一番重要な機能は、眼につきやすい位置に、判り易い表示にするべきなのです。
でも、しかし、最近のいろいろな機器には多機能を売りにして、ややこしい操作盤が出回っています。使う側の視点が欠けている!高齢化社会です!経産省も消費者庁も、そこんとこヨロシク!
トイレ問題が長くなりました。それで、遠くに乾門を見て、
枝垂れ桜を見て、
工芸館の前を通り、
首都高速を渡り、
千鳥ヶ淵の周囲を巡っています。
櫻は、これから、いっばい、いっばい、見られそうです。
それにしても、今日は寒い、外は冷たい雨が降ってます。
千鳥ヶ淵から帰って、今日まで、ず~と、ず~と、天気が悪い。今日の最高気温は10度。明日は20度になるそうです。
それでは、また。