昔は「それなり」に働いていれば、「それなり」の暮らしができました。
バブルの頃は「フリーター」が「カッコイイ働き方」と話題になりました。つい昨日の事のようです。
当時は「時給１２００円」まで上がった記憶があります。この時給だと「学卒」の初任給と月給換算で「ほぼ同額」になります。
当時は、「正規雇用者」に近い賃金を、「非正規雇用者」に払っていたのです。バブルの「恩恵」だったのでしょう。
バブルが弾け、不況になり、企業は「人員整理」を行い、失業率が５％半ばまで上昇しました。それまでは２％前後ですから、失業者は３倍近くになった訳です。
現在、好況と云われ、企業業績も良くなり、税収も伸びています。しかし、失業率は４％台で、正規雇用者の賃金も上がりません。
それに、正規雇用が減り就労者の「３割」が「非正規雇用」となり、年収が「生活保護」以下の世帯が２５パーセンに近づいているそうです。
どうして何だろう？ ナゼ何だろう？ と、考えてみました。
日本が戦後「高度成長」が可能となったのは、「優秀で従順」、「安価で勤勉」な、「工場労働者向き」の「人材」が「豊富」だったと云われます。
しかし、現在の製造業は新規の製品を「開発」する「開発技術者」と、大量に一定の品質を維持し生産する「システム」を「開発」する「生産技術者」と、一部に残る「単純労働者」で動いています。
製造現場では、安定した「品質」の「製品」を「低コスト」で「大量」に「タイムリー」に、「製造」することを目標にしています。
結果として、「省力化」と、人の手が掛かる作業の「単純化」です。今の工場は高度の知識を必要とする「技術者」と、「熟練度」の要求されない「作業者」で動いているのです。中間層の「習熟度」が要求される「技能者」は「要らなく」なってきました。
国内の大手企業の「生産ライン」には「正社員」はほとんどいません。熟練を必要とする作業が無いのです。作業者は、アルバイト、パート、派遣、請負です。
大手の製造現場で、「派遣業法違反」とか、「闇請負」とかが「マスコミ」で取り上げられました。これは、「企業」も、不況に託けて「一時の悪のり的」な「違法行為」であったと思います。
それに、「労働組合」も「非正規社員」に対する、「待遇改善」を「会社」に要求する動きが出てきています。
多分、「正規と非正規」の「賃金格差」は「縮小」して行くと思います。但し、正規側が非正規に「近づく」ことで「格差」を「解消」するのではと予想します。
「優秀で従順・安価で勤勉」な「工場労働者向き」の「人材」は海外で調達しています。それに、国内には、豊かな生活に慣れた、「高度成長世代」の「二世」しかいません。それに彼らは「高価」で「勤勉」でもありません。
団塊の世代と云われる、１９４７、４８、４９年生まれは、もうすぐ「生産」から「消費」の側に移っていきます。この世代は「美味しい世代」だったと思います。
それなりの「能力」で、それなりに「働け」ば、それなりの「暮らし」が可能でした。
これからは、それなりの「能力」では仕事は「無い」でしょう。あったとしても「低賃金・長時間」の「単純労働」でしょう。
これまで、製造業に関して書きましたが、サービス業もほぼ同じですね、中間層はなくなり、少数の「企画立案・管理者」と、多数の「末端作業」の「非正規」の「単純労働者」になっています。
「技術」の発展が「働き方」を変えてしまったのでしょう。しかし、誰もが「頭脳労働」に向いているわけではありません。
「単純労働」も「世の中」には必要であり、単純労働に対しての「報酬」も、文化的で健康な生活を維持するに足る「レベル」であるのは「当然」です。
大変な時代になりました。
先日、テレビで「フィリピン」の「介護師養成学校」の様子を取り上げていました。そこの生徒は、粗末な家に住み、粗末な食事をして、夕食後は「たった７０円」で明け方近くまで働いているのです。
「二国間協定」が締結され、ここを卒業した人達が、来年から日本の福祉施設で働き始めます。彼らにとっては日本の「労働条件」は「高待遇」なのです。
この放送の一週間ほど前に、別の放送局で、３０代の介護士の男性が「低賃金」の為に、将来の希望が持てないと、退職していく様子が放送されました。
この「ギャップ」はどうするのでしょうか？今までが「贅沢過ぎた」のでしょうか？
普通の人が、普通に働くと、どんな「暮らし」が可能なのか？ 見えなくなっています。
今の若い人達は、もっと！もっと！世の中に関心を持ち、発言していかないと「大変な事」になりますよ。ホントに！
今日は「暗～い」話しになってしまった・・・・・・
バブルの頃は「フリーター」が「カッコイイ働き方」と話題になりました。つい昨日の事のようです。
当時は「時給１２００円」まで上がった記憶があります。この時給だと「学卒」の初任給と月給換算で「ほぼ同額」になります。
当時は、「正規雇用者」に近い賃金を、「非正規雇用者」に払っていたのです。バブルの「恩恵」だったのでしょう。
バブルが弾け、不況になり、企業は「人員整理」を行い、失業率が５％半ばまで上昇しました。それまでは２％前後ですから、失業者は３倍近くになった訳です。
現在、好況と云われ、企業業績も良くなり、税収も伸びています。しかし、失業率は４％台で、正規雇用者の賃金も上がりません。
それに、正規雇用が減り就労者の「３割」が「非正規雇用」となり、年収が「生活保護」以下の世帯が２５パーセンに近づいているそうです。
どうして何だろう？ ナゼ何だろう？ と、考えてみました。
日本が戦後「高度成長」が可能となったのは、「優秀で従順」、「安価で勤勉」な、「工場労働者向き」の「人材」が「豊富」だったと云われます。
しかし、現在の製造業は新規の製品を「開発」する「開発技術者」と、大量に一定の品質を維持し生産する「システム」を「開発」する「生産技術者」と、一部に残る「単純労働者」で動いています。
製造現場では、安定した「品質」の「製品」を「低コスト」で「大量」に「タイムリー」に、「製造」することを目標にしています。
結果として、「省力化」と、人の手が掛かる作業の「単純化」です。今の工場は高度の知識を必要とする「技術者」と、「熟練度」の要求されない「作業者」で動いているのです。中間層の「習熟度」が要求される「技能者」は「要らなく」なってきました。
国内の大手企業の「生産ライン」には「正社員」はほとんどいません。熟練を必要とする作業が無いのです。作業者は、アルバイト、パート、派遣、請負です。
大手の製造現場で、「派遣業法違反」とか、「闇請負」とかが「マスコミ」で取り上げられました。これは、「企業」も、不況に託けて「一時の悪のり的」な「違法行為」であったと思います。
それに、「労働組合」も「非正規社員」に対する、「待遇改善」を「会社」に要求する動きが出てきています。
多分、「正規と非正規」の「賃金格差」は「縮小」して行くと思います。但し、正規側が非正規に「近づく」ことで「格差」を「解消」するのではと予想します。
「優秀で従順・安価で勤勉」な「工場労働者向き」の「人材」は海外で調達しています。それに、国内には、豊かな生活に慣れた、「高度成長世代」の「二世」しかいません。それに彼らは「高価」で「勤勉」でもありません。
団塊の世代と云われる、１９４７、４８、４９年生まれは、もうすぐ「生産」から「消費」の側に移っていきます。この世代は「美味しい世代」だったと思います。
それなりの「能力」で、それなりに「働け」ば、それなりの「暮らし」が可能でした。
これからは、それなりの「能力」では仕事は「無い」でしょう。あったとしても「低賃金・長時間」の「単純労働」でしょう。
これまで、製造業に関して書きましたが、サービス業もほぼ同じですね、中間層はなくなり、少数の「企画立案・管理者」と、多数の「末端作業」の「非正規」の「単純労働者」になっています。
「技術」の発展が「働き方」を変えてしまったのでしょう。しかし、誰もが「頭脳労働」に向いているわけではありません。
「単純労働」も「世の中」には必要であり、単純労働に対しての「報酬」も、文化的で健康な生活を維持するに足る「レベル」であるのは「当然」です。
大変な時代になりました。
先日、テレビで「フィリピン」の「介護師養成学校」の様子を取り上げていました。そこの生徒は、粗末な家に住み、粗末な食事をして、夕食後は「たった７０円」で明け方近くまで働いているのです。
「二国間協定」が締結され、ここを卒業した人達が、来年から日本の福祉施設で働き始めます。彼らにとっては日本の「労働条件」は「高待遇」なのです。
この放送の一週間ほど前に、別の放送局で、３０代の介護士の男性が「低賃金」の為に、将来の希望が持てないと、退職していく様子が放送されました。
この「ギャップ」はどうするのでしょうか？今までが「贅沢過ぎた」のでしょうか？
普通の人が、普通に働くと、どんな「暮らし」が可能なのか？ 見えなくなっています。
今の若い人達は、もっと！もっと！世の中に関心を持ち、発言していかないと「大変な事」になりますよ。ホントに！
今日は「暗～い」話しになってしまった・・・・・・
アクセス
トータル
