
この写真が「上野下アパート」です。
「三ノ輪アパート」と比較して、外壁の傷みもなく「現役バリバリ」に見えました。きっと設計は同じでも「施工業者」が違っていたのでしょう。
施工業者により建物の耐久性に差が生じるのは今も昔も同じだね。
その後、「東京物語」のビデオを見直していたら、アパート室内の会話シーンで、汽笛の音がバックに入っているのを「発見」・・・我ながら良く発見するのに一人で感心・・・・・。
この汽笛の音から、撮影場所は「上野下アパート」と判明しました。三ノ輪アパートは線路からかなり遠いので。
それと決定的なのが、老夫婦がアパートを訪れる前、上野の山の『寛永寺旧本坊表門』の石段に腰掛けて時間潰しをしているシーンがあるのです。
上野下に間違いありません。
ビデオを観て歩き回る・・・・・楽しいね。
こちらを拝見して気になったので、早速上野下アパートの見学に行って来ました。 同潤会で残っているのはもうここだけということですので、いま見ておかねばと思いました。 ありがとうございました。
ただ帰ってDVDを確認したところ、映画の建物とは外観が違いました。 それで調べてみたのですが、「東京物語」で外観が使われたのは同潤会の平沼町(横浜)アパートのようです。 写真を見ても映画と同じ形状ですから、間違いないと思います。
http://rmpc.ld.infoseek.co.jp/rtrmus/hnapt/index.html
また松屋銀座の屋上のシーンで紀子が自分のアパートの方向を指差すのは幸一・志げとは反対側ですから、そのこととも矛盾しないと思います。
それでは今後ともよろしくお願い致します。