森のなかまと楽しい10Holes

手のひらにすっぽり隠れてしまう小さい楽器10Holesについてボチボチと

B & O A8

2013-01-28 01:23:36 | 道具
アルミニウムのAに8グラムで「A8」という素っ気ない名前

日を跨いでしまいましたが本日は関東南部でも未明より雪がふるそうですが、いかがお過ごしでしょうか。

本日は森のなかまが10年以上も前に奮発したイヤホンの紹介です。
雪で閉じ込められた日に書いていたのですがネットも使えなくなり、なんとなく日の目を見ずにいましたのを書き上げてみました。なんだか雪に縁がある投稿なのでしょうか。。

BANG & OLFSEN」はデンマークのオーディオ機器メーカです。御存知の無い方にはなんですが、知っている方の反応は大体二つに分かれるかと思います。。

「あぁ、ベーアンドオーね。。」
「あっ、ベーアンドオーっ!」

書いて見ると微妙ですね(笑)前者の方は不満の理由としてその値段と価格に占めるだろうデザインコストを挙げられます。
Wkipediaの"Bang & Olufsen"」の項目でみつけた外部リンクに「Beocentral」というサイトがあり今は販売されていない製品も含め多くの製品を見る事ができます。確かに一線を画すデザインは値段さえ見なければ今見てもいいなぁと思います。


インイヤーイヤホンでハンガーがついたものは最近でも幾つか見かけますが当時はもの珍しい形でありました。それぞれに独自性はあるのですがA8については最初から"THE END"のデザインだと今でも思います。調べてみたところ発売は2000年だったようです

「ベーアンドオー」の製品は手をかざすとスッとドアがあいたり、CDが停止する際にセットした位置に必ず止まる等「音楽を聴く」という行為に必ずしも必須ではない要素がちりばめられていました。
実際そういうった機構を組み込むにはコストや部品スペースも必要ですので単純に考えれば純粋にオーディオ部分にかかるウェイトは低いのかもしれません。


ハンガーとイヤホン部はシリンダーによって上下に可動します。更にシリンダー軸を中心に360度回転します。と言いますか好きなだけ回ります。
可動部には適度なトルクがあり、滑らかで、そして濃密です。

ただ、森のなかまは少年時代にベーアンドオーのラジカセ(多分Beosystem 10かと思います)を聞く機会があったのですが、その聴き易い音にウットリした記憶があります。細かい事はよく覚えていませんが。。。
目の前でラジカセが鳴っているというより、今聞こえている音を発している空間がどこかにあり、姿は見えないのだけれど音だけがシレッとそこにあるような感覚を覚えました。


ハンガーはアルミの周りにゴムのように柔らかくグリップ力のある素材が巻かれています。未だに劣化する気配はありません。これまた大きく、滑らかに可動します。

多分「何ヘルツまでの音が歪み無く聞こえる」といった事を追い求めるのではなく(それもとても大切な事なのですが)別な事に主眼をおいていたのかなぁと今も思います。
ただ、べらぼーに高かったのは記憶しています(笑)

なので、森のなかまは「ベーアンドオー」という名前をみるといまだに後者の反応をしてしまいます。


イヤホンとシリンダを接続するアームの裏側には溝が掘られていて当然のようにケーブルが走っています。ケーブルが浮いてくる等という間の抜けた様な事は一度もありません。

冒頭で「奮発」したと書きましたが、それなりのお値段になります。ただ10年以上経っても値段はあまり変わらず、何よりも手が出せる「ベーアンドオー」の製品であります。もっとも今では数倍のイヤホンが市場にでまわっており、そのなかでは比較的求め易い部類になるかもしれません。


「こんなに可動しますよ」的なお馬鹿な遊びなのですが、こうしてみると何かの抽象画のようにも思えてきます。

特性は極めてフラットであります。イヤーパッドを付けないと多少キンキンしたカンジがしますが、パッドを付けるととても聴き易い特性になります。パッドを付けたての頃は多少モサッとくぐもったカンジなのですが鳴らすにつれ程よい塩梅になります。

録音にもよりますが、小さなイヤホンから出ているとは思えない心地よい広がりのある空間を楽しむ事ができます。
普段はETYMOTIC RESEARCHER-4Pを愛用していますが、ゆったりと聴きたいときはA8と使い分けています。


今は随分改良されているらしいのですが、裂け易いと言われたY字の分岐箇所。確かに繊細そうでしたので「少しだけ注意」しながら取り扱っていましたので無事であります。


特別上質というわけではありませんが実用的な革ケースが付属します。お尻のような悩ましいラインを作り出します。ぷっくり。


イヤホン部をこんな風に入れます。


ケーブルーを巻き付けます。巻き取り機などもなく合理的です。
先ほど「少しだけ注意」と書きましたが、イヤホンのケーブルは音楽を聞いているときよりも収納時に痛む事が殆どかと思います。

きっちり巻き付けるとケーブルが痛みますので指一本分ぐらいの「遊び」を持たせて軽く巻き付けていくと良いかと思います。
細かい話ですが指にケーブルをもったまま手回しハンドルを回すように巻くと大抵捩じれます。
一回巻いたらケーブルから手を離して持ち直すとケーブルが捩じれません。
ストレスをかければ人でもモノでも何でも捩じれ、曲がります。

電車とかで綺麗だなぁと思う女性が音楽プレイヤーにギューギューにケーブルを巻き付けたり、複雑に絡み合ったケーブルを鞄の中から釣った魚を引き上げている姿をみると昔の上司の話を思い出します。

仕事帰りに何時ものようにキオスクで缶ビールと魚肉ソーセージを買います。終電を待ちながら一杯やります。これを「ホームパーティ」と呼んでいました。
ストッキングが大好きで香水を飲んでしまうのではないかと思うくらい好きで「紺は永遠の色」という私の上司は向かいのホームを駆ける女性を見ています。とても綺麗な方です。

「あ~なんでだよ。。美しい女性は電車のホームは走らないんだよ」
「何がもんだいなんすか?」
「電車が待ってくれるんだよ。おれが車掌なら電車停めてまってるね」

まぁ、得手勝手な話ではあります(笑)
自分の出したバグのせいで急遽夜勤をし、帰りのバスを待つ間バス停にしゃがみ込みビールをすすり、慌ただしく出勤する会社員を見て「これから仕事かい。サマぁーみろっ!」とグチるエンジニア並みにクズで最低で、そして産廃です(笑)。本当に男は阿呆です。

でも、森のなかまは、そんなところで働いていました。今なお愛すべき阿呆な男どもです。今何やってんだろうなぁ。。

脱線しまくりました(笑)。。。元に戻します。。

剥き出しで鞄のなかに放り込んだりすれば押されたり、引っ張れたりします。鞄を閉めるのにひと工夫が必要な積め方をしていれば尚更です。
ちょっとした一手間で、こういったものは長く使う事ができますので、使う時、しまうときはサラッといきたいものであります。。


初代iPodが2001/10月と去年購入した初めてのtouchです。初代iPodではコンデンサーを取替えるというのが一部で流行りましたが森のなかまもOSCONに取替えたりしてみました(当時はSanyoだったのに今はPanasonicなんですね)。
細かいところは何ですが今聞いてみると電気をたくさん使っているような元気な音を出します。今のプレイヤーのように目で見て確認しなくても大抵の操作がこなせるのは良いなぁと思います。
昔はポータブルCDプレイヤーとCDを10枚くらい持ち歩いて電車の中で取替えていたのが嘘のように便利になりました。


10数年前に発売されてなお第一線として使い続けられるモノはどれくらいあるのかはよくわかりません。A8で好きな音楽を聴いていると、ささやかな贅沢を感じる事が今でもあります。

それでは!

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