かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

世界最高級の国産電脳、「京」の次は「富嶽」だそうです。

2019-05-23 22:08:00 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温12.3℃、最高気温は28.9℃、五條市の今朝の最低気温は7.8℃、最高気温は28.4℃でした。今朝も昨日と同じくらいひんやりした朝を迎えましたが、昼間は汗ばむ陽気になりました。天気予報によると明日の昼間は更に気温が上がり、30℃を超える可能性もあるようで、早くも夏の気配とは少々うんざりさせられます。まあ湿度が低いのが救いでしょうか。

 さて、ときの民主党政権時に「2位では駄目なのか?」という、我が国の歴史に燦然と残りつづける発言を引き出したスーパーコンピューター開発がありましたが、その成果である「京」の性能を100倍凌駕する事を目指すという次世代機開発計画について、その開発機種の名前が決まったという報道がありました。命名「富嶽」と言うそうです。なんだか6発のレシプロエンジンを積んでアメリカまで飛んでいきそうな名前ですが、浮世絵師葛飾北斎の富嶽三十六景にあるように、その意味は富士山の事を示しており、スパコンの名前としては、富士山のような高さや裾野の広さにちなみ、高性能になって欲しい、扱う対象分野が広くなって欲しいとの願いがかけられているのだそうです。また、富士山並に海外での知名度も高くなって欲しいとの開発者達の思いが込められているのだとか。更に、世界各国のスーパーコンピュータもその名称には山にちなんだ名前が多いのだそうで、発音のしやすさも考慮されたそうです。海外の人には「FUGAKU」という音は発音しやすいんでしょうかね?
 この名前は、今年2月に「京」の運用を8月で終了する、と発表した際に、後継機の名称を公式サイトで募集していたそうです。これに5181件の応募があり、1位は「垓」(がい)、2位が「雅」(みやび)、3位は「極」(ごく)となりましたが、その名前で、世界トップレベルの性能をアピールすることや親しみやすい名前にすることなど公募時の条件があり、採用とならなかったとのことでした。まあ1位の「垓」は京の上、ということで実に端的に判りやすい命名かとは思いますが、ひねりがなさすぎるとの読めない人も多そうな気がします。個人的には「雅」も良かったかと思いましたが、高性能を示すには少々物足りない物があったかもしれません。他の候補には、「穹」(きゅう)や「叡」(えい)などがあったそうです。これらの漢字も格好が良く、選者のセンスの良さを感じました。でも私が応募していたとしたら、やっぱり「麗」の一字でしょうかね。公募条件は無視している感がありますが。
 しかしこうして見ると、漢字というのは文字1つ2つで様々な意味が読み取れ、想像力を刺激してなかなか遊びがいのあるものですね。その良さを改めて認識いたしました。

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