かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

紅麹菌の健康被害なるものは、報道だけ観てると解決間近? という気がしてきますが、流石にそんな簡単な話ではないようです

2024-05-29 19:29:54 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は14.8℃、昼の最高気温は25℃、五條市の今朝の最低気温は13.3℃、昼の最高気温は23.9℃でした。昨日の雨は日付が変わったあたりでもまだしつこく降っていたようですが、朝までには小降りになり、出勤時間にはまだ降っていましたが、程なくそれも止んで、午前中には雲が切れて青空が覗き、日差しが回復しました。昼にはすっかり晴れ渡り気温も上がってきましたが、空気が全体的に爽やかさを醸し出しており、雨上がりの日射という条件の割には蒸し暑さを感じること無く割と快適に過ごすことができました。やはり5月の気候はこうでないと、と思いましたが、昨日一日で50ミリ以上降ったのは、5月としては異例の大雨でした。一難去って次は台風1号ですが、どうやらさほどの影響はなく済みそうです。昨日の段階ではまだ大きめの予報円の北端が紀伊半島にかかっており、相応の影響がありそうな感じでしたが、今日は予報円が極めて小さくなり、明日の午後6時に紀伊半島の南の沖合い500キロあたりを通過していきそうです。台風としても990ヘクトパスカルと小型化しましたし、あとはどれだけ雨の影響がこちらまで及ぶのか、という感じになりそうです。

 さて、小林製薬の「紅麹菌サプリ」による健康被害と言われている話で、大阪市が今日昼過ぎから第3回の対策本部会議を行い、現在鋭意回収中の出荷済みサプリ等について、回収可能と見込まれる19万個のうち83%が回収され、残りも9月頃には回収される見込みと発表しました。更に問題視されている大阪工場の調査で、培養室など6箇所からプペルル酸を生成する青カビが検出されたとのことです。プペルル酸については、厚労省が動物実験で腎障害を引き起こすことが確認されたと発表しており、今回の騒動の原因は青カビコンタミにより生成されたプペルル酸による健康被害だったという形で終息されるようです。
 まだ報道でも断言されたわけではないですが、このような情報の出し方をされるといかにも5人を死なせた原因は小林製薬の製造管理ミスによる青カビのコンタミで生じたプペルル酸によるものだ、と言わんばかりな構成に見えます。とはいえ青カビなどそこら辺に幾らでもいますし、既に廃止されて久しい件の工場で青カビが検出されたからと言って製品製造時にも製品に一定濃度で混入するほどいたとは限りません。また、腎障害が起きるという厚労省の実験結果は、どれくらいのプペルル酸を摂取したら障害に繋がるのかというデータが報道では分からないので、あくまで参考データ以上にはならないでしょうし、当の厚労省自体、発表はしつつもその口で「どの物質が健康被害の原因かはまだ分かっていない」と明言し引き続き調査を続けることを述べておられますから、小林製薬のミス→青カビ繁殖→プペルル酸→被害者という一直線のつながりは、まだ確定したわけでもなんでも無いことには注意しておく必要があるように思われます。
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