かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

帰りたまたま聞いていたラジオで、蒙を啓かれた思いがしました。

2010-05-18 21:49:21 | Weblog
 不動産投資を勧める電話勧誘、今日もかかってきました。今度は若い女性でしたが、物件の場所が大阪から東京に変わっただけかと思いきや、「担当が〇〇から替わりました」「資料をお送りしたと思いますが」といかにも以前から何らかの接触を持っていたかのごとく装うやり口がちょっと新鮮でした。せっかくなので色々遊んでみたかったのですが、ちょうど忙しい時だったため、やんわり断って、相手がしゃべるのも構わず電話を切りました。もう少し暇なときにかけてくりゃ少しは応対してあげたのですが。次かかってきたときに備えて、聞きたいことなどをどこかにまとめておこうか、なんて考えてしまいます。

 さて、通勤の行き帰りの車内では、MP3プレーヤーで音楽(カラオケ練習用)を聞くことにしているのですが、今日帰り、たまたま電池が切れてしまい、しょうがないのでラジオをつけてみますと、NHKの「私も一言!夕方ニュース」という番組がかかっておりました。途中からですがなんとはなしに聞いていると、今話題の普天間基地について解説していました。ところがその解説が結構マトモで、アジアにおける地政学的な沖縄の特異性、司令部だけグアムに移転する米海兵隊の思惑、安全保障条約に基づく日本の対応のあり方、など、かなりの早口でしたが、懇切丁寧に秋元千明とおっしゃる解説委員が説明しておられました。私も大分偏見が染み付いているのか、ラジオとは言え、NHKがよくこんなマトモな話を流すものだ、と感心して聞き入ってしまいました。なにせ、米軍基地の県外移設や海外移設など論外、軍事技術の革新的進化によって沖縄の価値がなくなるまで、沖縄から基地がなくなることはありえない、と断言されているのですから。また、そういった軍事面、政治面から普天間問題を取り上げる話が殆どないのが、議論の迷走を生むのだ、というような意見をおっしゃっていたように記憶しているのですが、まさにその通りではないか、と思えたわけです。
 翻って我が国の中枢は、外務大臣でも防衛大臣でも無い消費者相なる大臣が、自分の仕事を棚にあげてこの問題にやたらと首を突っ込みたがり、内閣の迷走にアクセル踏んでいるようですし、総理もそんな視点の重要性をついこの間ようやく認識されたようで、まだまだ解決には道遠し、という感を強くするばかりなのですが、どうも今の内閣、普天間問題も宮崎の口蹄疫の問題も、その重要性についぞ気づかずに弄んだ挙句、ぼやで済んでいたのをとんでもない大火にしてしまう悪い癖があるようです。これは、一体どうしたことなんでしょうね。ひょっとしたら手足となって働くべき官僚達に見放され、サボタージュを決め込まれていたりするんじゃないでしょうか。本当に大事なことや重要な情報がちゃんと伝わっておらず、思い込みでミスリードしたり、事態を軽く見て外遊したりしてしまってるんじゃないでしょうか? もしそうだとしたら、与党最高権力者といわれる幹事長も、自分の師匠が如何に官僚をうまく使いこむ人たらしだったかを思い出すべきなのでしょう。でないと現与党は、今マスコミにどうかばわれていようとも、未来の歴史の教科書に、21世紀初頭のぬぐいきれない汚点として書きつけられてしまうんじゃないか、と私には思えます。


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