私は飛行機を見るのは好きなんですけど、上下方向のGが苦手なんで、乗るのは全然好きじゃありません。まぁ海外に行くときは我慢するものの、出来れば乗りたくない乗り物です。
でも飛行機の形に対する憧れは捨てがたくて、一時は漠然と 「飛行機みたいな形をした自動車に乗ってみたいなぁ……」 と思っていたこともありました。メッサーシュミットとか、オワソのライトスター/パルスみたいなクルマですね。
でもこの本 (George W.Green著、 『Flying Cars, Amphibious Vehicles and Other Dual Mode Transports』 ) 読んで、実際に空を飛ぶことができるクルマ (というよりも、道路を走ることができる飛行機というべきか?) が、何種類も存在していることを知りました。
興味を持って色々調べてみたところ、スミソニアンの国立航空宇宙博物館の別館でも所有しているということが判明。今年の夏にアメリカに行くことが決まったときには、何とか実機を見て帰れらた嬉しいなぁと思っていました。
現在、スミソニアンに展示されている飛行機/自動車は2機あります。
まず最初はこれ。ウォーターマン・エアロビル。1957年に5機が製作されました。#6となっているのは、5号機が完成しなかったから (笑) 。
この写真は飛行するときの状態で、地上を走行するときは翼は取り外します。地上走行時の公称最高速度は70mph (約112km/h) といわれていました。
2機目はこれ。1947~1953年に4機が製作されたフルトン・エアフィビアンFA-3-101です。この機体はご覧のように翼を外し、地上走行モードにした状態で展示されていました。
こちらは地上走行時の公称最高速度55mph (約88km/h) と発表されていました。
実はスミソニアンではもう1機、スタウト・スカイカー・モデルⅡと呼ばれる飛行機/自動車 (1931~1944年に4機が製作された) も所有しているのですが、現在は展示してありませんでした。
もちろんこの分野では一番有名なのは、テイラーのエアロカー (1956年に5機が製作された) でしょう。私が子供の頃、雑誌で見た “空飛ぶクルマ” も、今にして思えばエアロカーだったんだと思います。残念ながらスミソニアンではまだ所有していないようですが、もし将来、この辺りのモデルが一堂に会する機会が訪れたとしたら、またここまで足を運ばないわけには行かないだろうなぁ。