半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

シネマイクスピアリで 『アーティスト』 を観ました。

2012-04-17 10:01:37 | 映画
ゴールデンウィーク進行の締め切りの間隙を縫って、カミさんと二人で舞浜のシネマイクスピアリまで行ってきました。




観たのはこの作品。 『アーティスト』 です。フランスの作品ですが、1920年代後半~30年代前半のハリウッドを舞台にしたモノクロの無声映画です。先のアカデミー賞では作品賞を含む5部門を獲得して話題になりましたね。



ストーリー的には一見単純かつストレート。しかし、随所にちりばめられた過去の名画へのオマージュや、こちらの裏をかく?凝った演出などもあり、色々な意味で楽しませていただきました。


イクスピアリではあちこちにこのような横断幕が!。PRにも力が入ってますね。




アカデミー賞で主演男優賞を獲得したジャン・デュジャルダンは当然として、私は運転手のクリフトンを演じたジェームズ・クロムウェルの演技が素晴らしいと思いました。博士や大統領の役が多い方ですが、私は下の画像の作品、 『ベイブ』(1995年) の農場主や 『クイーン』(2006年) のフィリップ殿下が好きだなぁ。この方、身長が2m以上あるそうですよ。




この作品、見事に旧いミュージカルが好きな私のツボにはまりましたが、一か所だけ “ここはちょっと……” と違和感を覚えた部分がありました。ラストの短いダンスのシーンの後で、主演の二人が肩で息をしていたのです。そのような演出がなされていたのだと思いますが、当時のアクター/ダンサーは決してそんなことはありませんでした。

たとえば 『踊るニューヨーク』 (1940年) のタップ・ダンスのシーン。ほとんどカットで繋いでいない非常に長いシーンであるにもかかわらず、主演のフレッド・アステアとエレノア・パウエルの二人共、最後までまったく息が乱れることなく踊り切っています。私はそういう所にプロフェッショナルとしての “意地” を見てしまいます。



そのシーンは、『ザッツ・エンタテイメント』(1974年) にも収められているので、是非ご覧ください。この 『アーティスト』 を見ていたら、久々にこの三部作が見たくなりました。
コメント
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