上野精養軒で食事をした後、カミさんと私は徒歩でこちらに向かいました。東大のすぐ裏手にある私立の美術館、弥生美術館です。世界中どこでもそうですが、私立の美術館や博物館には共通する匂いがありますね。マニアを惹きつける芳香とでもいうのでしょうか?。これは期待できるぞ(笑)。
今回のお目当てはこちら、『大伴昌司の大図解展』です。私と同世代の皆さんは皆そうでしょうが、私も幼い頃、『少年マガジン』誌の巻頭に掲載されていた怪獣の解剖図や秘密基地、宇宙や未来の世界を紹介した図解グラビアに魅了された少年の一人でした。そして、その企画や編集を担当していたのが、この大伴昌司氏だったのです。
さらに、生まれて初めて自分で選んで買ってもらった本である『怪獣解剖図鑑』や、私にとってのバイブルであった秋田書店の『怪獣ウルトラ図鑑』を製作したのもこの大伴氏でした。恐らく私が大伴氏より受けた影響には、計り知れない物があるのでしょうね。
今回の企画展には、大伴氏が書いたラフや実際に使用された原画等が展示されていて、大変興味深く拝見させていただきました。2フロアのみのコンパクトな企画展だったものの、見にいらっしゃっている皆さんが一つ一つの展示をじっくり御覧になっている姿のが印象的でした。私達も滞在時間は西洋美術館よりも長かった!。
余談ですが、『怪獣ウルトラ図鑑』は復刻されているので、現在でも入手が可能となっています。もう一度、買ってみようかな?