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半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

20年放置の空冷VWビートル、果たしてエンジンは掛かるのか?

2012-09-22 19:48:32 | VW 空冷
ピンビーの部品取りにするために、BISの置き場にあったこの1302を引っ張り出してきました。でも実はこのクルマ、20年間も放置されたままだったとのこと。確かに室内には1990年の新聞が残ってます(笑)。




でもこのエンジン、変な社外パーツとか使ってないし、壊れている箇所もないし・・・・・・こりゃひょっとすると動くかもしれません。長期間不動のエンジンを再使用する場合、そのまま始動ぜずにO/Hするのがベスト。もし掛けるにしても、まずプラグを抜き浸透性の高いオイルをシリンダー内に吹き付け、時間をおいてから手動でクランク回して・・・・・・等の手順を踏むのが普通です。しかし今回はネタにもなるということで、そのままで始動に挑戦してみることにしました。






チェックしたのはオイルの量(ただし20年物!)とポイントの状態だけ。プラグすら見てません。燃料はエアクリーナーを外して直接フロート室に入れることにしました。さすがにサビサビのタンクに燃料を入れる訳には行きませんからね。後は普通にバッテリーつないで、イグニッションスイッチを回したら・・・・・・




ギュルルルルル・・・・・・バホバホバホバホバホ・・・・・・おおおおお!、ちゃんと火が飛んでる!!。 




・・・・・・ボボボボボ、ブォ~ン。あっけない程簡単に掛かっちゃいまいました(笑)。最初にエキパイやマフラーに溜まった錆やカーボンが “黒い塊” になって噴き出したんで驚きましたけど、それ以上に驚いたのはすぐに静かにアイドリングし始めたことです。気になる異音なければ白煙もなし。むしろそこらのエンジンより静かな位です。やるなぁ~ビートル。20年も放置したら、水冷だったら水回りは全滅でしょうし、イタ車だったらクルマごと溶けてなくなっていることでしょう(笑)。




山崎社長は「ビートルは結構掛かりますよ」と特に驚いた様子もありませんでしたが、このクルマが長年野晒しだったの見ているた私としては、こんなに簡単に掛かるとは思ってもいませんでした。ウディ・アレン監督/主演の『スリーパー』では、200年以上!も洞窟に放置されていた空冷ビートル(1960年モデルのタイプⅠ)に乗るシーンがあったけど、そんな設定が許されるクルマは他にないでしょうね。このエンジン、このままピンビーの街乗り用に使わせていただきます。



詳しくは次号のエフロードをお楽しみに。
コメント (7)
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