学問空間

「『増鏡』を読む会」、第10回は3月1日(土)、テーマは「二条天皇とは何者か」です。

0238 年頭にあたって今年の抱負などを少しばかり。

2025-01-02 | 鈴木小太郎チャンネル2025
第238回配信です。


一、個人的な研究史

2008年以降、新潟や宮城で暮らしていて、中世史・中世文学から距離を置いていた。
2013年あたりから少しずつ復帰。

2013年 丸島和洋『戦国大名の「外交」』をきっかけに中世国家論。
2014年 引き続き中世国家論。
    石母田正。
2015年 (「立憲主義」騒動、清宮四郎、石川健治)
2016年 (廃仏毀釈、エマニュエル・トッド「宗教的空白」、ライシテと「国家神道」、政教分離)
2017年 (山口昌男、深井英五、渡辺浩『東アジアの王権と思想』、藤田覚、ロシア革命とスターリン)
    小川剛生『兼好法師』
2018年 『増鏡』再論、大山喬平
   (松沢裕作『生きづらい明治社会』、 山本茂実『あゝ野麦峠』、中林真幸『近代資本主義の組織』、「五〇年問題」と網野善彦・犬丸義一)
2019年 猪瀬千尋氏『中世王権の音楽と儀礼』、『とはずがたり』再論、遊義門院
   (森本あんり、石川健治、津地鎮祭訴訟、大本教、村上重良、渡辺京二、ニコライ)
2020年 『増鏡』再論、「姫の前」、四条家と上杉氏、長村祥知『中世公武関係と承久の乱』、『太平記』
2021年 『太平記』、足利尊氏・直義、釈迦堂殿、上杉和彦『大江広元』、新田一郎『中世に国家はあったか』
   (斎藤幸平『人新世の「資本論」』)
2022年  2022共通テスト古文問題をきっかけに『とはずがたり』と『増鏡』再論、 小川剛生氏「京極為兼と公家政権」、唯善と初期浄土真宗、 『拾遺現藻和歌集』、「逆輿」問題
2023年 慈光寺本と流布本『承久記』
2024年 ユーチューブ、「『増鏡』を読む会」


二、『平治の乱の謎を解く』の衝撃

あまりにあちこち手を広げすぎていたので、年齢も考え、今までの研究のまとめに入ろうと思っていた。
しかし、桃崎有一郎氏の『平治の乱の謎を解く』は面白かった。
私の心の中のポチが、「ここ掘れワンワン」と鳴きまくった。
院政期・鎌倉初期は手薄だったが、中世文学と中世史の中間領域を探るという自分の従来からの方針で切り拓ける分野がありそうな予感。
分厚い研究史のある『平家物語』などはとうてい無理だと思っていたが、何か新しいことができるような感じもしてきた。
守りに入らず、少し進めてみたい。


資料:坂口太郎氏「源義朝の「逆罪」と「王命」─ 平治の乱、二条天皇黒幕説の誤謬─」〔2024-12-21〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/9a7890c2d03f55dfdf51c8641d3fd1fc
0231 頼まれもしないのに桃崎有一郎氏の弁護を少ししてみる。(その1)
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/460711313d629a45c9a0f1362bd8b5ef
資料:『平治の乱の謎を解く 頼朝が暴いた「完全犯罪」』〔2024-12-23〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/408464aec3f98dbdc0af039b0ea92acd
0232 頼まれもしないのに桃崎有一郎氏の弁護を少ししてみる。(その2)〔2024-12-24〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/d4375765817b92cc913bf0fa98b99f35
資料:元木泰雄氏『保元・平治の乱を読みなおす』(NHKブックス、2004)〔2024-12-25〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/fd803b458b8db69d2cc57c656efd6025

資料:河内祥輔氏『保元の乱・平治の乱』(その1)(その2)〔2024-12-25〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/c8ea4593a6466c0bf0bff9f5a0f7dead
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/a3c65bde7b539b65b93de7dc5c4eb50e
0233 頼まれもしないのに桃崎有一郎氏の弁護を少ししてみる。(その3)〔2024-12-25〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/a04c8647d7e26e37c6003e2bbbebf7fe
資料:桃崎有一郎氏「皇位継承問題と信西一家流刑問題に注目した河内説の価値」〔2024-12-26〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/3a0116ba84fc16c1757fa0e2179316d5
資料:古澤直人氏「第四章 平治の乱の構図理解をめぐって」〔2024-12-26〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/f889d2a74e3884a374ffc1e0f5913101

0234 頼まれもしないのに桃崎有一郎氏の弁護を少ししてみる。(その4)〔2024-12-26〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/7fab6c6be790cc92503632ecc9731075
資料:『平家物語』巻第一「二代后」〔2024-12-26〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/6998d04985f1ea7a2034bdf9faf3947a
資料:『平治物語』「信頼・信西不快の事」〔2024-12-27〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/1199656886c30a33fc6572492b1fae3a
資料:棚橋光男氏「少納言入道信西─黒衣の宰相の書斎を覗く」〔2024-12-27〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/0f74366cc38f45aaae2d95d22c873861
0235 桃崎説を超えて(その1)─「二代后」問題の発生時期〔2024-12-28〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/374251d95ee52146acc518fa6fba966d

資料:桃崎有一郎氏「残された謎①─信西はなぜ自殺したのか?」〔2024-12-29〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/c80f4a87aa01c3479590f27a8fbfa4b4
資料:桃崎有一郎氏「相反する兼実の証言─信西は希有の洞察力の持ち主」〔2024-12-29〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/1934dc8760b565013ce4b612ca54070a
0236 桃崎説を超えて(その2)─平治元年十一月十五日、信西は「白鳥の歌」を歌ったのか?〔2024-12-29〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/1c39be89365fd5b8be28fe86850c4a30
資料:松下健二氏「静賢の生涯」〔2024-12-30〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/92a1210a1c055f1b2a4e767b8c227d72
資料:大隅和雄氏『愚管抄 全現代語訳』「信西の最期」〔2024-12-31〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/386ad2e790e7d8e2c044bfd90d1d2bb7

資料:川合康氏「平治の乱の第一段階」〔2024-12-31〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/6f6e9fc3d913489d81280402fff984a5
0237 桃崎説を超えて(その3)─『玉葉』建久二年十一月五日条の「君」は誰か?〔2024-12-31〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/4653aacd105e81b763d54b8dc506fbef
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