今日は長襦袢の衿付け
麻の絽の半衿に変えました
先週までは、絹の絽の半衿にしていました
これで衿元が涼しいかといえば、まぁ肌(首)に当たる部分は冷んやり感は出ます
私なりの半衿の付け方を順を追って写真撮ってみました
衿芯は、普通は帯芯と同じ三河芯(木綿)を使いますが、丸巻きの帯のカバーにしてあったガーゼのような透け感のあるものを再利用
糊でしっかり固めてあります
幅が40cm以上あったので、地の目を通してから衿幅の2倍より少し細めに裁断
3本取れました
この芯を麻の半衿で包んでザクザクと芯に縫い付け
私は表側に余分な半衿がたたみ込まれるようにいつもしています
(👆は、手前が長襦袢の衿の表側になる)
このようにしておくと、どうしても汚れて洗ってもくすみの残る衿周りの部分を、少しずつ内側にずらしていけるから
両側を縫い付けました(本当に粗々と)
この後長襦袢に付けますが、この時もザクザクと粗い縫い目(5cmにひとすくいぐらい)
でも最初の一針は、半返ししてしかも糸を針先で割って縫うところがコツです
このように縫う糸を割って縫い始めると、縫い目が緩むことがありません
半衿は長いので、途中で糸継ぎをしますが、この時縫い終わりの糸は玉止めなし
この縫い終わりを糸を割りながら少し掬って、そのまま縫い続けます
👆が糸を針先で割っているところ
新しい糸だけ玉止めして、縫い進めます
先の糸の残りは1cmほど残してハサミでカット
そして最後は、また一針半返しして、玉止めなし
これで糸がほつれる事はまずありません
これで長襦袢の衿の表側に半衿が付きました
裏側は、背中心から両側15cmほどだけを ここも大きな針目でまつり縫い
これで半衿付けは終わりです
衣紋かけにかけて衿の張り具合をチェック
問題なければ、袖を付けます
私は殆どの長襦袢を二部式に仕立てていて、上の部分は晒しの反物(襦袢専用)です
それに袖布を付けて、スナップを付けて、気分で袖は付け替えるようにしています
今回は麻の半衿に合わせて、麻の長襦袢の袖
着物を着るとき、長襦袢の衿合わの段階で、半衿のまつってない部分は自分の体の形に合うように自然と織り込むようにしています
着物は楽に着たいし、帯周りも腰紐も緩々にしています
でも衿元だけはしっかりしていると、安心
着付けで一番手を抜かないようにしたいのが、衿合わせと衿元のような気がします
たまに急いでいて、衿芯なしで半衿を長襦袢に付けることもあるのです(年に一〜ニ回)
この時は、差し込み式の衿芯を入れるのですが、やはり後から後悔
半衿の付け方は色々あるようです
私の経験からは、衿芯に半衿を縫い付けてから、長襦袢に縫い付けるやり方が、一番衿元が崩れずしっかり収まっています
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