畠山美術館の入り口
60年前(1964年に畠山記念館として開館)が長い休館を経て、この秋にリニューアル会館
名前も荏原畠山美術館
荏原製作所創業者の畠山即翁が数寄者として集めた茶道具などが開館記念として、「與衆愛玩」のテーマで開催中
タイミングよく上京出来たので、行きたい美術館の一つでした
今日は茶道具などを見たくて白金台へ
五反田で降りたかったのに、電車は停車せず、恵比寿で下車
時間に余裕があったので、お散歩がてら歩くことにしたのが、大失敗
乗換案内のナビが最終目的地を間違っていました
徒歩を諦めて、乗客の降りたタクシーにそのまま乗せてもらい美術館へ
即翁が茶会で使っていた茶道具が展示されています
足利義満将軍が所有した北山御物の牧谿の墨彩画 「煙寺晩鐘図(国宝)」
伊賀の花入れ「からたち」
割高台茶碗など
それと楽茶碗の創始者の長次郎の長次郎7種のひとつ赤楽茶碗「早船」
同時代を生きた増田鈍翁からの茶事のお礼の手紙
平安時代の古筆など
歴史に出てくる名物を目の前で見れる幸せ
伊賀花入にまつわるエピソードなどと面白いものでした
金沢から紋付袴で送り出された花入を上野でやはり紋付袴で迎え入れた
道具にはそれが持つ格というものがあり、見合った振る舞いで扱わなからばならない
そんな茶人の心意気のエピソード
この度新しく出来たアネックスでは、コレクションの能装束も展示
保存状態が極めて良く、目を奪われる美しさでした
美術館を出て、園内を散策
都会の喧騒を全く感じない空間が広がっている不思議さ
畠山即翁が手に入れる前は、薩摩藩の所有だった時間もあったのだとか
丸に十の字の紋の入った長持も展示してありました
茶室は数点残っていて、今でも茶事で貸し出されているようです
茶室には専用の入口も
帰宅後息子に話すと、何だそんな事に金を使えるほど、搾取したのか‼️なんて冗談半分本気半分
そのぐらいの趣味に費やせる私財を作ったから、こうして一般人も今では見ることが出来るのです
こういう形も有りでいいのじゃないか、と思う私
数寄者が必死で集めたから、大事に保存したから、今では一般人も目にすることができるわけです
古い映像も見ることが出来、今日見た茶道具が実際に使われています
なかなか見られない光景を見れて良かった
会期は12月8日まで
歩くのも気持ち良い季節、五反田あたりから散歩がてら足をのぼして訪れるのもいい距離でした