今回 息子に北海道旅行を誘われたのは マイルがたまったこともあるけれど 実は彼に事情があった。 飛行機で行ける離島巡りをしているラス前として奥尻島を(オーラスは今度行く壱岐)行くのに アクセスとして私を利用したかった。
行きは飛行機で行っても両方飛行機ではかなり金額がかさむ。 私に江差まで向かえに来させよう・・・・そんな魂胆に乗っかった訳だ。 ま 私としては行ったことが無いところにいけるのだから良いでしょう。
そんなわけで 息子の代わりに私が奥尻島を案内します。
飛行機はダッシュ8みたいな形の(後ろの羽が少し違う)ぷろぺらが 真っ黒 黒い縁取りのかわいい飛行機。
飛行場は島の南の端です。
奥尻島では 今 島時間を楽しんでもらうためにフットパスなるコースを提案している。
Aコース 空港・大寺屋敷コース
Bコース 青苗岬めぐりコース
Cコース 奥尻の森と街コース それぞれが3時間以内での島歩きと言うわけで 息子は地図に従って AコースとBコースを歩く予定だった。
奥尻島と言えば 島について何にも知らなくても あの1993年7月の津波を思い出す。見るニュース見るニュース どれも顔を背けたくなるような悲惨な光景だった。一瞬のうちに押し寄せる津波の恐ろしさを 初めて知ったニュースだった。
まじめに空港コースを歩いていたのだと思ったら 早速青苗岬の方へ方向転換。おなか空いてご飯食べたかったのだそうな。
って 鯖でも出たの?
いえいえ ウニ丼です。 ただおまけが半端じゃない。ほっけの焼いたのがあって 烏賊の煮付け ホヤ そしてお刺身三種 汁物 漬け物
これでいくらだと思う? ううん ウニだと思う。
って あほなこと言っている場合じゃない。 これで2000円。 びっくりするわ~~。
おなか満タンでフットパスのコースに戻る。 青苗岬はあの震災で一番被害を受けたところらしい。 とんがった岬でどっちからも波が来るものね。
透明な烏賊のような形をした明かりをぶらぶらさせて烏賊釣り船が停留する。 夜中に出発。 宇宙船からでも烏賊釣り船の明かりが見えるのだと聞いたことがある。
あの震災を受けて作られたのだろうか? 見張り台だそうだ。海が膨らんでいたり何か様子がおかしかったら町民に知らせる。
しかしあのときは地震が起きて5分もしないうちの津波だったそうで・・・・何度聞いても痛ましい。
モダンな慰霊碑 真ん中の穴は 震災のあった同日同時刻に太陽がすっぽり入るようにできているのだそうで 見てはモダンな美しいデザインだけれど つらいね。
地震と関係あるかどうか知らないけれど近くに奥尻島津波館がある。
青苗地区は縄文時代早期から擦文時代後期までの遺跡があるのだそうで 日本最南端のオホーツク文化の痕跡として注目されているのだと
これって凄くないですか?本土で作られた土師器や鉄製の小刀も発見されていたとか
とても住みやすいところで 古くから 海を通して文化の交流があったと思うと 胸が熱くなります。
さて 我が息子は 空港 大屋敷コースは歩くのがいやになったんだって。。。 宿へ向かうバスを待っていて 私のけいたいに 電話をしてきた。
「バス二時間待っている。することないし 昼寝しても ご飯食べても時間余る・・・」と