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世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

旅支度

2017年09月01日 | 100の力
今日から9月。

身も心も引き締まる爽やかな朝。

健やかに新たな季節を迎えられたことに感謝します。


目を閉じて、手を広げ、

木々の間から射す陽の柔らかい光に包まれる。


ホホを撫でるヒンヤリとした空気が、

軽やかな波動を連れて『氣(エネルギー)』を運んでくる。

柔和な笑みが自然とこぼれ出す。


カレンダーをめくる手がどこか嬉しそう。

心新たに、新しいステージが始まる。


さあ、「旅支度」をしよう。


「旅支度」には、二つの意味がある。

一つは、

単純に旅に出ること。


もう一つは、

死への旅である。


いついかなる時でも「死」を意識している。

人間、いつどこでどうなるかも知れない。


誰かに必要とされているから、生かされている。

何かしら生きる意味があるから、生かされている。


生かされていること自体に計り知れない意味がある。

人生とは、

そのことに気付く「旅」である。


それでもいつ召されるか分からない。

だから、いつ死んでもいいように常に心がけ覚悟を決めている。

いつ、どこで死んでもいい。


それは悲観でも諦観でもない。

むしろ『氣』が漲(みなぎ)り、

希望と自信と勇気が身体の奥底から滾々(こんこん)と湧いてくる。


       湧きいずる水のように


心地よい緊張感と切迫感。

研ぎ澄まされる感性。

 
悟りには程遠いが、

何か達観したような感覚に襲われる。


そこには、

怯え、恐れ、不安も一切ない。

怒りも、憎しみも、羨望も。


まるで柔らかく暖かい布に包まれているかのような心地良さ。

どんなことにも、誰にでもも優しくなれるような包容(抱擁)感。

そして、まるで心に羽が生えたかのような浮遊感。


そんな自分がまた堪らなく心地よい。