雨の音で目が覚めた。
叩きつけるような激しい雨音。
道路が冠水しているのではないかとベッドの上で危惧した。
横では見知らぬ女が生まれたままの姿で可愛い寝息を立てている。
さて、今日はホテルを変わるつもりだったが、
この雨では動けまい、
と、覚悟を決めてカーテンを開けた。
と同時に、明るい日差しが窓越しに飛び込んできた。
激しい雨音と思ったのは、
なんとバイクの喧騒だった。
相変わらずのバイクの洪水
良かった!と思ってふとベッドを振り返ると
そこには誰もいなかった。
ホテルの窓から見るラウンドアバウト
「惚れて通えば千里も一里」
ということわざがある。
一年9か月ぶりにベトナムの地を踏んだ。
(それも予定外の行動として)
ハノイではなくホーチミンだが。
相変わらずの喧騒ぶり
想えば、ハノイの彼女と別れて以来の訪越になる。
それまでは、足掛け9年間、年4~5回は足しげくベトナムに通ったものだ。
(通算40回以上は訪れている)
以前、「ミス・サイゴン」というロングランのミュージカルがあったが、
ボクにとって彼女は「ミス・ハノイ」的存在であった。
(「ミス・サイゴン」は当時ブロードウェイで見たが、
ベトナム人女性の純真な心に打たれ涙したものだ)
お陰で事業も起こした。
彼女の助言で危うい事業に手を出さずに済んだ。
失敗もしたけど、大やけどをせずに済んだのはひとえに彼女のおかげだった。
心底ボクに尽くしてくれた。
ひょんなことで別れたけれど、アオザイの似合ういい女だった。
お陰で、ベトナムを知り、ベトナムを思う存分満喫できた。
すでにお互い心は離れていたのだろう。
9年は長すぎた春だったのかもしれない。
それを薄々感じて、彼女はボクのもとを去った。
賢い女だった。
彼女につぎ込んだお金は(旅費も含めて)それなりだが、
それ以上のお金では買えないものを彼女からもらった。
そして、ベトナムから多くのことを学んだ。
いわゆるプライスレスの価値である。
今でも彼女には深く感謝している。
特に未練はないが。
叩きつけるような激しい雨音。
道路が冠水しているのではないかとベッドの上で危惧した。
横では見知らぬ女が生まれたままの姿で可愛い寝息を立てている。
さて、今日はホテルを変わるつもりだったが、
この雨では動けまい、
と、覚悟を決めてカーテンを開けた。
と同時に、明るい日差しが窓越しに飛び込んできた。
激しい雨音と思ったのは、
なんとバイクの喧騒だった。
相変わらずのバイクの洪水
良かった!と思ってふとベッドを振り返ると
そこには誰もいなかった。
ホテルの窓から見るラウンドアバウト
「惚れて通えば千里も一里」
ということわざがある。
一年9か月ぶりにベトナムの地を踏んだ。
(それも予定外の行動として)
ハノイではなくホーチミンだが。
相変わらずの喧騒ぶり
想えば、ハノイの彼女と別れて以来の訪越になる。
それまでは、足掛け9年間、年4~5回は足しげくベトナムに通ったものだ。
(通算40回以上は訪れている)
以前、「ミス・サイゴン」というロングランのミュージカルがあったが、
ボクにとって彼女は「ミス・ハノイ」的存在であった。
(「ミス・サイゴン」は当時ブロードウェイで見たが、
ベトナム人女性の純真な心に打たれ涙したものだ)
お陰で事業も起こした。
彼女の助言で危うい事業に手を出さずに済んだ。
失敗もしたけど、大やけどをせずに済んだのはひとえに彼女のおかげだった。
心底ボクに尽くしてくれた。
ひょんなことで別れたけれど、アオザイの似合ういい女だった。
お陰で、ベトナムを知り、ベトナムを思う存分満喫できた。
すでにお互い心は離れていたのだろう。
9年は長すぎた春だったのかもしれない。
それを薄々感じて、彼女はボクのもとを去った。
賢い女だった。
彼女につぎ込んだお金は(旅費も含めて)それなりだが、
それ以上のお金では買えないものを彼女からもらった。
そして、ベトナムから多くのことを学んだ。
いわゆるプライスレスの価値である。
今でも彼女には深く感謝している。
特に未練はないが。