世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

第二の祖国?へ

2017年09月06日 | 100の力
(続き)

で、思いついたのが・・・

そうだ、ベトナムに行こう!


ベトナムは知りも知り尽くした古巣だ。
(尻じゃないよ。いや、かもね)

友人たちも多い。(元カノを含め)

そこで旅の仕切り直しをしよう!


      満月も微笑んでいる深夜便


とにかく、カトマンズ(ネパール)とインドには行かなければ。

カトマンズには待っている人がいる。

行くと約束したから。


インドは今回の旅のハイライトだ。

経典を頂きに行かなければ、意味がない。

だが、正直、出鼻を挫かれた格好だ。

ここは瞑想をして「氣」を取り直そう。


ベトナムといっても、ハノイ行きのフライトはなかった。

幸い、この日遅く(22時)、ホーチミン行きが一便あった。



とりあえずそれに乗ろう。

まずは中国脱出が先決。

あとはそこで考えよう。


この判断に及んだ時、、午前8時。

ホーチミン行きのフライトは午後10時だ。14時間もある。

上海市内に出るのは、新幹線代もかかるし、何度も来ているので今更観光する気にもなれない。

外灘も行き飽きた。

物価は高いし、張りぼての中国経済を見せつけられるだけだ。


結局ホーチミンに着いたのは午前1時半。


ベトナムの入国審査で、帰りのチケットを求められた。

初めてのこと。

ここもかなり厳しくなっている。

中国と南シナ海の軋轢?

旅の途中ということで何とか説得。


そこからタクシーでホテルを探す。

就寝したのは、午前4時だった。


旅がすんなりいくとは端から思っていない。

だが、まさかベトナムに行くことになろうとは。


     チョッとお疲れ気味?

まさに自分でもビックリの想定外。


      とにかく寝なきゃ


実は、内心ベトナムに行きたい、行きたいとずっと思っていたのだ。

いや、行かなければならないと。

秋波も送られてくることだし。


もう、2年近くいっていない。

たぶん、潜在意識が働いたのだろう。

それでいい。



今朝は、久々ベトナムコーヒーに舌鼓。


所詮、あてどもない一人旅。

こういう自由が利くのがいい。

これこそが自由な旅の醍醐味というものだ。


そもそも旅の計画なんてあってないようなもの。

臨機応変、状況に応じて変えていくものだよ。


人生も同じ。

計画を立てても、計画通りに行くことなんかほとんどないんだから。

問題は、計画通りにならなかったとき、

どういう判断をして、どう行動に移すかなんだ。


旅の醍醐味とは、目的地に着くことではない。

その道中の中にある。

つまり、道中を楽しむこと。


「艱難我を珠(玉)にす」の心境

Change plan ボクが選んだ道は?

2017年09月06日 | 100の力
チベット行きがあえなく却下!

これはブログというより、スクープ記事である。



一昨夜、上海に着いた。

チベット・ラサに行くための単なる経由地点。

一晩、空港のベンチで夜を明かした。

ベンチで横になっていたら、係員から横になるなと怒られた。


     仕方なく座ったまま寝る(てか、寝れるか!)

ボクの斜め前には、

24時間寝ずの見張りがしっかりついている。
(もちろん交代制ではあるが)



横になって寝せてもくれない、全く理不尽で不自由な国だ。


寝不足の目を擦りながら、翌朝4時半からチェックインカウンター前に並ぶ。



5時に開くと聞いていたが、結局5時半になってやっとカウンターはオープンした。

すんなりと窓側の席をゲット。

午後2時過ぎにはラサ着く予定なので、珍しく窓側を頼んだのだ。
(いつもは通路側、ビールをしこたま飲むので)

チベット高原を観たくて。



そして、セキュリティー(手荷物検査)へ。



事件はそこで起こった。


上海のチェックインカウンターでは、

何事もなくすんなりチケットを発行してくれた

ここまでは順調だった。。

ところが、セキュリティで待ったがかかった。

"Do you have a permission?"

"No."

"No? Wait a minute."

ボクはコーナーに一人残され、係り員が呼ばれた。



入れ替わり数人の係官が来る。

ただならぬ物々しい雰囲気だ。

ラサに入るには中国政府の許可(パーミッション)が必要だという。

"I’ve never heard about that."(そんなもんいるなんて聞いたことがない)

チケットを購入した日本(福岡)の旅行会社にもちゃんと確認した。

中国は15日間はビザはいりませんよ。

ネットでも調べた。

外務省の渡航情報にも、レベル1の渡航注意の表示があるだけ。
(今思えば、在日中国大使館に直接聞くべきだっただろうが
だが、そこまでして行こうとは思っていなかったことも事実)


そんなこんなで、ロシア行きも、ミャンマー行きも今まで見送ってきた。

どこにもラサに行くのにビザが必要などという表記はなかった。

"Are you a journalist?"(ジャーナリストか?)

"Nope."

("I'm a journeylist"(旅行者だよ)

とジョークをかましたいところだが、

冗談の通じる連中じゃないと、言葉を飲み込んだ)


"Just visiter for sightseeing.
I just have curiosity."

といって、言わなきゃよかったかなとチョッと後悔した。

好奇心旺盛な輩は余計に怪しまれる。

そして、挙句、

"You can’t go to Lhasa."

思わず耳を疑った。

"Why not?
Any ploblem?"

と聞き返した。

"You need the government permission."

"Chinese government?"

押し問答は続いた。

"How and where can I get the permission."

"I don’t know."

"What?"

"If you go to Rhasa, you will get back to Shanhai"
(どうせ行ってもまた上海に連れ戻されるだけだよ)

オフィサーは捨て台詞を吐いた。

その間、パスポートを取りあげられ、

それはまさに尋問だった。
(タリバンか!?)

まるで、テロリストか犯罪者をにらむような目つきで。


空港内はセキュリティ集団がいっぱい。


     女性軍団が行進中

物々しい。


結局チベット・ラサ行きは拒否された。


    紙くずとなった搭乗券と荷物引換券

"How about my luggage?"
(預けた荷物はどうなる?)

すでに乗るはずのフライトは飛び立っている。

"I will bring your luggage.
Come back here 2hours later"
(2時間後にここに取りに来い)

思わぬ展開になった。


それでも、どうしたらラサに行けるか、試行錯誤した。

インフォメーションに行き、ビジネスセンターにも立ち寄った。



たらい回しにされながらも、当たれるところは試した。

どこも知らぬ存ぜぬの一点張り。

結局埒が明かない。


それでも食い下がって経由地の西安まで行けるかとチェックインカウンターで聞いたら、

あなたはラサまでのチケットなので、経由地では下りられない、と冷たい返事。

全く融通の利かないお国柄。



ここはサッサとプランBに切り替えよう。
(この辺は世界一周経験者として、切り替えは早い)

人生においてどうしても無理なことがある。

そんな時は早く見切りをつけて、次に進むことだ。
(女を口説くのも、見込みがない子をいつまでも追いかけてる暇はないのと同じ)


ボクは、

「来るものは拒まず、去る者は追わず」の主義だが、

やれることはやるが、

どうしてもやれないことにはいつまでも拘らない主義。


まさかの展開、いきなりの計画変更。


この瞬間、ラサ行きはおろか、ヒマラヤ山脈越えも藻屑と消えた。

冬支度は何のためだったのか。

もう笑うしかない。



だが、なるほどと思った。

チベットは少数民族と中国人の漢族から成り立っている。

漢族の弾圧に抗議して毎日のように焼身自殺が続いていると聞く。

暴動も起きているとのこと。


独立運動を封じ込めようと

虐殺が行われてるという情報もある。


ひょっとして、戒厳令でも出ているのか。

これを一般観光客に知られたくないのだろうということは察しが付く。

さらに驚くべきことは、

中国当局の許可がなければ入れないことは、外部には全く伝わっていないといことだ。


日本の旅行代理店はおろか、

中国の航空会社の人間も知らないほどだから。


恐らく隠ぺい工作が行われているのだろう。

これが中国の体質だ。


新疆ウイグル地区も同じような状況だと思われる。

張りぼての中国経済といい、真実は闇の中。

これはまるでミサイルを飛ばし、核実験を強行している国と同じレベルではないか。
(分かっちゃいたけど)



ヤッパリ、現場に来てみないと真実は分からないものだ。

チベットという現場に行くことは許されなかったが。


結局チベットは中国ではないのだ。

同じ国内でビザがいるなんて聞いたことがない。

(これでチベットが中国ないことがはっきりした!)

事実は、

漢民族が強制的に支配下に置いているだけなのだ。

ダライラマ14世の気持ちがよく分かる。


ますます闘志が湧いてくる。

なにがなんでもチベットに行かなければ、と。


だが、ここは一旦引き下がり、

今回の旅の計画そのものを立て直さなければならない。


もう中国国内に留まる意味はない。

上海だって何度も来てるし、観光に来たわけではない。

第一物価が高い。

ネットもつながらない。



結局この日ボクは

この上海浦東空港に27時間滞在した。



     空港のコーヒーショップで読書と執筆と居眠りで時間を潰す筆者

(コーヒー38元、約600円、ビール28元、約450円)


トムハンクスの映画「ターミナル」を思い出した。

空港は大好きな空間だ。

暮らしてもいい。

特にソウルのインチョン国際空港がお気に入り。

仮眠スペースはあるは、

無料のシャワーは使えるはで。

もちろんネット環境も抜群だ。


予定外の出費と、丸一日時間の無駄は出来るだけしたくない。


     一日一食’牛丼18元、約300円)

これもフリーの旅ではつきもの。


とにかくもう中国には見切りをつけて早く脱出しよう。

ならばと、第二の目的地、ネパールのカトマンズ行きも当たってみた。

直行便はないらしい。

というか、カトマンズを知らないという。


調べようにもここではネットさえもつながらない。

WiFiレンタルコーナーがあったので、

聞いたら一日50元、

しかも、facebookやgoogleが使えないという。



調べ物もままならないのだ。

全く役に立たない。

はっきり言って、どうしようもない国。

いればいるだけ不愉快になる。


サー、どうしようか。

とにかくこの不愉快な国から一時も早く抜け出そう。
(拘束されないうちに。
生きて帰れなくなる可能性も…))


といって日本に帰るのも能がない。

旅はまだ始まったばかりだというのに。


さてどうする?

で、思いついたのが・・・ to be continued



【追記】


ボクの人生はたった二つのことで成り立っている。


一つは、「恋」

もう一つは、「革命」

(太宰治のパクり)